Planning 4 始動

「あんなこと言ったけど、料理できる子もけっこういるし、基本的にそういうの好きなのが集まってるから安心してよ。それに、ケーキならプロ級だよ」

 一緒に部室へ向かう道すがら、高櫨がフォローするように言った。

「ケーキは得意なのか? まあ、クッキーとかお菓子ばっかり作ってたみたいだしな」

 攻輔が応えると、彼女は「いんや」と手を振る。

「聞いてないの? 里ちゃん。里山さんね、コースケと同じクラスの。あの子、ケーキ作らせたらすんごいよ。ホールサイズの苺のショートケーキとか、お店で売ってるものかと思ったもん。お父さんがパティシエなんだって」

「え、それは知らなかったな。里山とは一年のときから一緒のクラスなんだけど。まあ、そんなに接点なかったからか。そういえば……」

 藤家が一時期、里山も含めたグループでよく遊びに出かけていたことを思い出した。

「だから、ケーキの方はけっこう期待して良し。その代わり、今後そっちとの打ち合わせは全部私を通してね。直接、里ちゃんに言うのはなーし」

 胸の前でバツの字を作ってみせる。攻輔は、その「意味」を何となく察した。

「ミッちゃんの命令じゃ仕方ないなあ」

 軽い調子で応える。高櫨が細い目を更に細くした。

「アハハハハ。コースケ面白いね」

 背中を叩かれる。

「ところで、ミッちゃんは獅王葉と何かあったのか?」

「アハハハハ。コースケ面白ーい」

 強く背中を叩かれた。どうやらそのことに触れてはいけないらしい。

 そんな調子で話しているうちに部室についた。ドアを開けると、中では藤家が戸隠、関谷といつものように打ち合わせをしている。攻輔の後から入室した高櫨を見て、一瞬だけ瞳が揺れた。

「おーっす。料理担当の方をお連れしましたー」

「こんにちはー。このたびはおめでとうございます」

 高櫨は戸隠と関谷に如才ない笑顔でお辞儀をする。戸隠も関谷も、恥ずかしそうにしながら会釈を返した。

「オージ先輩」

 席につこうとしたところへ竹井が近づいてきて、手に何かを握り込ませる。攻輔は目だけで尋ねた。竹井が一つ頷く。

「んじゃ、後よろしくー」

 藤家に挨拶をして、とんぼ返りに部屋を出た。廊下で握らされたものを見る。メモ紙だった。開くと「塩原」という名前と携帯電話の番号らしき数字の列。

 攻輔はすぐに電話をかけてみた。

『はいはい』

 二回のコールで塩原が出る。

「ブライダル・クラブの若王子です」

『待ってたよ。今、動ける?』

「はい」

『じゃ、悪いけど、3―Iまで来てくれない』

「わかりました。すぐに伺います」

 通話を切るなり、廊下を急いだ。三年生の教室が並ぶ階にはあまり馴染みがないが、基本構造はどの学年も同じである。三年I組の教室には、さほどの時間もかからず到着した。

「失礼します」

 教室のドアを開けると、思いのほか大人数がいる。塩原が「やあ」と教室の真ん中付近で手を挙げた。

「お待たせしました」

 彼女に小走りで駆け寄りながら、室内にいる生徒たちの人数を素早く数える。一、二……八人いた。塩原も入れて、男子四人に女子四人である。

「彼がブライダル・クラブの代表、若王子くん」

 塩原が周りの生徒に攻輔を紹介してくれる。お辞儀をすると、数人から「よろしく」と挨拶をされた。

「塩原さん、この方たちは……」

「ああ、うん。美緒たちの結婚式の出席者。ちょっと集まってもらったんだ。一年の頃からの遊び仲間なんだけど。自己紹介しとこうか?」

 塩原がぐるりと友人たちを見回す。

「じゃあ、俺から時計回りに行こうか。佐野です、よろしく」

 八人の中で一番背の高い少年が攻輔に挨拶した。深みのある低い声の持ち主である。

「大代です」

 線の細そうな色白の少女が続いて挨拶した。それから髭の濃い老け顔の少年が「所沢です」と名乗り、むっちりと太った男子生徒が「横溝」と笑顔で自分を指差す。他の七人とは少し離れた位置にある机に座っていた少年が「田之上」と軽く手を挙げた。痩せているせいか、腕や脚がひょろ長く、骨ばって見える人である。

