地底湖の黒竜

 この日は、午前中から坑道に潜る算段だった。

 二人は簡単な(それでも、アルディにとってはちゃんとした)朝食を摂り、着替えたあと、早速鉱山に向かっていた。

 大きな水車の回る小屋が、いわば鉱夫の本部のようだった。村の奥にある精錬所まで屋根のある通路が伸びていて、地下から水車で汲み上げる排水機構の他に換気用パイプや巻き上げ機もすべて、この無骨な建物に設けられていた。

 小屋の壁には坑道の地図らしいものが描かれているが、簡単な線と符丁のような記号で構成されていて、アルディはもちろんマルフィールにも理解の難しいものだった。

 精錬所の周りには、各種加工工房が軒を連ねている。

 大きく開けられた縦坑に頑丈に刻まれ、手すりまで据え付けられ、何重にも折り返した緩いつづら折りのスロープを降りて二人は深い地下へ入った。

 アルディが、鉱夫小屋から拝借したオイルランプを持っていた。

 マルフィールの術で点火する。

 縦坑の範囲は陽光が差し込み、降りてすぐの空間は広く拓かれていて、台車や巻き上げ機のロープに繋がった頑丈そうな樫箱、トロッコ、ランプ用のオイル備蓄やつるはしなど、作業効率の考えられた設備が整っていた。

 地下から水を運んできている水路が水車の地下部分につながっていた。途中で濾過されているのか地下水は澄んでいて、試しに飲んでみたアルディの喉をひやりと潤した。

 照明を持った上に身長差のためアルディが前になって、十数個はある横坑のひとつに入る。

「どうして――」

 二人の足音だけが響いていた中、アルディが口を開いた。

「昨日教会でやってた、光の球みたいなのは出さないの?」

「なんでも術に頼るのは、いいことじゃないわ」

 マルフィールははぐらかすように言う。

 坑道は等間隔に補強のための柱が打たれ、柱には風車を小さくしたような羽が付けられていた。ゆっくりと回っているそこから紐が下に垂れ、羽は入り口側と奥側へ向きを変えられる作りになっていた。

