PM08:45

私之七日

第1話

 現在時刻、PM0845。帰宅しようする学生がまばらに歩いている。

 今、僕は喫煙所でタバコを吸っている。

 ついさっきまでパソコン室にて、ある講義のレポートを作成していた。僕には講義以外で誰かと作業する際におしゃべりをしてしまうという傾向がある。この時間だと友人達と遭遇する確率は極めて低く、一人で仕事をするには効率が大変よい。

 眠い。目がしょぼついている。喫煙所は、僕と、どこかのおじさん(教官っぽい)がいるだけだ。現在と昼間における喫煙所の人口の割合はだいたい1:15くらいか。

 近辺を見た。この喫煙所が汚いということがわかる。

 別に汚いのは平気だ。しかし、これはひどい。普通3ヶ月でここまで汚くなるか? この3ヶ月というのは、このキャンパスができてからの期間だ。

 大学4年になってからこの江東区の校舎に移った。以前は港区の校舎で学んでいた。以前の校舎は築年数がかなりのもので、古い校舎であったが、歴史を感じさせる建物を、僕は気に入っていた。周辺の近代化に抵抗しているかのような存在感に好感を持っていた。ビル群、オフィス街が占め、あの人がにぎわう港区一帯に、時代的に取り残される存在であり、それが貴重なものであると認識していた。更に、僕の現住所からも地理的に近く、交通の面では便利な場所にあった。

それが今はどうだろう。こんな開発途中の殺風景な場所で最後の大学生活(無事卒業できればの話である)を送ろうとしている。周りには特に注目すべきスポットもなく、その日通学したら学外に出る気がなくなるような閉鎖的な空間だ。僕が通っているのは、工業大学(私立)なわけだが、この校舎を見る限り、そんな印象は持てない。特徴を挙げるならば、校舎というよりビルである。研究室に関しても普通のオフィスである。以前とは違い、歴史的な印象は消去され、大学という感じがしない。キャンパス全体を鳥瞰するとL字型であり、なぜL字型なのか理由がイマイチわからないし、研究棟はエセ凱旋門だが、これらの点はなかなか興味深い。

 疲れた。僕はタバコの灰を落とした。帰ろうと思っているのだが、疲労困憊で動く気が起きない。こうなるとよほど気合が入らない限りダメだ。気合が入るまでの暇つぶしに、もう少し思考を進めた。

学生達は不満を持っていないのだろうか。持っているだろう。僕だって不満はある。喫煙所を何とかしてほしい。そもそも喫煙所が汚いのは、喫煙所の場所が限られているのに起因する。一ヶ所に集まって、喫煙所の面積、灰皿の数、喫煙者数によって、ポイ捨てという現象が起こる。更には、オープンキャンパスで大学見学に来た学生に対して悪い印象を与えるという波及効果もある。大学側としては何とかすべきだろう。

 タバコが健康に悪く、自分の周りの人にも迷惑をかけることはわかる。僕としても対応はしている。世間的に嫌煙の動きがある。WHOの活動やCM効果からもわかるように、喫煙者は追いやられ、なんだか害虫扱いされている気分だ。同じ人間なのに……。

 しかし、同じ人間だからこそかもしれない。

 おそらく、この問題は「権利」という概念に依存する。過去を振り返ってみても、自分たちが正しいと思えば、それを「権利」と称し、何かしらの条件や制限などを要求してきたはずだ。

 嫌煙権、一方喫煙の個人的な権利。

 どうやら嫌煙が世間の主流だという認識を最近得た。タバコを嫌う人でなぜか自分が絶対的に正しいと思い込んでいる人がいるが、これは違う。好き嫌いは個々の問題だ。このことに関して、とやかく言うつもりはない。しかし、個人の価値観が世界の真実のような考え方は明らかに間違っている。社会に対して好ましいアイデアであっても、それは決して平和的ではなく、支配的かつ差別的だ。

 善と悪の境界線など引けない。

 僕としては共存という方向で話を進めるべきだと考えている。

 結論としては、倫理の問題というべきか。

 「なんだかね」

 思わず口に出てしまった。あぁ、眠い。

 夜の校舎を見た。まだたくさんの部屋に電気が点いている。研究をしているのだろう。がんばってほしいものだ。人事ではないな、僕も頑張らねば。

僕はタバコを吸いながら考え事をしていた。近頃ある案件に頭を悩ませている。正確に言うと、ずっと前から思考し続けていることだが、当時とは違い、視界が広がり、色々な価値観の存在を学び、条件や選択肢が変化と増加をし続け、最終的にこれらのことが原因で決断ができなくなってきている。慎重になったというべきか。慎重になりすぎている気もする。それ故、決断に時間がかかる。まぁ、問題が僕の未来に関することだから、慎重に行動したほうがいい。僕は頭の中で、ステキなビジョンを何ケースかに分けてシミュレートする。