「辰巳です」

「吉祥寺でーす」

 二人並んで席につき、興味津々の態で攻輔を見ていた二人が、それぞれ名乗った。辰巳という少女は眼鏡をかけており、吉祥寺は化粧をしているのがここからでもわかる。髪の毛を整髪料でしっかりキープしているようだ。

「昨日も名乗ったけど、私は塩原。これに戸隠くんと美緒を合わせた一○人が遊び仲間ってところ」

「一○人って、けっこう多いですね」

 攻輔が感想を口にすると、「いやあ」と佐野が応える。

「所さんと横溝、辰巳さんと吉祥寺さんが中心メンバーなんだよ。この四人が集まって、それに時間が空いたとき俺たちが加わる感じ。ケイも関谷さんも誘われて一緒に遊ぶようになったろ?」

「はい。美緒を誘ったのは私です」

 吉祥寺が手を挙げた。どこか誇らしげである。

「ケイを誘ったのは、俺かな? 俺ら、恋のキューピットじゃね?」

 田之上がニヤニヤしながら吉祥寺を見た。「えーっ」と彼女の方はあまり嬉しくなさそうな顔になる。

「はいはい、そんなことはいいから。今日は思い出話をするために集まったんじゃないでしょ」

 塩原が手を叩いた。

「で、今、どんな状況なんだっけ? 私たちが手伝えることってある?」

 攻輔を見て言う。他の七人もこちらを向いた。

「それじゃあ、一通り説明します」

 藤家から聞いている進捗状況を話し、こちらの準備の進み具合も明かす。

「手伝ってもらえるのなら、会場の装飾などですね。それから、本人から話がいくはずなんですけど、当日、友人代表のスピーチをしていただく方も」

「うわーっ、俺、そういうの絶対イヤ。肉体労働専門で頼む」

 田之上が一番に声を上げた。「俺もー」と横溝が手を挙げる。

「こういうのって佐野が向いてると思う」

 吉祥寺が言うと、「だねー」と辰巳も賛成した。しかし佐野は首を傾げる。

「俺は、そういうのより司会をやってみたいな。なあ、司会はまだ決まってないよね。誰にする予定だったの?」

「司会はうちのものが務める予定でしたけど、やっていただけるなら是非。ぶっちゃけると、本当に人手不足なんです」

 攻輔は手を合わせた。周囲から「おおっ」と期待する声が上がる。佐野は「だったら俺がやるよ」と言ってのけた。

「佐野さん、すごく良い声してますから、適任ですよ」

「いや、そんなことないけど」

「こいつ、カラオケめちゃくちゃ上手いぜ」

 田之上が自分のことのように自慢する。大代が控えめに笑うのを、攻輔は目の端で捉えた。

「友人代表って、新郎と新婦両方から出さないといけないの?」

 ふと塩原が尋ねる。攻輔は小首を傾げ、

「今回はあまり形式ばったものにしないので、戸隠さん、関谷さんの意見次第ですね」

 そう答えた。塩原が腕を組む。

「ああ、もうっ。こうなったら私から美緒に言おうかなあ。あの子、とんでもないところで抜けてたりするから。疲れるわー」