 アルディがその手垢と土でまだらになった紐を引くと羽がぶるるんと回り、緩やかだった空気の流れをしばし押した。

「吸気と換気、両方を兼ねているのね」

 マルフィールが興味を抱いたように、その小さな風車を何度か向きを変えて回す。

「通る時に回して、奥と空気の入れ替えをしてるんだわ」

 アルディが見上げる。

「空気がこもっては作業も何もあったものではないのよ。明かりにも必要だし、常に風の精霊を使うなんてできないでしょう」

 マルフィールの解説は、授業のようだった。

「精霊って?」

「ああ、そうか――」

 マルフィールが苦笑をこぼす。

 坑道は細かく枝分かれしながら深く下ってゆく。道の両端には水を送るための溝が掘られている。

 慎重に歩みを進めながら、マルフィールが言う。

「ありとあらゆるものには、精霊と我々が呼んでいる存在が宿っている。それを喚び、力を借りるのが魔術の基本概念なの。

 それは、理解できる?」

「――なんとなく」

 アルディはゆるく頷いた。

「さっき、そこに点火したのはごく簡単な術よ。ただ喚んで一息吹いてもらっただけ。それが、強力なものとなると複雑に綿密に構成を編む必要があるの」

「昨日言ってた、嵐だとか呪いとか?」

 ランプの明かりが二人の後ろに影を伸ばし、時折流れる風がそれを揺らす。

「そうね。まあ、あれは極端すぎる例だけど」

 分岐は、どちらがどう向かっているのかなど判らないため、適当に選ぶ。何度か行き止まりだったり、曲がって合流したりもしていた。

 どれほど進んだだろうか――やがて二人は、いくぶん広くなった空間に出た。

 いわば途中の休憩場所になっているのか、平らに整えられた地面の一部には藁が敷き積まれ、酒瓶なども転がっていた。

 地上のものよりは小振りだがここにも水車が据えられている。さらに地下からの汲み上げをしているようだ。

「少し休憩――というか、昼食にしましょうか」

 マルフィールが水車の水を調べる。

「これも、飲めそうね」

 と、細い水筒を取り出して水を汲む。数口ほど喉を鳴らしてから長めの息を吐いて、藁に座ったアルディのほうに振り返った。

「どれくらい進んできたのかしらね」

 ランプを傍らに置いて、荷物袋から昼食に用意していた具包みパンを取り出すアルディはすっかり女子のように膝を合わせて、昨日までより安定感の増した胸甲を片手でわずかに直していたが、

「たぶん――町で言ったら、外の門から中央広場ぐらいと思う」

 と、木材で補強された鉱窟こうくつの天井を見上げて言ってから、そのパンにかぶりついた。

「うそ――どうして判るの!?」

 マルフィールがいかにも驚いた声を上げてアルディに駆け寄り、腰を下ろす。

「なんとなく。ぐるぐる回ったりしたけど、場所的にはそんな感じがする――わ」


 ――これは、アルディが十数年生きてきた中で、身に付いた距離感覚だった。

 市街計画の概念などない貧民区で、ともすれば昨日通った路地に掘っ立て小屋が建てられていたりそれが崩壊していたり、あるいは新たな通り道が生まれたりと、混沌の極みのような区画で迂回しても近道しても自分のねぐらに帰るために、染み込んだ空間把握の能力だった。

 呼吸と歩幅で距離を測るということを、ほぼ無意識に行っているためにアルディは説明できず、ただ「なんとなく」としか言えないでいたが、マルフィールの目を丸くさせるには充分だった。

