第3話花島とソープ③

両乳首を責められ私、銀河の妖精こと花島は自身のイチモツに波動砲のエネルギーが充填されている事に快感にも似た恐怖を抱く。


「では、そろそろ・・・」


艦長が重たそうにしていた腰を軽くあげ、軽快なリズムを刻みながら、お決まりのセリフを今までの自分に喝を入れるが如く封切る。


「ドッキング用意!!!」


既に、準備が出来ていた館内はマニュアル通りにゴムを付ける事を花島の身体に電波信号で合図を送る。


館内ではウルトラマンに出てくる地球防衛隊の乗り物が、発進する時に流れるBGMが流れ。


「挿入!!!」


大和は暗く、長いワープホールの中を突き進む。


どれくらいの時間が経ったのだろうか・・・。


通常、ワープホールを脱出するまでの時間は10分ほどだ。


しかし、今回は違う。


まだ、光の一片も見えてこない。


「おかしい・・・」


花島は考える。


「一発目は挿入した瞬間に出したくなるのだが・・・」


風俗嬢も「まだなの・・・」


と苦痛な表情を浮かべる。


「何故だ!?」

「電気系統のエラー!?」

「エンジントラブル!?」


艦内は、クルー達から出た汗が蒸発し、白い煙に包まれ。


「艦長の私が冷静でいないでどうする!」


腕に力を入れ、席を立ちクルーを鼓舞しようとした瞬間、無常にも「ピピピ」というアラーム音が鳴り、我に返る。


そして、風俗嬢は悪魔の言葉を言い放つ。


「はい。10分前ですね。シャワー浴びましょうか~」


圧倒的ミス!!!


己の力に自惚れ、目先のものが全く見えていない!


そう、時間は無限ではなく有限。


限りあるものなのだ・・・。


圧倒的敗北。


風俗嬢が強制的にワープホールの扉を閉めようとする・・・。


「そんな!?今、閉められたら館内にいる船員たちはどうなる?!」


走馬灯のように脳裏に船員たちの顔が浮かぶ。


ジャックはぶっきらぼうだが、隊員達の事をよく見て、いつも、気にかけている... ...。


ポールはムードメーカーだ。故郷に残した妹をいつも、心配している。


あとの20人は今日、始めて乗り込んできたから、よく知らない人達だ。


ワープホールから大和の船首が現れる。


花島の身体はまるで、赤子が母にすがるように咄嗟に、いや、生きるために必死に風俗嬢の右腕を掴む。


「あと五分、時間を俺にくれ!!!」





次回

「人間にもなれぬ、山犬にもなれぬ可哀想な子よ」


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