コアラヌンチャク地獄拳

ポンチャックマスター後藤

コアラヌンチャク地獄拳

第1話~父ちゃん死ぬな!コアラヌンチャク激怒編!!

「父ちゃん!!死ぬな!!!俺を置いて死ぬな!!!」


「息子よ…わしは長く生きすぎた…これで良かったんじゃ…ああ…悲しい…弱くなってしまったゴヴァー!!!」


全身傷だらけのジジイが血を吐く!!!抱き寄せる息子!!!


息子の名は「ジェイコブ・李・ハッピーボーイ」最強の格闘技【無尾熊絶対殺す拳】の正統伝承者だ。もちろん最強に強い。どのくらい強いかと言うと、本気を出せばヒグマ程度なら【小パン→無尾熊絶対殺すビーム→残虐行為しゅきしゅき散弾銃】で殺せるほどだ。そのレベルで強い。でもちょっとオセンチハートの16歳。


傷だらけのジジイはジェイコブの父「ゴメス☆J」!!!見た目は70代!!!年齢は72歳!!燃える瞳は白内障!!では何故息子が16歳なのか!?再婚したからだ!!子は宝!!!


「ダメだ!俺はまだ!!!俺はまだ!!教えてもらいたいことが沢山ある!それに…父ちゃんを文章に表せないようななんだかとんでもない攻撃で虫の息にしためっちゃでかいアイツをぶっ殺してえんだ!」


「息子よ!やめとけ!!!!あいつは…お前が勝てる相手では無い…逃げるんじゃ…ゴヴァヴァヴァヴァヴァヴァー!」


「ウワァー!!口の中から肉屋で見たことある感じのあまり見たくないモノが飛び出してきた!すげえな!!これも奥義か!?」


「医者を…医者を…」


「すげえ!!ガンガンに出てくる!引っ張れば引っ張るほど!!」


息子は伸ばした!しかしお父ちゃんの寿命は縮む!!でもそれに気がつかないのは八月の嘘だった…だって子供やさかい…ジェイコブは純粋無垢な子供だったから…気がつけなかったのです…


「あ!父ちゃん!!見たことが無い連続運動はやめてくれ!!俺はそんな父ちゃん見たくは無いんだ!立ってくれ!立って…無尾熊絶対殺す拳究極奥義【敵、絶対殺すパンチ】を…やってくれ!!今すぐ!!」


「あがが…あががが…ゴヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴァ」


もうすぐ「少し前までお父ちゃんだったそれなりのサイズ感のある肉」になる存在は最後の力を振り絞って立ち上がった。


「この馬鹿息子!殺す!蹴り殺すぞ!!どけ!!ムカつく!あいつ絶対殺す!!」


「ウヒョー!父ちゃん!やっていける!やってやれ!」


黒いマントを羽織、胸に7564の傷を持つ男と対峙する父ちゃん(もうすぐ死ぬ。本名はゴメス☆J。ゴメス一族の長であり無尾熊絶対殺す拳の4444444代正統伝統者。好きな食べ物はマカロン。好きなバンドはミッシェルガンエレファント。その昔ゴメス☆Jはアベフトシに憧れてギターを弾いていた。しかし、カッティングがどれけ練習してもうまくできなかった。そこに残ったのは友達から4万で買ったフェンダーのテレキャスター(本当はスクワイヤーだけど、エンブレムは削られていた。メルカリで騙されて買った物を本物のフェンダーだと思って使っていた友達に売られたのだ。しかしその友達はそのギターが偽物という事は知らない。知らないと言うのは罪なのか?否!知らなければ何もかもが真実で何もかもがただの事象なのである。人はその事象の中でまどろみ、ひと時の夢を見るのだ(ちなみにその友達はゲットした4万で池袋の人妻風俗【お母ちゃんのちちくり】に行った事は誰もが知るべき事象であり許してはいけない真実である。)))お父ちゃんは立ち上がった!怪しい連続運動を繰り返し口からどうしようもない中身を吐き出すジジイは美しかった。夕焼けに照らされていた。ジェイコブは感動していた。そう、ここから先の動きはわかる。


小パン→無尾熊絶対殺す拳究極奥義【敵、絶対殺すパンチ】→ロマンキャンセルからの前ダッシュ気合溜めキャンセル→無尾熊殺す拳奥義【敵、絶対殺す銃撃】→ライトキャンセル→バックダッシュ→スーパーキャンセル


が発動するのだ。そしてジェイコブは気が付いてしまった。


「何も発動していない!!!!」


ジェイコブは叫ぶ!!


「父ちゃん!!待て!」


「うるせえ息子!やってやゴヴァー」


血を吐きつつ敵に立ち向かう父!その姿を眼に焼き付ける息子!


「死ねえええええええええええ!!!!」


「ふん…」


あいつは右足を出しただけだった。誰にだってそう見えた。だがそれは…


【決穴地獄拳法奥義・地球粉砕キック】


だったのだ…結果を言うのは無粋だろう。完全に顎に決まっているのだから。声にもならない声を上げて吹っ飛ばされるゴメス☆J(4月12日が誕生日)…ああ…この世界には神も仏も居ないのか…悲しい目を向けて立ち去るアイツ…


「息子…あかんかったわ…お父ちゃん…勝てなんだ…」


「父ちゃーーーーん!!!」


「息子よ…アイツの名は…デス男…この世の全ての生物を恨み、殺そうとする最強の悪党じゃ…あいつを殺す為にわしらは居る…しかし…失敗した…お前でも勝てぬ…」


「だったらどうしろって言うんだ!指をくわえて見てろってのか!?この弱虫!クズ!糞ジジイ!」


「そこまで言われたら感情的になるよ?ゴヴァー…もう駄目じゃ…しかし…最後の切り札が…ある…家の地下室に…行くんじゃ…ああ…目が見えぬ…さむい…さむい…ジェイコブや…顔を見せておくれ…そして顔を見ておくれ…弱い父ちゃんですまんかった…このカタキを…いや…中国の…世界の…地球の平和を守る為に…戦ってくれ…地下室には…伝説の武器が…その時…おまえが…4444445代…伝承者に…グエー」


死んだ。父ちゃんは死んだ。悲しんではいられない。地球の危機だから。玄関先で死んでいるのは邪魔だなあと思いながらジェイコブは「入ったらウラカンラナ」と書かれた封印をぶち破り地下室に侵入した。


そこには…ユーカリの林が広がっていたのだった…


~次回予告~


コアラ!?ヌンチャク!?おいおいおい!どう言う事だ!!俺達は…こいつらを殺すために…絶滅させるために…強くなったはずなのに!!


「力が欲しいか…?」


「なんだてめえ!偉そうに!殺す!!!」


次回!コアラヌンチャク地獄拳!第二話!!


~コアラが喋った!?コアラヌンチャクふれあい編!!!~


お楽しみに!

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