そんなことを考えていたら、子供の声が聞こえた。近くのコンビニから出てきたのは、母親と娘の二人組みだ。なんだか興味深い会話をしている。どうやら娘が、何か疑問を抱いていて、それを母親に尋ねているらしい。盗み聞きしたわけではないが、会話内容を以下に記す。

娘:「ねぇ、何であたしが一番小さいの? 」

母:「それはアミちゃんが最後に生まれたからよ」

娘:「お兄ちゃんとお姉ちゃんは早く生まれたから、あたしより大きいの? 」

母:「そうよ」

娘:「ふ~ん。……なんでそんなふうに決まっているの? 」

母:「それはね、神様が決めたことなのよ」

娘:「神様が、あたしはあとだって決めたの? 」

母:「そうよ」

確かこんな内容だった。

 別にただの親子の会話だ。子供ならしそうな会話の内容であり、エキセントリックなものではない。しかし、主に学生や教官などの成人が多いこの大学という場所で、こういう話が聞けたのは新鮮だった。それに、この親子の会話の光景は微笑ましい。この会話を聞いた後、神様の存在を極めて信じていない僕だが、信じてもいいかなと少し思った。

 親子の姿が見えなくなった。このことをきっかけに、僕も帰ることにした。気合なんて必要なかった。

 ウチの大学の学生の大部分が商店街のあるルートを帰り道として使用しているみたいだ。人の存在を求めてそのルートを採用しているのだろう。僕の友人達もこのルートを使用している。

 僕も友達と一緒に帰るときは、友達に合わせて商店街のあるルートを歩く。しかし、僕は、あまり通行量が少ないルートを使用している。このルート使用する上でのメリットは、通学・通勤のピーク時に人が少ないので、通行しやすいという点が挙げられる。人が少ないという点が大変良い。人が多いのはあまり好きではない。嫌いでもないけどね。

 このルートの途中にはナントカ島ナントカ重工業とか確かそんな名前の企業のビルがあり、僕はそのビルを近距離で見るのが好きだ。なぜそのビルを気に入っているかというと、そのあたり一帯で一番高く、目立つ存在だからだ。権威のようなものを感じ、孤高のイメージがある。別に権威が好きだという、そんな変態的な趣味はなく、ただ、孤高の存在が好きなだけである。

 このビルを通り過ぎると面白いところは皆無で、帰宅途中の真っ赤な他人たちと一緒に、同じ方向に歩く。その途中に、車なんか滅多に通らない横断歩道に、無駄に長い信号機があって、無駄に長い時間待たされる。たいていの場合、信号が赤から青に変わるまで待っているのだが、他の通行人は無視して渡る。そのような人達の行動に触発されて、いけないことだと思いながらも渡ってしまう僕であった。しかし、渡り終わると罪悪感は綺麗に消し飛び、そんな僕は地下鉄の改札を通り、ナイスタイミングでやって来た電車に乗り込む。

 時間も時間なので当然だが、車両内は空いていた。冷房も効いていて実に快適だ。僕は隅の席に座り、暇つぶしに文庫本を開いた。最近習慣になっている。

 僕はJRへの乗り換えのために下車した。ホーム内は帰宅途中の人々であふれている。改札までにはエスカレータを使うプロセスがあるのだが、このプロセスにおいて、時々、ある現象が僕を悩ます。

 それはエレベータの上の段に女子高生がいる場合だ。都内に限ったことではないが、女子高生のスカートの丈が短いという傾向がある。エスカレータで僕が下方のポジションに立たされた場合、目のやり場に困っている自分を実感するのだ。

 僕は今、まさにその状況に立たされている。実に参るよ。

 そもそもスカートの丈の短い理由が理解できない。セックスアピールなのだろうか。不思議な現象だ。

 更に、この現象において、特殊なケースがある。手で大臀部を押さえつけているというものだ。パンチラを未然防止しようとする意図を感じる。まぁ、当然のリアクションだと思う。しかし、下着を見られたくないがために、そんなリアクションを起こすなら、その前に丈を長くしてほしい。露出趣味は社会的に褒められた性癖ではない。そんなことをして平常心を保っていられるのは磯野ワカメぐらいだ。まったく、理解に苦しむ。

 エレベータの試練を乗り越え、改札を出る。階段を上り地上に出た。

街の熱気を感じながら改札に向かう。顔が赤いサラリーマンが大勢いる。見事に酔っ払っている。中には、顔色がワインレッドに変化している方もいる。二日酔いは確実だと思われる。あんな状態で無事帰宅できるのだろうか。安全に気をつけて帰宅してほしいと切に願う。