 天井を仰いだ塩原に、佐野が「子守りご苦労さん」と言った。

「音響はどうするの?」

 名前を名乗ったきりずっと黙っていた所沢が呟くように口を開く。攻輔は危うく聞き逃すところだった。彼に向き直り、「検討中です」と答える。

「あれじゃ、雰囲気出ないもんなあ」

 田之上が黒板の上に設置されたスピーカーを見上げた。連絡を伝える機能だけしか求められていないスピーカーでは、高い音質は出しようもない。

「それについては、あてがあります」

 映画研究同好会のことが攻輔の頭にはあった。所沢は「うん」と唸ったが、さらに「映像機器もいるよね」とボソボソ言う。

「あ、プロフィール紹介とかするのかね。一八年かそこらの人生って、短くねぇ?」

「別にいいじゃん。私たちとの出会いとか旅行のときの写真とかあるし」

 田之上に吉祥寺が反論した。攻輔は失念していたことに気づかされ、急いで頭の中のメモ帳に書き留める。そっと無精ひげまみれの所沢の顔を見た。

 この人、あまり喋らないけど、けっこう鋭いな。

「じゃさ、今のうちにゴールデンウィークの予定決めておこうよ。準備を手伝える日は、学校に来て手伝うっ。いいですか?」

 塩原が仕切り、手帳を開いた。ところが、すぐに「あちゃー」と額を叩く。

「そういう私が全然空いてないわ。休みの間、練習と試合ばっか。予選もすぐに始まるしなあ。本当、結婚式の日が試合じゃなくて良かったわ」

「おっとっと。頼むぜえ」

 田之上が首を振った。

 それから幾つか話をした後、攻輔は全員と携帯番号、メールアドレスを交換して三年I組の教室を後にした。

 色々と情報も手に入ったし、課題も見つかった。有意義だったな。

 廊下を小走りに進み、部室へ戻る。

「お疲れさまです。……あれ?」

「お帰りなさーい」

 室内には小鳥遊しかいなかった。

「モリーたちはどこに?」

「皆さん、園芸部へ行きましたよ。ブーケの打ち合わせをするそうです」

 小鳥遊はココアをふーふーしながら飲んでいる。まだ熱かったらしく、ペロッと舌を出した。

「そうですか。じゃ、俺も行ってこようかな」

「あー、若王子くん」

 また部屋を出ようとした攻輔を、小鳥遊が呼び止める。手招きするので近づくと、茶封筒を差し出された。

「何ですか?」

「まーまー、受け取って下さい」

 小鳥遊はのんびりした口調で言う。とりあえず受け取り、中身を確認した。

 一万円札が入っていた。

「うおっ!?」

 それも一○枚。

「十万円!? 何ごとですか、センセー!?」

「ちゃんと返してもらいますからね。あげたんじゃありませんからね」

 小鳥遊は唇を尖らせて言う。

「校長先生のように百万円なんて用意できませんけど、先生だってこのくらいの蓄えはあるんですよ。それに、色々と買わないといけないものがあるから、現金が必要でしょう。当座の資金ですよ」

