第14話

我慢に我慢して、俺は動き続けた。

中に入れてこんなに長く持たせた事は無い。

10分以上持った試しが無い。

良くなって貰わないと絶対にもう会って貰え無い。


そう考えて必死で我慢した。

その甲斐があったのか、身体を大きく震わせ仰け反る真理さんの身体が見られた。



「頑張ったわね」

「出していいですか?もうもうこれ以上ダメです」

「ええ、いいわ」

また、奥の方と入り口で絞られている。

「あぁー、なんていいんだ」


「もう満足した?」

「いいえ、まだです」

「そう?彼方って強いわ」

「いいえ、早いですから」

「じゃ、取り敢えずそこから練習しようか」

「はい、お願いします」



出そうになれば動きを止めろと言う。

「止めても出てしまいます」

「だったら抜いてクンニをするの」

そんな事をすれば、1分毎に出したり入れたりする事になる。

「いいのそれで。女は焦らされていると思うから」


はー、そんなものなのか・・・?

「さあ、実践」

言われた通りに何回も繰り返した。

そうしている内に、また真理さんの声が大きくなって来た。

身体がブルブルと震え出した。


「早く入れて!!」

「あぁーだめーいいー」



「長く持ったじゃない・・・25分よ」

ベッドの時計を見ながら、そう言って褒めてくれた。

「はい、有り難うございます」

「平日は、仕事をサボれる?」

「はい、昼前から4時位なら」

「明日、109のまん前で11時」

「はー、渋谷の?」

「そう」


「どこに行くんですか?」

「そこからは何処にも行かないわよ」

「はー、そこで何をするんです?」

「明日のお楽しみ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る