第305話 姉様から学ぶ狩りの方法【休憩】
猫のパジャマを着た、ウィンお姉様とリーヴスラシルが、とても可愛い、二人で、髪の毛を乾かしこしている。どうやら、お姉様の髪は、乾かし終わったようだ。
「この肉球が、ついた手で、髪の毛乾かすのは、難しいですね、タオルでパタパタしていますが……」
「はんがわきでもいいぞ?」
「せっかくさらさらの髪なんですから、きっちりと乾かしますよ」
「まかせた」
「それにしては、私の髪を乾かすの早かったですが、何をしたのですか?」
「魔法で、風を起こしながら、タオルで拭かせてもらっただけだが……」
「器用ですね、私は、そんなに、器用にできませんけど、しっかりと拭きますね」
ウィンお姉様は、にゃんこの手で、一生懸命ふきふきしてるが、リーヴスラシルの髪が乾かないと悩んでいる。
「マリア、このにゃんこだと手が、うまく動かないよ~」
「このままだと、リーヴスラシル君が、風邪ひいちゃうよぉー」
どうやら、お姉様も同じ風魔法使えるのを慌てて、忘れているようすだった。
「ウィンお姉様、風魔法使ったらどうですか?」
「あ、そうか……、忘れてたよ……、なるほど、良し使ってみるね」
ウィンお姉様の疲れきった声が聴こえてくる。
「おぉぉ、乾くよ、マリア、良かった」
風の魔法を使って、リーヴスラシルの髪が乾きはじめているようだ。
「よし、さらさらになったよー」
お疲れ様と冷たいジュースを二人に渡す、さっきと違って、幼いままではなく、水色の液体を飲んだ後なので、七歳の体になっている。
「マリアもそのサイズになったなら、同じの着なよ」
「言われると、思って、こちらに、白猫のパジャマを用意しました」
僕は、見せた後、さっそくパジャマに着替える。確かに、にゃんこの手は、使いづらいが、ふにゃふにゃしていて、可愛いと思った。
「膝枕してあげるからリーヴスラシル君と、マリアおいで――」
両膝に、乗っかるネコ二匹という構図が出来上がる。二人して、尻尾がフラフラと揺れている。
「マリア、そのままバンザイして」とウィンお姉様に、言われるまま手を出すと?
「マリアのにゃんこの手が、ふにゃふにゃしていて、気持ちいいね」
「僕もウィンお姉様の手が、ふにゃふにゃして、気持ちいです」と言うか暖かい……。
リーヴスラシルは、僕の尻尾を弄っている。何かくすぐったいが、好きにさせておこう。
「お姉様、そろそろ手がつってきました……」
「それなら、頭をなでなでしてあげる」
ネコのふにゃとした、手で、頭を櫛をとぐように、ゆっくりと頭をいじられる。これも、なんというか気持ちがいい、このまま温もりを感じていると寝てしまいそうになる。
「リーヴスラシルちょっとお姉様とかわるから手を離して」
「姫様の尻尾とてもモコモコしてよかったですぞ」
「こんどまた弄っていいから、ウィンお姉様の頭なでなでしてくるね」
僕は、寝ている姿勢を起して、お姉様の後ろに回り、今度は、僕がやると髪の毛をにゃんこの手で、モフモフしはじめる。
「確かに、これは、温もりがはんぱないね、眠くなってくるよ」
それならそのまま少し眠っていいですよと、膝枕の姿勢になって、頭を置いてもらう。
「それなら、少しやすもうかな?」とウィンお姉様の口から甘い香りがしてきあので、ついつい唇にそっと……、「チュ」とキスをした。
「マリア、久しぶりに、どうしたの?」
「甘い香りがしてきまして、美味しそうだなと思って舐めるつもりが、キスしちゃいました」
「マリアに、キスしてもらったら、凄く甘い味がしたけど、何か食べたの?」
「さっきこっそりと前に焼いていた、ホットケーキを二枚ほど食べていたからでしょう」
「マリア、顔を近づいてきて、そのまま舌をだして?」
「こうですか?」
「チュ、うん、確かに、ホットケーキの味だ」
こんな事をしているときに、リーヴスラシルは、ネコパジャマで、外にネコパンチしてくると遊びにいっていない――。
「そんなに、食べたいならつくりましょうか?」
「マリアの味だからこそいいだよ、このまま続けていいかな?」
「いいですけど、どっちが負けるか勝負しませんか?」
「懐かしいわね、前回は、負けたけど、今回は、勝ちにいきたいから姿勢座り直すよ?」
――二人は、向き合って座る。勝負は、簡単、キスして、どっちがまいったかを言うかだ。
僕は、懐からミルクの飴を口にほおりこんで、ゆっくりと唾液を混ぜながら舐め始めた――。
「お姉様、その姿勢で、お口あけて下さい」と口を開けた所に、ドロドロになって、唾液のついた飴を口の中に口うつす……、僕の唾液をゴクンと飲み込みながら、ゆっくりと飴を重ねながら舌を使い飴を、お姉様の口の中で、舐め始めた――。
「甘いね、マリア――」とにゃんこのかっこした二人が、唇を重ねて、飴を二人で舐めあう。
こくこくと口の中にある飴は、ドロドロと溶け始めるが、唾液が口いっぱいに、広がっていく――。
だんだんと、息があがっていくが、そんな事は、きにしないまま、ゆっくりと舐めあうのだが、マリアの用意した飴が、溶けてなくなった所で、甘い香りをした唇のままで、マリアの耳を甘噛みしながら、頬にかけて、ゆっくりと舐める、お姉様、昔より技術があがっていて、僕の敗北が決まった。
「あぁぁ、まけた……」
勝てると思って挑んだのだが、ウィンお姉様の方が、凄く上手くて、負けてしまった。飴まで用意したのに、それを逆手に取られてしまうとは、僕としては、ふがいない……。
「マリア、まだする?」
「うーん、疲れたので、また次回挑みます」
口の周りに、髪もパジャマもよだれで、ベトベトだ……。
「じゃ、唾液とかでパジャマも汚れたし、軽くお風呂入りにいこっか?」
「そうですね、ネコパジャマもベトベトになってしまいましたし、はいりましょう」
こうして、二人は、お風呂場へと向かうのであった。
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