第2話 ネックハンギングキックウォーターアタック
またもや夜道を気丈な顔をして百孤が歩いている。時間は午後9時すぎ、その日はわりと早く目当ての物件を見つける事ができた。
やはりオンボロアパートで、古さが見ためだけで伝わってくる。
直感でドアの前に行き、ノックもせずにドアを開けて、まくし立てる。
百孤「あの、すいません、ちょっといいです…………………」そこまで言って、百孤は言葉を失う。
その部屋は四方の壁一面に小さい女の子(アニメ)のポスターがびっしりと貼られていた。他にも目をやると、小さい女の子のフィギュアがそこかしこに沢山ある。当の部屋の住人は、ヘッドホンを付けてパソコンに向かい、一切百孤に気づかない。それどころかパソコンの画面にスケベな[肌色]や[ピンク]が写し出されているのを見て鼻息を荒げている。
百孤(……ここはやめておこう。)
百孤は無言でその部屋を後にした。
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