第301話 母方の知合いと種族の新規出会い【おまけ①【おままごと】】
「姫様、遊んでいる所すみません」
「どうしたの? リーヴスラシル」
「ユウキ殿が、どうしても狩に行きたいと言ってますが、どうしますか?」
「リーヴスラシルが、行って狩ってきていいよ、運動になるだろうし」
「なにか、お土産とかありましたら、貰ってきますね」
「やばかったら言ってね、念話で、応援くらいするから――」
ユウキ君が、狩に、私を誘うつもりらしいが、こっちのおままごとで、忙しいから行くきがない。それをリーヴスラシルに、頼んで行ってもらうことにした。
さて、何故か僕が、お父様役で、ウィンお姉様が、お母様役となり、子供役が、ルナちゃんになる。決めた所だし、おままごとでもするかなと、準備をし始める。ルナちゃんの話では、お父様とお母様が、一緒に料理をしてくれて、だしてくれるという話らしいが、ホットケーキでも焼くかと思って、先ほどユウキ君からもらった、なぞのチャックから、フライパン、ホットケーキの材料を出して、僕が作る方で、ウィンお姉様が、食べる……、違う、盛り付ける方に、まわってもらった。ルナちゃんに、何枚食べるか聞くと、六枚と言っていたので、その枚数を順番に、綺麗に紺色の焦げ目をつけて、焼いていく――。
ウィンお姉様は、十枚食べるて、言っていたので、その枚数だけ焼いていき、完成と共に、三人で食べ始める。その前に、冷たいアイスクリームを乗せてあげると、二人ともが、何故か拍手をしたのだった。
使ったフライパン、残った材料等は、謎のチャックに入れて、食べる前に、片付けて置く。
みんなの味の好みが違った為、食べ比べとなる。一口だけど……。
僕は、アイスクリームと、きな粉、蜜のホットケーキを食べており、ルナちゃんは、アイスクリームと、ホワイトチョコを振りまいた、蜜とのコラボを食べており、ウィンお姉様は、シンプルなバター、蜜をたっぷりつけて、重ねて食べるというふうに、食べていた。お姉様の頬っぺたに、蜂蜜がついている。ネコの様に、ペロリ、舐めて、こことれたよとやると、お返しとばかりに、僕に、ついているきな粉蜜を、ペロリと舐めてくれる。そんな事をしているとルナちゃんも、私もと、ウィンお姉様の頬をペロリと舐めて、「甘くて、美味しい」と呟く――。
ホットケーキも食べ終わり、三人で、ネコの様に、じゃれていると? うしろから、声がする。
「姫様、戻りました」
リーヴスラシルが、ダンジョンから戻って来たみたいだった。
「成果は、どうだったの?」
行った様子を聞いてみる事にする。ユウキ君は、何故か知らないが、ショックを受けている様子だったので、気になって、聞いてみる事にした。
「ドラゴンの古龍が、出たのですが、前に、姫様と戦ったのと比べると、凄く弱かったです」
どうやら、ドラゴンの古龍を狩ってきたようすだったが、リーヴスラシルには、斬撃だけで、倒せてらくだったと話している。なんだ、だったら、僕がいかなくても問題ないなとさらに、行くきが無くなった。
それにしても、ユウキ君が、ショックの理由を、リーヴスラシルに、聞いてみると、斬撃だけで、倒してしまった事に、ショックを隠せなかったらしく、落ち込んでいるらしい、思ったより、リーヴスラシルが、強かったからだろうか……。
先ほどの、ホットケーキを焼いて食べさせておいたら、なんとか落ち着きを取り戻した様子、リーヴスラシルにも、焼きたてを渡すと、有難う御座います、姫様、美味しいですよと話す。
狩りの材料とかもうけとり、なんとかまったりしていると、お母様がやってくる。
「ウィン、マリア、そろそろ帰るわよ?」
「「お母様、もう、そんな時間ですか?」」
外は、確かに、暗くなっており、時計があったとしたら、夜の九時頃だろうか、そんな感じくらい外は、まっくらだった。
「スノーも、帰るなら、俺らも帰るか」とカゼフお兄様が、終わりの合図をする。
それを見ていた、フェアリーさんが、ユウキ君の大人バージョンが、赤ん坊に、戻っている事を確認して、抱っこする。僕も、ルナちゃんも、赤ん坊になり、元のサイズに戻る。
「今回は、色々とお話も聞けたし、色々と面白いアイテムも手に入ったから良かったわ」とフェアリーさんも言ってきて、ユウキ君も、半分疲れて寝むそうな所で、皆に挨拶をして、眠りに落ちて、抱っこされたまま眠りにつく、ルナちゃんは、今回は、頑張って遊んだかいもあって、ぐっすりと夢の中にはいっているのがわかるほど、良く眠っている……、寝言で、ホットケーキは、食べれませんと言っているほど、美味しかったのだろう。嬉しい言葉も聞けて、ウィンお姉様に、抱っこされたまま、このまま、解散となった。帰る時は、時空魔法で作った瞬間移動する魔法を使い、我が家である、狐族の街に戻ったのだった。
「今回の集まりは、どうだった?」とお母様が、僕に聞いてくる。
凄く楽しかった事と、色々と学べた事なども伝えて、よかったですと微笑む……。
ウィンお姉様も、いつもどうりに、帰ってマリアとお風呂入ると言って、帰った後、賑やかにお風呂に入り、少し蜂蜜で、ベトベトしていた身体をしっかりと洗いっこしてもらうと言う事以外は、ふだんとあまり変わらなかった。
――そして、数カ月が、過ぎて、僕は、三歳の誕生日を迎えた。
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