終幕予告

予告編1 presented by 女王様


ズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズル



 ——××○日、僕は死んだ——


 悲しみにくれる女性。

 迫る刃。


「始まりは、いつからだったのか?」



 闇夜に炎に包まれる大きな建物。

 逃げる人影。

「何も覚えてない?」

「うん」



 派手な男の背中。

「お前には俺の秘密を教えてやる……」


「おかしいだろ? 間違ってる! そんな権利は誰にもない!!」


「こんな世界に誰がした?」


「この世界は、俺たちのものじゃない」



ズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズルズル



「遂に成功した! やっと! ふははは!

 君は、君こそが完璧な、完全な存在だ!新たな可能性! 新しい時代の始まりだ!!」


「気持ち悪い……」


「時代の変化についていけない奴ってのは何処にでもいるもんだ」




「貴方は選ばれたの」

 ——————(悲鳴)—————!!






「えっ? なんじゃこれ?意味が全く分からん。しかも本当に僕は死んだで始めおった……」

 (爺戸惑う)

「まず色々と疑問があるんじゃが……あの、ズルズルはなんじゃ?誰かラーメンでも食べとるんか?」

女王様

「まぁ、ご想像にお任せするけど、不吉な感じとだけは言っておくわ」

「えっ不吉なズルズル? 何か引きずられとるとか?」

 にっこり微笑む女王様

「まぁ、ええわ(怯えた感じで)最後は悲鳴で終わるんか?」

女王様

「そうねぇ。悲鳴の後は余白を読んで頂戴」

「ええ〜も〜なんか怖いのぅ……やな感じじゃ……後味悪い……」

女王様

「最高の読了感をお約束するわ」

「注意書きがいるの『感想は個人のものです。個人差があります。』って。

しかもこれ内容がほぼ終幕のじゃ」

女王様

「それは、仕方ないわ。私の出番そこぐらいだし」

「でも、すごぉく未来の予告じゃな。」

女王様

「飛ばせばいいのよ、イケメンが泣きじゃくってる所とか、可愛い娘がブッサイクな顔してるのを見て喜ぶ層は多いわよ?」

「うーむ、返答に困るがの、後半は実写でこそ、と言う気がするんじゃな」

女王様

「面倒ねぇ。じゃあ貴方がやりなさいよ……」

「あー、自信ないんじゃが」


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