 それはともかく、何か観念したのか、この日のアルディは女子の振る舞いを倣おうとしている様子だった。

、あなた……」

 アルディの目に、適当に言っている雰囲気はなかった。

「あたしも水飲もう、っと」

 ひとつめのパンを食べ終えたアルディが立って、水車に向かう。

 手袋を外して軽く手を洗い、そのまますくって口をつける。

 濡れた手をスカートの裾で拭うのを、マルフィールが注意する。

「手拭き、使いなさい」

 自分の分のパンと布を出しながら、でもそういえば、と小首を傾げる。

「今日はなんだか、してるじゃない。どうしたの?」

「あ、うん――」

 アルディは曖昧に頷いて、

「――って、そうしろ、って言ったのマルフィールじゃない」

 と、わずかに口を尖らせる。

「そうだけど、ね」

 マルフィールが苦笑する。

「今朝、自分の体見て、少し考えて、マルフィールの言うことを聞こう、って思った」

 手拭きを受け取って、残っていた湿気を拭く。

「それはまた、どうして今朝から?」

「どう言ったらいいかな――」

 その布を返して、言葉を選ぶように手を不規則に動かす。

「一週間くらいこうしてるよね。

 体が慣れてきたってのと、何より、あの生活に――戻りたくない」

 もう、とぽつりと呟く。

 マルフィールが目を細めた。

「ねえ、マルフィール」

 いつになく神妙な調子になっていた。

「何かしら」

「おれ――あたし、これが終わったら、その後は?」

 マルフィールが、傍に立ったままでいるアルディを見上げた。

「そうね――どうしようかしらね」

「頼むよっ」

 アルディは膝をついて、マルフィールに迫る。

「あそこに戻りたくない――暖かくて屋根のある寝床も、毎日替えられる服も、自分の体からいい匂いがすることもなかったし、それに、いつもちゃんとしたゴハン……」

 マルフィールは体を退かせず、アルディの頭を撫でた。

「でも勇者さまがいつまでもこの国に滞在する、というのは難しいわよね」

「そこを何とか、さ、お願い。

 マルフィールのところで下働きとかそんなのでも何でも、女のふりしたままでも――そうだ、男に戻してくれたらいいじゃない。髪も切ったらきっとバレないよ」

「まあ――考えておくわ」

 マルフィールは腰を上げ、腕で支える格好になっていたアルディも立たせる。

「そろそろ行きましょう。

 あなたのことはちゃんと考えるから、今はその心配を心にしまっておいて」

「本当に頼むよ、なっ」

 自力で立ってなおも言うアルディはマルフィールに「アルテ」と軽くたしなめられて、乱れていたスカートの裾を直した。膝をそろえてしゃがみ、ランプを取る。

「あたし、マルフィールの言うこと聞くから。役に立つから……」

「無理に気負わなくても、いいわ」


 優しげな微笑を浮かべた『琥珀の魔女』はもう一度、不安を醸した少女剣士――に見える少年の頭に手を置いて、ふわりと髪を整えた。


  ▲▽▲▽▲▽


 休憩場所からさらにしばらく、分かれたり曲がったり下ったりを繰り返して、坑道は続いていた。

 いくつか、開けられたのちに封鎖されたらしい分岐があり、入口に立て札が据えられていた。

「何て書いてあるの?」

「水脈あり注意、ね」

「水脈?」

 興味を抱いた瞳で、アルディがランプの光を横坑の先に向ける。

「何か――ざあざあ聞こえる」

「汲み上げられない量の、地下水の川に当たってしまったのね」

「川? こんな地下に川があるの?」

 アルディが首を傾げる。

「湖もあるかもね」

「うそだあ」

 アルディが笑う。

「地面の下にそんなのがあったら、みんな落っこっち――ゃうわ」

 ふふ、とマルフィールが声をもらした。

「行ってみましょうか」

 と、分岐の入り口から戻るようアルディを促した。


 一刻ほどあと。

 アルディは息を呑んでいた。

 はたして、いかにもたっぷり水を湛えた地底湖が、二人の眼前に広がっていた。

 ランプの光では全体を照らせないほど大きく、ここに入って出てゆく流れがあるのだろう、ゆるやかに波を立てている。

 坑道からいくつか、ここに行き着いたらしい出口があった。

「上のほうには、ここの支流とか他からしみ出したものを汲んでるのでしょうね」

 マルフィールもいささか驚きを隠せない様子と、それでも冷静さを保とうとした口調で水面に近付く。

