第106話 お爺ちゃんの家に長くお泊り【外で召喚魔法にてイベント②:後編2】

 「ダイトカイトお爺ちゃん今の技は、何て言う技なの?」


 「あれか?」


 「あれは、縮地術と転移魔法で創った物じゃな?」


 「ま、マリアちゃんならどっちも持ってそうだから今度やり方を教えてあげるよ」


 ダイトカイトお爺ちゃんは、優しく僕の頭をなでながら、笑顔で話す――


 ちなみに、上空では、血だらけのルシファーが、「ぜぇ~ぜぇ~」声が聞こえる――


 相当なダメージを食らい重軽傷の様だ、次の一手が出せず回復に専念しているが――


 そんな隙をシルフィーお爺ちゃんが許すはずもなく攻撃に出る――


 不思議な光景が見える――凄いスピードで、五芒星を描き上げて、周辺に散りばめたと思えば今度は、人差し指に、真っ黒な丸く歪んだ物が徐々に、大きくなっていく――


 大きさから見て五十センチ程の大きさのボールが出来上がる――今度は、左手から何やら紙をだして、呟き――光ったと思ったら?


 その札を右手の人差し指に、吸い込まれるように、入れて行く――


 すると?


 紫色をした雷みたいのが、ボールの回りバチバチと光ながら広範囲にわたって、紫色の雷が火花を散らす――


 空いている左手を眼鏡をクイッと上げて――「行きます――」


 声が聞こえたと思ったら、ダイトカイトお爺ちゃんが使っていた魔法に似た物を使いルシファーの目の前に現れる――


 さすがのルシファーも現状的に、動ける状態じゃないのと瞬時に目の前に現れた男に、驚きを隠せずにいる。


 たった数秒の時間の間が出来る頃には、腹にボールくらいの塊を打ち込まれている――


 「『弾魔翠光烈火』と言葉を放つ――シルフィーお爺ちゃん、打ち込まれた腹を抜けて、ルシファーの背中の空間が一瞬砕けてしまう――」


 威力が凄い事もあり、ルシファーの四枚の羽根が、千切れて砕けた空間へと吸い込まれて消える――


 ルシファーは、事の現状についていけず、一瞬意識をもってかれる。


 そして、何事もなかったかのように、僕とお姉様のいる所へとシルフィーお爺ちゃんが、さっきと似た違う移動で、着地する。


 ダイトカイトお爺ちゃんお爺ちゃんの一言が気になる――


 「久々に見たが、『弾魔翠光烈火』は、あれは、オリジナル魔法だからお主以外使えないのが本当に惜しいのう――」


 僕は、シルフィーお爺ちゃんへ、質問をする。


 「今の魔法て、どうなっているの?」


 「あれは、『縮地・転移魔法・時空魔法』をトリプル魔法で、作り上げた魔法かな?」


 「それと、今使って戻ってきたのは、『時空魔法・転移魔法』を使ったダブル魔法で、戻ってきた魔法かな?」


 「あれは、コツさえ掴めれば簡単に覚えられるだろう――」


 そして、張り付け状態になったルシファーを見上げるのだった。

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