妙なる不幸の幕間劇

陸 巴夜

幕間劇 インテルメディオ

第1話 爺と女王様


 舞台上からは人が消え、静かに幕が下り、周囲が明るくなる。

 〜〜♪〜〜(場違いに軽快な音楽)


「じぃじの言い訳解説〜!!」


 爺溜息。


「はぁ〜、ご覧頂きありがとうございます。こちらは本編『妙なる〜』の幕間解説でございます。

 本編とは全く関係なくご覧頂けます(棒読)

 そして実況のワシは、仙人を夢見る自称爺さん。ジィジだぉ(棒読)」


 爺再び深い溜息。


「そして解説の……ぇ〜と、なんとお呼びすればよろしいですかいのぉ?」

「そうねぇ……何でもいいけど、とりあえず女王様とでも読んでもらおうかしら?」

「とりあえずで女王様……、では、解説の女王様じゃ……」

女王様

「初めまして、くだらない寸劇にようこそ(氷の微笑)」

「あ〜女王様、とりあえず申し訳ない」

女王様

「何故貴方が謝るの?」

「まぁ、アレじゃ、わしと想像主あのアホの子は別人格なんじゃが……。

 まぁ受け取ってくれ、そして1年ぐらい待ってほしいと言う伝言を受け取っておる」


 女王様溜息


女王様

「こんなくだらない寸劇書いてる暇があるなら続き書けばいいじゃない」

「いや、あれなんじゃ、思いのほか脱線したせいで女王様の出番が押されまくっとってのぅ」

女王様

「ダメ人間の典型ね、貴方もかわいそう」

「おお、女王様は優しいのぅ。では御怒りはここら辺で収めて頂くと言うことで……」

女王様

「それとこれとは話が違うわ。そもそも私でこれなんだから、あの子なんて影も形もないじゃない」

「それは……まぁラスボスの宿命というか、の、裏切り者でもない限りのっけからラスボスは出れんじゃろ? レベル1でラスボスにあったら心折んか?」

女王様

「いいじゃない、これは too strong なヒールに加虐心をそそる主人公がボコボコにされる話でしょう? 心折こころおるぐらいが丁度いいわ。むしろいつまでほのぼのしてるのよ?」

「いや、それは上げてから下げる的なアレじゃろうなぁ」

女王様

「それ要るかしら?『××○日、僕は死んだ——』みたいスタートじゃダメだったの?」

「女王様そんなご無体な……そんなことされたら良心枠のワシらの出番が……」

女王様

「要るの?」

「イヤァ有った方が嬉しい……」

女王様

「まぁいいわ、今更ですものね? せめてあれは?本編より出来のいい予告編みたいなものやりなさいよ、ダイジェストでもいいわ。このままじゃ私の存在忘れ去られるから」

「それはアレじゃろ? 出来上がったものがあるからこそでじゃな、大体映像だからいいのであって、文字でやってもじゃな……」

女王様

「大丈夫大丈夫、とりあえずのテキトーでいいでしょ?(投げやりに)」

「テキトーで出来がいいとか………そんなことを言うなら女王様がやってみたらいいじゃろ?」

女王様

「いいわよ(得意げに)」


 〜〜♪〜〜(軽快な音楽)

Coming soon.

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