改札を通り、階段を上って駅ホーム到着した。使うのは京浜東北線・大船方面行きである。

僕はいつも先頭車両に乗るので、ホームの端まで歩く。その途中に自動販売機があって、ヘルシーベリーというブルーベリーのイラストが載っているジュースを飲むことを習慣として持っている。今日もいつものようにシブい小銭入れから120円を取り出し、自動販売機に放り込む。

なぜか分からないが、ヘルシーベリーは癖になる。飲むたびにそう思う。グビグビと飲みながら、山手線・東京上野方面行きのホームを見た。結構人がいるなという感想を持った。

そのときだった。

山手線・東京上野方面行きの電車が来た瞬間、一人の男が線路内に飛び込んだ。

人身事故である。

向こうのホームで女の人が悲鳴を上げている。無理もない。凄まじい光景である。運動エネルギを連想させる、見事なまでの物理の世界だ。向こうのホームは騒然としている。一方、こちらのホームは静かなものだ。僕の周辺には3、4人しかいない。

こちらのホームにも電車がやってきた。僕は乗り込み、向こうのホームを見る。駅員が大勢走ってきている。大変そうだ。

 扉が閉まり、電車は動き出した。遠ざかっていく事故現場に別れを告げる。冥福を祈る。文庫本をバックから取り出そうとしたが、やめて夜の街を観察した。夜の東京は田舎と比較すると断然明るい。

先ほどの人身事故について考えてみた。30代の成人男性。どうして死んだのだろう。色々な想像が膨らむ。まぁ、こんな世の中だからな。確か近年、自殺者3万人を超えている。このことに関しては、話を広げると長くなりそうだから、これにて終了。

いつの間にか浜松町である。ここの駅は就職活動の関係でよく利用したので、結構親しみがある場所だ。この電車の先頭車両にいるとわかるのだが、浜松町駅のホームには小便小僧がいる。彼を見るのは日課のようなものだ。彼は、ホームの端のほうで密かに排尿行為をしている。きっと電車を待っている人達に迷惑をかけないように気を使って端でしているのだろう。みんな心遣いに感謝いているはずだ。それにしてもすごい排出量だといつも思う。

眠い。とても眠い。早く帰って寝たい。車内にも寝ている人がかなりいる。みんなクタクタなのだ。疲労困憊なのだ。あそこに立っているお姉さんも目がとろ~んとしている。早く帰って休んでほしい。

立ちながらウトウトしていたら最寄り駅に着いた。周りにはたくさん人が乗っていた。いつの間にこんなに増えたのか。僕は「すみませ~ん」と言いながら他の乗客によけてもらってホームに下りようとした。ん? 今、誰か足を引っ掛けなかったか。転びそうだった。

改札までかなり歩く。先頭車両に乗っているんだから仕方がない。丸井の広告を見ながらもう夏だと思いながら歩いた。広告に写っている水着の女性が夏を連想させたのだろう。

西口の改札を出て、近くのイトーヨーカドーに向かった。食品売り場に向かってエスカレータで降りた。そろそろタイムサービスが始まる。ささやかな幸福を感じる時間だ。

食品売り場は、仕事帰りの人達でにぎわっている。早くしないと無くなってしまう。

急がねば。

 かごを持って、目的の品を手に入れる。

目的のものは手に入れたので、レジに行ったが、かなり並んでいる。大名行列だ。僕は大名ではないけどね。僕の前の前に並んでいるおじさんなんかは大名っぽいな。

 ん?

 視界に思わぬ人物が入った。びっくりしたよ。

 あの二人の親子が隣のまた隣のレジの列に並んでいるのである。

 なぜここにいるんだ?

 あらゆる可能性を考慮に入れれば、ありえる話だ。例えば、ウチの大学の関係者とかだ。

 親子は僕より先に会計を済ませ、何かを話しながらレジ袋に買ったものを入れている。

 僕は説明のできない感情に襲われた。別に話しかけるとか特別何かをするつもりはない。何かしらの親近感のようなものかな、その親子に近づきたいと思った。二人の会話を聞く程度でよかった。

 早くしないと親子が行ってしまう。レジで会計を済まし、僕は保有する能力を最大限に発揮し、レジ袋に買ったものを入れた。というか詰め込んだ。

 エスカレータで追いついた。二人の話を何気ない素振りで聞いた。

娘:「ねぇ、何であたしが一番小さいの? 」

母:「……」

娘:「ねぇ、何であたしが一番小さいの? 」

母:「……」

娘:「ねぇ、何であたしが一番小さいの? 」

母:「……」

 この繰り返しだった。正直、この母親怖いなと思った。娘がかわいそうだ。そんなふうに思っていたら、少女は変なことを口にした。

娘:「お母さん、壊れちゃった」

 久々にビビッたね。お母さんコワレチャッタだと? 普通の子供はそんなことを言わない。一瞬、娘のほうに問題があるのかと思った。

 しかし違った。問題があったのは母親のほうだ。大学の喫煙所では外だったので、暗くて気がつかなかったが、今は光をよく浴びていて、よく確認できる。

 母親は人間ではなかった。

 ロボットだった。

 顔なんか人間そっくりでよくできているが、やはり皮膚って感じがしない。口なんか、応急処置の人工呼吸の訓練で使う人形のようだ。今の科学技術ではまだ人型ロボットは無理だと思っていたが、認識を改める必要があるかもしれない。

