第18話 神々の死体
依守美は地上界にいるが、天上界というのがあり、時間が並行して流れている。というか、依守美と平行して道を前進している。かつては神が人間を操りの糸で操っていたが、神々が死んだ今、逆転した。人間が、神々の死体を操りの糸で操作するのだ。依守美は天上界に糸を放った。神は洋服を着た中年男性の死体だったが、依守美と平行して歩きはじめた。前方に、吸血鬼の女がいた。ボロボロの着物。神は両手に刃物を持ち、吸血鬼の女を切り刻みはじめた。
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