 坑道としては、こちらの方向はここで行き止まりのようだ。二人が出てきた道と、他の出口は一様に同じ方面からのものだった。

 アルディも、ランプを前に湖の傍に行く。

 湖の中にも鉱脈があるのか、歪みなく顔を映すくらいに澄んだ湖面の、深さの測れないその奥がきらきらと瞬く。

「きれい……」

 呟いて、アルディは手袋を外した片手を入れてみる。「冷たっ」と一度引っ込めて、またそろそろと水につけてゆく。

 しばらくちゃぷちゃぷと水を跳ねさせて遊ぶアルディだったが、不意に手を止めた。

「アルテ?」

「ねえ――向こうに……」

 アルディが顔を上げて地底湖の奥を見る。

 手元の明かりでは届かない先を示して、マルフィールに振り返った。

「何か――いない?」

「何か? いや――」

 マルフィールが短い言葉と杖の動作で光球を喚び出した。間を置かず杖を振ってその球を洞窟の中心部に向かって放る。

 もうひと言マルフィールが声を発すると、光球がと膨らんでこの空間を隅まで白く浮かびあがらせた。

「っ!?」

 湖の中ほどに、岩が突き出ていた。

 水面はアルディが遊んで立てた波などとは比較にならないくらいにざわついていた。

 マルフィールがアルディの腕を引いて、一歩下がる。

「なっ……」

 その岩に、闇から滲み出したような漆黒の体躯と、同じくくろ翼膜よくまくをわずかに開けた四足のものが座っていた。

 水に濡れているのか、鱗がてろりと反射する。

 がっちりとした体からぐっと首が伸び、紅く光る双眸そうぼうと冠のような棘を頂いた頭部が、二人を睨む。

「う、うそ……」

 やや掠れた声で、マルフィールがもらす。

 それが、ゆっくりと口を開いた。

「我が名はシュネルゴス。黒き竜、と矮小わいしょうなる人の云うもの。

 我がねぐらに、何用か」

 城ほど、とはいわないものの、並の家よりは大きい。

 低い唸りのような声を発し、翼をいくらか広げる。

「うそ、まさか、こんな……」

 マルフィールは狼狽を見せていたが、ローブの裾を掴むアルディの様子に、喉をひとつ鳴らす。

「あ――」

 きっ、と竜を見上げる。

「王命にてここの調査に参りました『琥珀の魔女』エブルと申します。

 この麓の村民、先遣隊とそれにメリッタ王女殿下と麾下きかの隊について、何かご存じでしょうか」

「人の名など、知らぬ」

 竜が言う。

「我が創造主の意に与せぬものはいたが、さて、どうしたか」

「創造主、ですか」

 マルフィールの声は震えていた。

 光球に照らされてなお闇を強めるその体から、禍々しい雰囲気が漂っていた。

「それはどのような――いえ、ここにいた人たちや王女殿下は、その意には反していたのですね。

 それは、邪なる意志ということですか」

「さて――お前らか」

 竜が大きく口を開けた。

「ならば、ここに迷い込んできたことを後悔して果てゆけ」

 口の中に赤い球状のものが生まれる。

 長く黒い首を振った。

「マルフィールっ!」

 アルディが体当たりほどの勢いでマルフィールを押し倒した。

 二人の上を赤い球が通り過ぎ、壁に当たってぜる。

 残滓ざんしが地面でぶすぶすとくすぶる。

 アルディのスカートがやや焦げていた。

「あっ――ありがとう、アルテ」

 竜は、翼を広げていた。

「どうする、お前の言う人らと同じ途を辿るか」

 マルフィールが息を呑んだ。

「まさか……」

 杖を支えに立ち上がろうとするが、安定感に欠けていた。

「ぜ、全員――殺したっていうの」

 アルディは座り込んだまま、じりじりと退こうとしていた。

「噂通り――そんな、っ」

 竜が姿勢を変えた。

 岩の上で四肢を張り、すう、と空気を喚び――

 吼えた。

 ごう、と轟き洞窟の壁までもびりびりと震わせて響く咆哮を、二人とも耳を押さえて耐え凌ぐ。

 二人が体勢を立て直すより早く、竜が再び火球を放つ。

 火の球はまっすぐマルフィールを狙う。

 マルフィールがすがるように持っていた杖の先端がわずかに光りそれを受ける。

 地底湖を上から照らしていた光球が消えた。

 火球の衝撃で弾かれたように体を開いたマルフィールを間髪おかず撃たれた二発目が襲う。

「マルフィールっ!」

 アルディが低いところから飛びつく。

 ふらりと下がった杖に火球が当たり二人を吹き飛ばす。

 杖が折れた。

 ランプが割れ、漏れた油に引火してばっと燃え広がった。

 地底湖は闇を取り戻し、明かりはわずかに残るのみとなる。

