第4話 執筆設計は勢いじゃない?

 執筆設計では、執筆すべき事項(執筆条件)に対し、執筆すべき具体的な状況(執筆ケース)を考えます。

 これまで段階を踏んで作成してきたことで、

執筆仕様→執筆条件→執筆ケース

の結びつきが大分わかりやすくなりました。これによる利点は以下の三つです。

・執筆の目的を具体的な執筆ケースに落とし込めているのがわかる

・意図が一貫して、かつ明確な執筆ケースができる

・仕様から執筆ケースまでの、あるいは逆の追跡が簡単


 執筆ケースの項目は以下の通りです。もちろん、全部を埋める必要はありません。

規模に応じた寸法合わせ、つまりテーラリングが大事な訳ですね。

1 概要

1.1. 番号

1.2. 執筆分量

1.3. 参考資料

1.4. その他事項

1.5. 構成図(あれば)


2 詳細

2.1. 執筆ケース識別子

2.2. 執筆目的

2.3. 入力(状況、登場人物など)

2.4. 期待される結果

2.5. 環境要件

2.6. 手順に関する特記事項

2.7. 執筆ケース間の相互関係


3 全体

3.1. 用語集

3.2. 改訂履歴


とりあえず今回はこんな感じにしました。

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1 概要

1.1. 番号:一の一

1.2. 500文字


2 詳細

2.2. 執筆目的:女の子とえっちな事をするのが目的の「あなた」

2.3. 入力:あなた、女の子に持つ幻想的なイメージ、破壊願望

2.4. 期待される結果:あなたにイタさを感じる

2.7. 執筆ケース間の相互関係:一の二に続く


3 全体

3.1. 用語集

3.2. 改訂履歴

----------------

1 概要

1.1. 番号:一の二

1.2. 執筆分量:500文字


2 詳細

2.2. 執筆目的:次々と童貞を捨てる悪友たち

2.3. 入力:悪友たち、ビーチ、夏休み、あなた

2.4. 期待される結果:あなたにイタさを感じる

2.7. 執筆ケース間の相互関係:一の三に続く

----------------

1 概要

1.1. 番号:一の三

1.2. 執筆分量:300文字


2 詳細

2.2. 執筆目的:詳しくもないスラム街に飛び込む理由

2.3. 入力:悪友たち、あなた、スラム街の噂

2.4. 期待される結果:あなたの行く末に嫌な予感を得る

2.7. 執筆ケース間の相互関係:二の一に続く

----------------

1 概要

1.1. 番号:二の一

1.2. 執筆分量:2000文字


2 詳細

2.2. 執筆目的:舞台は東京市にある架空のスラム街

2.3. 入力:東京市の歴史、スラム街「須奈町」の歴史。

2.4. 期待される結果:怪しげな街「東京市須奈町」を想像する。

2.7. 執筆ケース間の相互関係:二の二に続く

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1 概要

1.1. 番号:二の二

1.2. 執筆分量:3000文字


2 詳細

2.2. 執筆目的:美少女と出会い、純愛えっちを目指す。

2.3. 入力:美少女ミカ、土下座すればヤらせてくれそうな雰囲気。肉骨茶

2.4. 期待される結果:本当に土下座するのか。一応ドキドキする。

2.7. 執筆ケース間の相互関係:三の一に続く

----------------

1 概要

1.1. 番号:三の一

1.2. 執筆分量:4000文字


2 詳細

2.2. 執筆目的:でも、彼女には純愛えっちをすると死んでしまう理由があった。

2.3. 入力:頼み込む、告白、手ぐらいなら? 雨の中、手を地面に近づけた

2.4. 期待される結果:何言っちゃってんのと思う。

2.7. 執筆ケース間の相互関係:四の一に続く

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1 概要

1.1. 番号:四の一

1.2. 執筆分量:4000文字


2 詳細

2.2. 執筆目的:大団円を迎える。えっちはできなかったけど、あなたはより大きなものを手に入れた。

2.3. 入力:雨の中、迷子の子を拾う。「君、面白いね」、恥か死、蒙古斑、バカーバカバカー、本当の友人、未来の妻

2.4. 期待される結果:なんかいい話になったと思う。

2.7. 執筆ケース間の相互関係:なし。終わり

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とりあえず今日はここまで。明日からは執筆に入ります。

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