第2話 計画なくしては書けなくない?

 執筆で大事なことは全体の構成です。

 執筆に入る前の活動としては、執筆対象をよく知ること(執筆分析)、執筆上のチェック項目作成(執筆設計)、執筆環境づくり(執筆準備)、執筆終了条件の設定。

 これらに加えて、執筆対象の規模から導き出される、執筆全体の規模感見通しを把握し、導き出される人員数(作者とレビューワーのことですね)や必要な資材、日数の調達などの事前計画(執筆計画)が必要になります。

 実際に執筆が始まってしまえば、成果物の作成(執筆)に加え、執筆結果のチェックと進捗確認(モニタリング)と、終了条件に照らして終了判断を下す(コントロール)とを行います。

 執筆が終了すれば、結果報告と終了作業を行わねばなりません。


 もちろん、これらはあくまで理想論です。実際には執筆規模に応じて寸法合わせ(テーラリング)が必要になるでしょう。それでも、するべきこと(TOBE)としてはこれぐらい決めておいた方が、後々楽になります。


 そんなわけで、執筆計画をまずは立てることにします。

主な実施事項は以下の通りです。

1・執筆の範囲とリスクを特定する。

2・執筆の取り組み方を策定する。

3・執筆実施の方針を定める。

4・管理作業を含め、実施するべき執筆作業を洗い出す。

5・執筆作業の規模、工数を見積もる。


今回は、こんな感じで考えることにしました。

 1・執筆の範囲とリスク:一回を最大二千文字とし、全七回とする。リスクは特にない。

 2・執筆の取り組み方:日刊を目指すが、念のため、不定期連載とする。

 3・執筆実施の方針:主役は読者である。一人称はあなた。スリルを提供できればいいなあ。

 4・実施するべき執筆作業:基本的に全部行うことにします。全部というのは以下の通りです。


●執筆実行前の執筆活動

・執筆分析:執筆対象をよく知ること。

・執筆設計:執筆上のチェック項目作成のこと。頑張る以上に、いいチェック項目を作るのが大事。

・執筆準備:執筆環境作り、執筆データ作り。

・執筆終了条件の設定:これがないと執筆が終わらない。

・執筆計画:上記の全て+執筆対象の規模から導き出される執筆全体の規模感見通し把握、導き出される人員、資材、日程の調達などの事前計画。

●執筆実行中の執筆活動

・執筆:成果物の作成。

・モニタリング:執筆結果のチェック。進捗の報告と確認

・コントロール:終了条件に照らして終了判断を下す。

●執筆終了後の執筆活動

・結果報告

・終了作業


5・執筆作業の規模、工数見積もり

 本来ならば作業規模をベースに作業工数を出すんですが、今回は全部で7日、ただし作業は毎朝二時に起きて五時まで仕事する、毎日のルーチンで行うものとしています。(夜は寝たいのです)

なので、こんな風にしました。


●執筆実行前の執筆活動

・執筆分析:  三時間

・執筆設計:  二時間

・執筆準備:  済(ゼロ時間)

・執筆終了条件の設定:

        済(ゼロ時間)

・執筆計画:  済(二時間)

●執筆実行中の執筆活動

・執筆:    七時間

・モニタリング:三時間

・コントロール:一時間

●執筆終了後の執筆活動

・結果報告:  二分の一時間

・終了作業:  二分の一時間

・予備:    三時間

===============

 合計     二十時間(約七日)


よし、明日から頑張るぞっと。

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