「うおおおおおおお」

 攻輔は一万円の束を扇状に広げ、天に翳した。蛍光灯に透かして浮かび上がる福沢さんたちは、とても神々しい。

「ありがとうございます、小鳥遊センセー!」

 パン、パンと拍手を打って感謝した。今の小鳥遊からは後光が差している。

「ちゃんと、返してくださいねー。先生も、そんなに余裕はないんですからねー」

 小鳥遊は慌てたように早口でそう言った。


 明日からゴールデンウィークに入る。

 生徒たちの間にも、連休前の浮き足立った空気が漂う中、攻輔は走り回っていた。

「ということでだよ、遠藤くん」

「突然、人のクラスに乗り込んできて、ということも何もないだろ」

 昼休みの教室である。遠藤のクラスに乗り込んだ攻輔は、一人でパンを食べていた彼の隣の席に座り、笑顔で話しかけた。遠藤は嫌そうな顔を隠そうともしない。

「俺たち、わかり合えていると思ってたんだけどな」

「図々しいにも程があるね」

「で、さ。映研のメンバーの中に音響関係に詳しい人、いない?」

「…………」

 遠藤はしばらく黙って攻輔を見据えていたが、急に力を抜いて椅子に凭れた。

「しょうがないなあ。……映研のメンバーにはいないけど、俺の知り合いにそういうの得意な奴はいる。映研でもたまに手伝ってもらってるし」

「ありがとう! 紹介してくれ」

 手を差し出したが、それは無視して遠藤は紙パックのコーヒー牛乳をストローで一口啜る。

「そうだなあ。あいつ、学校もたまに休むし、授業終わったらソッコーで帰るからなあ。メールしとくよ。気が向いたら手伝ってくれるんじゃない?」

「ムズカシイ方ですか?」

 攻輔が尋ねると、「若王子みたいなのは好きじゃないと思うよ、あいつ」と言って口の端をつり上げた。

「なるほど。友だちになり甲斐があるってことか」

「無理やりな理屈だな、それ」

 遠藤が笑う。

「あ、それから先に言っておくけど」

「おう。何ですかい?」

「早くそこ、どいた方が良いよ。命が惜しかったら」

「? それはどういう――」

 攻輔が最後まで言い切る前に、背中を思い切り蹴られた。

「どうあっ!?」

 遠藤に向かって吹っ飛ぶ。彼も素早く避けたので、攻輔は遠藤の座っていた椅子に抱きつく格好になった。

「何するんだよっ?」

 振り返って非難の声を上げ、

「何か文句があるの?」

 身の毛もよだつ声を聞く。そこには絢悧が立っていた。

「ねえ、文句があるの?」

「……いえ、まったくありません」

「人の席に何の断りもなく堂々と座るなんて、どういう了見なのかしら?」

「申し訳なく存じます」

 何となく、床に正座する。女王が傲然と見下ろしてきた。遠藤が食べかけのパンとコーヒー牛乳を手に、そろそろとその場を離れていく。

「床に額を擦りつけて詫びなさい」

「はい。って、そこまでしなきゃいけないことかあっ」

 攻輔は立ち上がった。ところが絢悧は白けた顔で椅子に座る。彼は絢悧の机をバンバン叩いた。

「お前は、お前という女はっ」

「うるさいわよ。静かにして」

「……あ、そうだ。ついでだからちょっと聞かせてくれ」

「イヤよ。来世にして」

「質問するのに生まれ変わる必要があるんですか!?」

 攻輔は目を剥く。絢悧が零下二七三度くらいの視線でこちらを見た。

「何? 私、あんたとなるべく話したくないの。バカが移るから」

「人を病原菌のように言うなっ」

「で?」

「……ああ。この学校の音響設備って、放送室のものだけか?」

「何でそんなことを私に聞くの?」

「いや、獅王葉なら知ってそうだから」

「知らないわよ。軽音楽部にでも聞いたら?」

「そんな部、あったか? この前のやつには載ってなかったはずだけど……」

 他の生徒に聞かれるとまずいかもしれないと思ったので、声を潜めて尋ねる。絢悧はあっさり言い放った。

「ないわよ。とっくの昔に潰れたから」

「それで、俺にどうしろとっ?」

 そこで予鈴が鳴った。絢悧はこれ以上、一言も口を聞きませんという顔で前を向く。仕方ないので攻輔も自分の教室に急いだ。

 おのれ、獅王葉。いつか目にもの……。

 ふと気づいた。軽音楽部はすでに潰れている。それなら、機材はどうなっているのか。

「確かめてみる価値はあるか」

 攻輔は五、六時限目を夢と現の境をさまよって乗り切り、HRが終わるなり担任を捕まえた。

「軽音楽部? ああ、そんなのもあったなあ」

 攻輔のクラスの担任は横田原よこたばるという七十過ぎの熟年教師である。この学校に勤めて長いので、色々知っているはずだと睨んだのだ。

「部室はどこですか? そこって今、入れますか?」

「……どこだったかのう。ああ、部室棟の隅にそんなのがあったわい。あそこの鍵は生徒会が管理しとるんじゃないか?」

「うえ……。本当ですか」

 またあの悪魔と対峙しなければならないかと思うと、胃の辺りがキリキリ傷む。横田原は「若王子、今度は音楽に目覚めたのか」と的外れなことを言って、とつとつと去っていった。

