第4話 座敷わらしの赤音《あかね》 中編
ガチャコッ!!
鳴り響く目覚まし時計の音を緑色の手が止める。
セノウ「……麗らかな午後のひとときに目覚ましの音は嫌だなぁ…………、いーかげん馴れたけどさ」
セノウ「……お〜い赤音〜そろそろ起きる時間だろ〜?」
赤音「…う〜ん…駄目ぇセノウさん(///ω///)♪うぅん…」
セノウ「何が?」
赤音「…むにゃ、あ、おはよう♪ヽ(´▽`)/セノウさん(///ω///)♪」
セノウ「あぁ、おはよう(*´ω`*)今日も出掛けるんだろ?」
赤音「え?うん(*´ω`*)いくよ?」
セノウ「じゃ、出掛ける前に声かけてくれ、用があるから」
赤音「?うん(*´ω`*)わかった♪」
午後3時、そろそろみっちゃん達の学校も終わり、いつもの公園に集まる頃、赤音は仕度を済ませてセノウに声をかけた。
赤音「用ってなに?セノウさん(///ω///)♪ひょっとして、ついにあたしを襲ってくれるの?❤❤❤」
セノウ「………いや、襲えないが(;・ω・)
じゃなくて、赤音♪これ!」
セノウは赤音に紙袋を渡した。
赤音「?何……?くれるの?セノウさん(///ω///)♪中身なんなの?❤❤❤」
セノウ「……その、おまえみっちゃん達にお嬢様学校に通っている事にしてんだろ?」
赤音「(笑)うん(*´ω`*)」
セノウ「だったら、ソレ着てけよ。いつも同じ格好じゃ怪しまれるだろ?」
赤音「え?❤❤❤お洋服なの?有り難う・゜・(つД`)・゜・セノウさん(///ω///)♪」
セノウ「結構似合うと思うんだ♪俺が作ったんダゼ♪」
赤音「❤❤もう♪セノウさん素敵過ぎる♪すぐに着るから見てね🎵♪ヽ(´▽`)/」
そう言って赤音はその場で着替えはじめた。
セノウ「ちょっ、赤音…わっ!だ、駄目だよ?ここで着替えちゃ(;・ω・)」
セノウは目を手で覆い、慌てて後ろを向いた。
赤音「❤❤セノウさん(///ω///)♪可愛い(笑)エッチな本とか見てるクセに、あたしの裸が見れないの?(笑)」
セノウ「だ、だって……その、あの…いいじゃんか別に(;つД`)」
[今どきの女の子]が着るような可愛い洋服に赤音が着替え終えると、セノウの思ったとおり、滅茶苦茶よく似合っている。
セノウ「よっしゃ!滅茶苦茶可愛い♪♪うまくいった♪♪(*´ω`*)」
赤音「もう♪セノウさん(///ω///)♪MO5《エムオーファイブ》だよ?」
セノウ「?」
赤音「マジで襲う5時間後♪♪その頭のお皿、あたしが潤わせます♪♪」
セノウ「………ゴホン、ま、あんまり暗くならないうちに帰ってこいよ?」
赤音「はーい♪ヽ(´▽`)/いってきます!」
公園のベンチでみっちゃんとゆうちゃんが談笑しているところに赤音がやってくる。
いつもの和服の着物姿ではない赤音をみて、二人とも一時言葉を失う、が、すぐさま、
キャーキャーいいはじめた。
みっちゃん「う、うぉ〜〜〜〜♪可愛い可愛い可愛い♪」
ゆうちゃん「うんうん♪嫁さくるだ♪♪ヾ(@゜▽゜@)ノ」
赤音「有り難う(*´ω`*)二人とも〜〜♪」
みっちゃん「どうしたのぉ?ソレ♪」
赤音「セノウさんが作ってくれたの♪」
みっちゃん「えぇ〜〜〜?手作りなのぉ?」
ゆうちゃん「あ、優しい近所のお兄さんだっけ?すごいね♪なんでもできるんだね(*´ω`*)」
赤音「うん(*´ω`*)セノウさんはなんでもできるし優しいから大好きなのぉ」
ゆうちゃん「いーなー♪赤音ちゃん♪」
三人はとても楽しいひとときを過ごし、気が付くと日も暮れていた。
みっちゃん「あぁ、もうこんな時間〜〜、帰らなきゃ!」
ゆうちゃん「今日も楽しかったね♪あ、そうだ!!みっちゃん、赤音ちゃんにアレ言った?」
みっちゃん「あっ!!まだ言ってないや」
赤音「何かな?なんでも言って♪(*´ω`*)」
みっちゃん「うん(*´ω`*)赤音ちゃんさ、明後日の土曜日……暇?」
赤音「…?うん♪予定があってもキャンセルだよ♪♪当たり前だよ?みっちゃんとゆうちゃん最優先♪ヽ(´▽`)/」
ゆうちゃん「あは(*^^*)」
みっちゃん「うん♪……でね?土曜日、あたしの10歳の誕生日なんだぁヾ(@゜▽゜@)ノ友達みんな私んちに集まってパーティするの♪♪」
ゆうちゃん「ね♪勿論赤音ちゃんもくるでしょ?♪ヽ(´▽`)/みんなに赤音ちゃん紹介したい♪」
ズガ〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!と赤音の頭に衝撃が走った。
なぜならそれは、赤音にとって一番聞きたくない言葉だから。
赤音「…………みっちゃん、10歳になるの?」
みっちゃん「うん(*´ω`*)そうだよ?どうしたの?」
ゆうちゃん「あたしはみっちゃんの三日後だよね(*´∀`)誕生日近い♪ヽ(´▽`)/」
みっちゃんとゆうちゃんが10歳になる。
それは赤音にとって、みっちゃん達とのお別れを意味していた。
座敷わらしなどの妖怪には、種族によっていくつかの絶対的な[決まりごと]があるのです。
赤音の場合は、[赤音の事を認識することができる年齢に制限がある]というもの。
人間の年齢で10歳まで。それを過ぎると人は赤音の事を認識する事ができなくなってしまうのです。
ゆうちゃん「ねぇねぇ、赤音ちゃんって今いくつなの?あたしら知らないよね?(ノ´∀`*)」
みっちゃん「うん(*´ω`*)教えて?赤音ちゃんの誕生日って何時なのぉ?(ノ´∀`*)」
赤音「(あたしの誕生日………?)」
自分の誕生日が何時だったか思い出そうとした
次の瞬間、ズキンッ!!!と強烈な頭痛が赤音を襲う。
赤音「あがッ!!!」
みっちゃん「!!!!だ、大丈夫?赤音ちゃん?」
ゆうちゃん「どうしたの?頭痛いの?(。´Д⊂)」
赤音「…………うん(。>д<)…ごめんね(;つД`)
帰るね……」
みっちゃん「うん(*ToT)ゆっくり寝なよ?ちゃんと暖かくしてさ(。>д<)」
赤音は防衛本能からか、自分の誕生日について、考えるのを止めた。
ゆうちゃん「じゃぁ、明日は遊ばずに様子見てさ、明後日のみっちゃんの誕生日にここで待ち合わせね?」
みっちゃん「明後日、学校終わったらすぐに来るから、ここに集合だよ(*´ω`*)?」
赤音は答える事ができなかった。
赤音(…………ふぇ〜〜〜〜ん(;つД`)
なんで?なんでなのぉ〜〜)
赤音は泣きながら公園を後にした。
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