第306話 姉様から学ぶ狩りの方法【ネコパンチ】

唾液で、ベタベタになった身体を洗いに、脱衣所に来ている。ネコパジャマを脱いで、いざお風呂に――。

「あれ、姫様達どうしてここに?」

「リーヴスラシルどうしたの?」

 いつもより、凄く良い笑顔をしている。

「このネコパジャマで、ネコパンチして、モンスター狩にいってきました」

「これで、パンチすると、ネコの手跡がつくんですよ?」

「面白かったです」

 リーヴスラシルが、こんなにもはしゃぐなんて、そんなに、面白かったとは……。

「だから、汗かいているのかぁー」

「ウィン殿と姫様も、ベトベトしていますが、運動でもしたのですか?」

「そうなの、お口の運動を、マリアとしてきたのよ」

「そうだね」

 まさか、本当の事を言ってくるお姉様は、たまに発言が、面白いなぁー。

「今回は、負けちゃったけど、次回は、勝つからね」

「望む所だよ」

 お姉様が、勝ったので、凄くご機嫌が良い。

「本当に、仲良いですね」

 凄く嬉しそうに、言ってくれる、リーヴスラシル。

「それより、お風呂来たなら、流しあいっこしようよ」

 お姉様が、好きな洗いっこが、今日も始まるのだった。

「私が、マリアの背中を洗うね」

「なら、僕が、リーヴスラシルの背中を洗うよ」

「なら、我が、ウィン殿の背中を洗わせていただくとしよう」

 三人で、洗う人を選び終わる。これで、楽しいお風呂になるだろう。ネコパジャマを脱ぐと、不思議と靴下を履いてる三人、もう癖としかいえない、お風呂を出た後に、着るのは、兎模様の浴衣だった

「マリアマッサージする?」

「まだしても、このままだと成長見込みないので、将来でいいですよ?」

「ウィンお姉様は、マッサージしますか?」

「今日は、リーヴスラシル君がしてくれたから大丈夫」

「マッサージと言うのは、なれないので、また今度、教えて下さい」

「こんどね」とお寝様が答える。

 三人で、賑やかなに、お風呂場へと向かう――。

「じゃ、マリアの体あらっていくね」

「お姉様お願いします」

 僕は、お姉様に、背中を預ける。あわあわの手で、背中から前とゆっくりと洗っていく、何度か胸を揉むお姉様だが、くつぐったいですよと言う度に、笑って誤魔化された。

「マリアの胸て、弾力あるけど、魔法の力だもんね」

「そうですね、お姉様と違って、魔法と言うか、ポーションの力なんですけどね」

「そうすると、リーヴスラシル君の胸は、どうしたらあんなに、柔らかくて、はりがあるの?」

「リーヴスラシルは、魔力操作で、あのかっこになってますから、あの状態が、ベストらしいです」

「リーヴスラシル背中流すので、こっちに来てもらってもいいですか?」

 湯船から出てこっちに、向かって来る。確かに、プロモーションが、良いかもしれない。

「姫様、ここに、座ればいいですか?」

「うん、背中から洗っていくね」

 ゆっくりと、泡をつくりながら手で洗っていく、背中を洗って、尻尾をこまめに洗っていき、いざ前になる。胸を軽く持ち上げて、ゆっくりと洗っていく、汗をかいていたわりには、甘い匂いが身体からする。

「リーヴスラシルて、汗かいてるのに、良い香りがする」

「姫様から貰った、汗をかいた時に使うパウダーを使っているので、その匂いだとおもいますよ」

「あれか、確かに、前に作った物だ」

「忘れているなんて、姫様らしくないですね」

「リーヴスラシル、万歳して……」

「はーい」

「あれって、出会った頃に、渡したのだから忘れているよ」

 本当に、しっかりと出来事を一つ一つ覚えている。

「はい、洗い終わったよ」

「姫様、ありがとうございます」

 綺麗に、湯で流し、身体をあわあわを流す――。

「ウィン殿、こちらに、着て座って下さい」

「お湯からでるから、まってて」

 湯船から上がると、ぽかぽかした、お姉様が、そこにいる。

「ん、じゃぁー、よろしくね」

「まず、尻尾から洗いますね」

 こう見ていると、皆の洗い方が、違う事が解る。

「リーヴスラシル君の洗い方が、とても気持ちいいよ」

「それは、良かったです」

「次に、背中あらっていきますね」

 泡を手で作り、背中にペタペタとはりつけてから、ゆっくりと背中を洗っていく、見てる感じ、マッサージをしているようにも見える。

「リーヴスラシル君それ、いいね、なんか疲れが取れるよ」

 お姉様も、狩で疲れたのだろう。

「前を洗うので、万歳してください」

「はーい、これでいいのかな?」

 あわあわと泡がたち首から下に、泡が流れるように、泡立てていく――。

「胸の洗い方は、さっきのマッサージみたいで問題ないですか?」

「大丈夫、ちょうどいいよ」

「お湯流しちゃいますね」

「ありがとう、気持ちよかった」

「やっぱり、たまに、交換して洗うのいいよね」とお姉様が言われる。

 それから、皆で湯船に浸かり、狩の仕方や、狩の方法をお話するのだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る