「……ぬう。行くしかないのか」

「あの、若王子くん」

 思案していると、肩をトントンと叩かれる。嘉鳴だった。

「これ。今、絢悧が来て、若王子くんに渡してって」

 彼女の掌には、一本の鍵がある。キーホルダーには「軽音楽部」と書かれてあった。

「うおわっ!?」

「キャアッ」

 攻輔の叫びにつられて嘉鳴も悲鳴を上げる。

「これは奇跡ですか? それとも悪魔の罠ですか?」

「どうしたの?」

 心配そうな嘉鳴に「落ち着け」と言い、自ら深呼吸をした。

 よし。ひとまず獅王葉の企みについては考えないでおこう。それより軽音楽部だ。

 嘉鳴から鍵を受け取って部室棟に向かう。軽音楽部の部室はすぐに見つかった。鍵を差し込んで開けると、ムワッと籠った空気が流れ出てくる。少し埃くさかった。

「ええと、電気は……」

 ドア近くの壁にあったスイッチを押すと、室内が明るくなる。ガランとした部屋の隅に何かがまとめられており、大きな布が被せられていた。攻輔はそれに歩み寄って端を捲ってみる。積もっていた埃が舞い上がった。

「うえっ……。くそっ、埃が酷いな……」

 直ちに窓を開け、換気を試みる。大分暖かくなった風が通り、新鮮な空気で部屋が満たされていった。一息ついてから、改めて布を捲る。

「おおっ、出ました!」

 そこにはスピーカーやアンプ、カバーに入ったままのギター、キーボード、コード類や攻輔にはよくわからないその他諸々の器具が固めて置かれていた。布を剥がしきって床に放り出すと、彼はそれらをしげしげと眺める。

「……やっぱ、専門家じゃないとわからないよな。誰か……」

 出入り口の方を振り返ったときだった。廊下から遠藤がひょっこり顔を出す。

「あっ、遠藤くん」

「……若王子かよ」

「何でこんなところにいるんだ? ははーん、さては俺のことを手伝いに来たね」

「違うよ。隣がうちらの部室なんだ」

 遠藤に言われて廊下に出てみた。彼の言うとおり、隣の部屋のドアには「映画研究同好会」のプレートがついている。

「これは、運命だねっ」

「断じて違うっ」

「まあまあ、これも絶対何かの縁だって。ちょっと見てくんない? あのスピーカーとか使えると思う?」

「ええっ? 知らないよっ。電源入れてみたら? というか、この部屋、埃くさくない?」

 遠藤を部屋に引きずり込んで機材を見せたが、彼は眉を顰めるばかりだ。攻輔は決心した。

「そうだな。まずは掃除をしよう」

「一人でやれ」

「まったく、遠藤くんはツンデレだなあ」

「いやもう、本当に迷惑なんだって」

 結局、映画研究同好会の残りのメンバー二人も呼びつけて四人で掃除をした後、機材のチェックまで手伝わせた。音の良し悪しはよくわからなかったが、全て壊れてはいない。

「いよし! これを使えばBGMはけっこう良くなるぞ。皆、力を合わせて頑張ろう!」

「……何で俺たちが」

 ぼやく三人を見下ろし、攻輔は爽やかに窓の向こうの空を見つめた。

「みんなで何かをやり遂げるって、美しいよね」

 映画研究同好会員三人が、同時にため息をつく。

 明日からゴールデンウィークだ。

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