08章 幼女時代『お姉様の指導編』

第302話 姉様から学ぶ狩りの方法【弓の使い方①】

 誕生日を迎えた日は、お爺ちゃん達が、盛大にお祝いしてくれて、なんとリーヴスラシルが、剣を使って、皿回しをしてくれると言う、変わった模様し物があって、面白かった。

 ウィンお姉様、お母様は、二人で、ケーキを作ってくれるという、サプライズがあり、それも驚いた事だった、ケーキがなんと、凄く大きなウェディングケーキのようなサイズだったからだ。

お爺ちゃん達のかくし芸とか、お父様の中吊るイベントとかが、凄く楽しかった。あの最後のロープが、切れる所なんて素晴らしいと思ったくらいだ。そんな楽しいイベントも終わり、日常に、戻ってから数カ月が、過ぎる……。

 最近は、ハイハイも卒業して、ゆっくりだが、歩けるようになってきた。服もヒラヒラ系の服を着る。前で言えば、青い液体を飲んでいた時に、着ていた服などだが、今着ている服もそれなりに、とても可愛い服のデザインだ。

「マリアさぁ、最近自分で、歩けるようになったから、抱っこ出来なくてつまらないよ」

「仕方ない事ですよ、前よりも身長も伸びましたし、長くは、歩けませんが、それでも少し歩けるように、なったのですから」

 移動が、ゆっくりだが、ウィンお姉様の後ろに、ちょこちょことカルガモの子供の様に、ついていくのが、最近の行動だったりする。

「もう少し歩ければ、狩の方法教えてあげれるだけど?」

「ついに、ウィンお姉様の弟子となれるですね、念願だったので、凄く楽しみです」

 マリアたら、魔法だったら簡単に、魔物を倒せるのに、弓だった何て言いわれたら、頑張って教えるしかないわね。

「私が、昔使っていた、お古の弓を使ってもらつもりだけど、持てそう?」

 試しに持ったら、尻もちをついてしまい……、上手く持てなかった。起きれなかったので、お姉様に起こしてもらう。

「ちょっとまっててね、そこの枝で、簡単な弓を作るから、マリア魔法で、作っちゃ駄目だよ?」

「はーい、お姉様、解りました」

 お姉様は、僕が持てるくらいの枝を探して来て、マイバックから糸を取り出した。器用に、弓を作っていく、さすが狩りをしているだけあって、作っていくスピードが、凄く速い――。

「これで、完成」と綺麗な一本の弓が、できあがる。

 僕が実際に、持ち上げても問題なく持てる、弓が完成する。これで、ウィンお姉様の狩についての話がきけるようになった。

 お姉様の狩は、何度かお供した事が、あったが、試し打ちの所は、一度も見せてもらった事が無かった。遠くの木に、小さめの丸太が吊るされている。そこに、スライドするように、矢を放っていく――。

全部の矢が、吸い込まれるように、全部命中する。その後、ささった矢に、さらに、矢をさしていくと言う芸当を見せてくれる。そんな練習中でも、魔物が居れば必ず綺麗に、仕留めていくのだった。

 そこで、どのように、弓を引いて、矢を放つのかを事細かく、実戦で見せてくれながら説目して下さり、なんとか内容を理解できるようになった。

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