第12話 サイレン

サイレンがきこえた。表の通りに出ると有線のスピーカーがラジオのニュースをそのまま流しはじめる。北海道で銃撃戦があったという。大地震に続き原発のメルトダウンが起こった上、戦争までとは。依守美とドブカは廃業したスーパーマーケット内にいる。敵兵が襲ってきた。依守美たちは逃げる。敵兵は、このガラス戸は絶対に開かないので逃げることはできない、といいながら、自身でガラス戸を開ける、というのを二回くりかえし、依守美たちは外に出た。スーパー前の空き地は戦場だった。宇宙生物は家庭の掛時計などに化けて侵入する。そして、地下に大型機械となって潜伏し、家庭をあやつるのだ。依守美が家に帰ると床に大穴があいていた。なにか音がする。その穴から地下に入ると、おじさんがスリコギでスリバチをこすっていた。

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