「バックボーンを箇条書きにすることでのメソッド化」実践

今回はツンデレヒロインをメソッド化するにあたり、

自作『あさひ色TOPIC』の『向坂浅緋こうさか あさひ』を紹介します。


向坂浅緋【主人公、相手役との関係性:歳の離れた従妹】

↓『キャラクター/相手役対する反応』【1章~『ソースとケチャップ』まで】


不愛想に思われがちで人見知りな女の子。

相手に慣れるまではどう接すればいいのかわからず、

基本的に受け身な対応になる。

性格は強気だが内向的。

しかし、怒ったり焦ったりすると突発的に気持ちが表に出ることがある。

元々は父親と二人暮らし。

幼い頃は本を読んだり、工作をしたり、植物の観察をして一人遊びで過ごす。

自分のしたい一人遊びに関して阻まれることがなかった。

だが、同時に趣味の合う友達もできなかった。

そのせいか集団生活が苦手。


 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―


従兄と一緒に暮らすようになるが、

幼い頃に数回会ったきりの従兄を覚えておらず、人見知りを発揮する。

従兄の方も年の離れた浅緋を持て余し、ことあるごとに行き違いが発生。

話しかけられれば反応はするが、ある事件をきっかけにケンカする。

しかし、従兄から仲直りに踏み出し、それをきっかけに和解。

その後の日常生活も含めて、徐々に従兄に慣れてくる。


 ― ― ―

↑のキャラクターを

『行動原理』と『バックボーン』に細分化し

箇条書きして以下に、書き連ねていく。

 ― ― ―


行動原理=◇

バックボーン=◆


『キャラクター』

(その1)

◇強気(何故、強気になったのか)

◆自分の行動に対してある程度の自信がある。


(その2)

◇自分の行動に対してある程度の自信がある。

◆幼少期にした一人遊び(読書、工作、植物の観察)を阻まれることがなく、自由にできた。=自身の行動範囲の充実からくる内向的な自信。


(その3)

◇一人遊びの充実=自分のしたい一人遊びを阻まれることがなかった

◆父親と二人暮らし+父親による一人遊びの環境の充実=趣味に関しての父親の寛容さ。


(その4)

◇父親と二人暮らし

◆両親の離婚


(その5)

◇不愛想(何故、不愛想になったのか)

◆人見知りする+相手に慣れるまでの接し方がわからない


(その6)

◇人見知り≠相手に慣れるまでの接し方がわからない

◆内向的な性格+友達が少なかった。


(その7)

◇内向的な性格

◆父親と二人暮らし+友達との遊んだ経験が少ない。


(その8)

◇友達が少なかった

◆趣味の合う友達がいなかった


(その9)

◇趣味の合う友達がいなかった=友達と遊んだ経験が少ない

◆当時の友人に理解されにくい趣味だった


(その10)

◇受け身な対応(何故、受け身な対応になるのか)

◆不愛想+内向的な性格


(その11)

◇怒ったり焦ったりすると突発的に気持ちが表に出ることがある

(何故、怒ったり焦ったりすると突発的に気持ちが表に出ることがあるのか)

◆強気+内向的な性格


(その12)

◇幼い頃、存分に好きな本を読んだり、工作をしたり、植物の観察をできた理由

◆自分のしたい一人遊びに関して阻まれることがなかった=一人遊びの環境の充実。


(その13)

◇集団生活が苦手

◆内向的な性格+友達が少なかった




以上にあげた13の細分化された『行動原理』と『バックボーン』を用い、

ツンデレヒロイン「向坂浅緋」の『行動指針』として

『相手役に対する反応』を『説明』、あるいは『想像』『構築』できれば、

ツンデレの反応をメソッド化(プログラム化)できた事にならないだろうか?


 ― ― ―


以下は『相手役に対するの反応』を

「向坂浅緋」の『行動指針』を用いつつ解説してみる。


・『相手役に対するの反応』

・(それについての解説)


従兄と一緒に暮らすようになるが、幼い頃に数回会ったきりの従兄を覚えておらず、人見知りを発揮する。

従兄の方も年の離れた浅緋を持て余し、ことあるごとに行き違いが発生。

(人見知りを発揮しながら、内向的な性格も影響して自分からコミュニケーションを取ろうと言う思考にならず、その様子がそっけなく見え、不愛想と受け取られる。これはツン要素に繋がる)


話しかけられれば反応はするが、ある事件をきっかけにケンカする。

(相手に対して受け身なので話しかければ事務的に対応するけど、その素っ気なさがまたツン要素になりえる。そして、内向的な性格のまま事務的に接するので慣れるまでの間に行き違いが重なりケンカに発展)


しかし、従兄から仲直りに踏み出し、それをきっかけに和解。

(受け身なので、相手から踏み込んでくるのが相互理解のための第一歩。これは、後のデレに繋がる、ヒロインと相手役との距離感が縮まる要素。

この仲直りからの和解後。二人の距離が近づくベースとなるのがヒロインの『一人遊び』である。ヒロイン自身の領域に相手役が踏み込むことで、内向的なヒロインとの関わりを深められた。ここでの対応が現段階でのデレと受け取ることができ、後のさらなるデレに繋がる)


その後の日常生活も含めて、徐々に従兄に慣れてくる。

(不愛想に振る舞っていた要因は、相手に慣れていないことでもあったため、日を重ねれば少しずつに従兄に慣れてくる。この距離感の変化、進展は『デレ』と受け取れるだろう)



以上で、『相手役に対するの反応』の解説としたい。


『相手役に対する反応』から『行動原理』と『バックボーン』を完全に再構築することはできないだろう。


しかし、『行動原理』と『バックボーン』によって、

ヒロインの『行動指針』を作り、そこからヒロインの反応は構築できる筈だ。

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