 転がったアルディが跳ね起きて倒れたままのマルフィールに駆け寄る。

「に、逃げよう、マルフィール!」

 どこかに打ちつけたのか、だらりと下がったアルディの左腕からは血が流れはじめていた。

 腰のポーチにまで垂れてゆくのを気にすることなく、片手でマルフィールを引っ張る。

「あ、う、うん……」

 反応の薄いマルフィールを引きずって、アルディは先刻ここに出てきた坑道の口に向かう。

「立ってよ、マルフィールっ!」

 湖の中ほどに、赤い光りが灯った。

 アルディがさらに必死の形相でマルフィールを引っ張り細い坑道に飛び込んだ。

 そのすぐ近くに火球が着弾し、土礫どれきをつくる。

 土煙にせながら、アルディは坑道をもう少し進む。

 真っ暗になっていた。

「マルフィールっ、ねえっ」

 掴んだままの、ローブの脇を引いて何度も揺さぶる。

「しゃんとしてよ。いつもみたいに、キリッとして!」

 明かりのない中、自分より背の高い女性の重みを確かめるように力をこめていた。

「マルフィール、明かり――光の球作って!」

「ん――うん、ええ……」

 ローブが衣擦れする音がわずかにして――ぽっ、と光球が生まれた。

 マルフィールは座り込んだ腰の上でその光球を抱えていた。

 照らし出された顔は血の気を失って白く、彷徨さまようように瞳は震えていた。

「立って、マルフィール! 逃げようよっ」

「どうやって? こんな地下深くでどこをどうやったら逃げられるの?」

「あたしが、たぶん、だいたいわかってるから、行こうよ!」

「アルテ?」

 竜の咆哮が届く。耳をつんざくほどの距離ではなく、二人ともびくっと反応するものの、接近してきている様子のないことに胸をなでおろして顔を見合わせる。

「だから、立ってよ。マルフィール……」

 アルディはそう言って、マルフィールを揺さぶる。

 マルフィールはゆるゆると頷いて、アルディに寄りかかるようにして立ち上がり、光球を前方に浮かべた。

 アルディが先導して袖を引く。

 歩きながら、マルフィールはぶつぶつと早口気味にこぼしていた。

「なによあれ、がいるなんて、想定してなかったわよ。本当にいるって知ってたらこんな所にまで来なかった。

 だいたい、私に押し付けたコマグもコマグよ。兵団長なのになにが『魔女どのほどの術でもないと敵わぬだろう』よまったく。そりゃ、高をくくってた私も軽率だったかも知れないけどさ、大した功績もない私たち魔術師協会のいいアピールになればな、なんて思っちゃったりもしたけどさ――」

「マ、マルフィール?」

 今までにない『魔女』の様子に、アルディは足を止めて見上げる。

「メリッタもそう。王女なんだからそろそろしとやかさも身に付けないといけないのに……で、しかも私に『教育係だから』なんて、結局誰も王都から出たくないだけなんじゃないの」

「大丈夫? マルフィール……ともかく、行こうよ」

 アルディはマルフィールの手を引いて、歩みを再開する。

もごめんね、こんな所にまで引っ張っちゃって。もうどこでも逃げてくれていいわ。お疲れさまだったね」

 休憩場所を抜けて、アルディは迷うことなく数本の坑道の内のひとつを選ぶ。

「そんな、やめてよ、マルフィール……ちゃんと考える、って言ってたよね。

 あたし、マルフィールに付いていきたいよ。放り出さないでよ」

 ゆるやかな勾配を登って、いくつかの分岐をアルディが決めて進んでゆき、やがて地上に出られる縦坑の広場に到着した。

 陽は傾きかけていて、入ってきた時よりやや影が強くなっていた。

、あなた本当に――」

「アルテでいいよ、あたし女のままでもいいから、捨てないで……」

 驚愕と地上へ出られる場所に来たことがマルフィールに冷風を差し込んだように、すがるアルディを見下ろす瞳に落ち着きの色がいくぶん戻ってきた。

「アルテ……」

 手を振って光球を消す。

 つづら折りのスロープに、先にアルディが駆け込む。

「宿に戻って、お風呂入って、ゴハンしよう! ねっ」

 マルフィールが、ふっと笑声をもらした。

「――あなたは、変わらないわね」

 一度歩いてきた坑道を振り返ってから、アルディを追う。

「そうね。ともかく夕食にして、それからどうするか考えましょう」

 調子を取り戻したマルフィールに、アルディがほっとした笑顔を見せた。

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