 エレベータの到達地点で母親ロボットはうつ伏せに倒れた。フロアとぶつかった際の衝撃音はすごかった。ゴキーンって感じだ。ああ、フロアに傷が付いちゃった。

 僕は二人の近くにいすぎて、現場を離脱するには罪悪感があったので、母親ロボットを起こす手伝いをした。

重い。めちゃくちゃ重い。一体、何でできているんだ。チタン合金製か。

なんだか嫌な状況に追い込まれてしまった。娘、母親ロボット、そして僕の周りにはたくさんのギャラリィがいた。興味が興味を誘引して、人を寄せてしまった。クソッ、あっち行けよ。

 娘は不安な顔をして困っている。というかヤバイ、泣き出しそうだ。場を和ます効果と、浮かんだ疑問の解消を期待して、僕は娘(お分かりだろうが僕の子供ではない)に聞いた。

「君のお母さん、ロボットなんだね」

「うん。お母さんの代わりなの」

僕は娘と会話を繰り返し、娘からの情報を理解し、整理した。簡潔に言うと、どうやらこういうことらしい。この子の母親は交通事故で三ヶ月前に亡くなって、悲しんでいる娘のために、父親がコネを使って格安の値段でこの母親ロボットを購入したらしい。

とんでもない話だ。

「ねぇ、お母さん直せる? 」

 なおせねぇよ。無理だ。こんなめちゃくちゃ精巧なロボットをこんなところで、ただの学生が直せるわけがない。専門の、それも超一流のエンジニアがいなきゃ無理だ。とりあえず、娘の手前色々試みる。とりあえずボディの様子を見た。もちろん触ったりした。なんだか医者の診察のようだ。

 うわっ、すごい! 何だ、この肉感。本当に人間みたいだ。なんかとてもいやらしいことをしている感じがする。どうしよう。ものすごくドキドキしている。

 心臓のビートを感じながら、僕の目は母親ロボットの首下に何かを捉えた。

 ブランド名が記載されている。僕はその会社名をよく知っていた。以前、友達が勤めているとか言っていたのを思い出した。就職活動で興味本位にこの会社について調べたことがあるが、詳細不明。あらゆる手段で調査したが何もわからなかった。そこに勤めていると言っていた友達に聞いてみたが教えてくれなかった。もしかしたら、それは彼の冗談で、本当は存在しない会社だと最終的には思った。

 それがあったのだ。とりあえず僕は携帯電話を取り出し、友達に電話した。彼にこの一件は任せよう。

「こんばんは、僕ですけど」

「あぁ、君か。どうしたんだい? 」

 事の経緯と、現在の状況を彼に説明した。

「そういうわけで、M園さんにお願いしようと思って電話しました」

「うんうん、なるほどね。わかった、今そっちに人を送るよ。すぐ行けると思うから。なるほどね~、ついにばれてしまいましたか」

「ばれてしまいましたよ」

「他言無用でヨロシクね」

「わかりました。じゃ、この件のことよろしくお願いします」

「はいは~い、おやすみぃ~」

携帯電話をしまいながら、僕は娘に言った。

「あと少ししたら、このロボットを作ったところの人が来るから待っててね」

「うん」

 娘を見ていてもらうよう店員に頼んで帰った。

 娘が可愛らしいスマイルで、ばいばぁ~いと手を振っている。

 僕は照れくさかったが、軽く手を上げて応えた。

 ハッピーエンドってやつか? めでたしめでたしだ。

 そこでなんだか意識が遠退いて、そして、僕は夢から覚めた。いい夢を見た。

 いつの間にか眠ってしまったようだ。

 今、僕は喫煙所にいる。右手のタバコはフィルタ付近までなくなっていた。時間にして5分くらい寝ていたようだ。

 さて、帰ろうかと思い、タバコを捻り捨てて、椅子から立ち上がった。

 そのとき、近くのコンビニから二人組みが出てきた。

 あの親子だった。

 暗くてよくわからないが、母親はロボットだろうか。まぁ、どっちでもいい。お幸せに。

 時計を見た。現在時刻、PM08:45。

僕は家に帰った。

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PM08:45 私之七日 @watashinonanoka

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