第54話 木の下の学校
あるところにかわいい女の子がいた。いとわれである。いとわれは学校の先生に嫌われ、虐められていた。学級の仲間も先生にならっていとわれを虐めた。いとわれは学校で虐められて辛くなり、学校へ行きたくなくなってしまった。
そこで、いとわれは校長先生にお願いした。校長先生は、それなら町外れの学校へ通いなさいといってくれた。
いとわれが町外れの学校へ行ってみると、そこには大きな木が一本目印に立っていた。その木の下に学校はあった。木の下の学校へ入ってみると、見たこともないような摩訶不思議な幻惑怪奇な建物であった。壁は動き、同じ学級の生徒たちは人外の化け物たちで、動物、植物、いろんな種類の生き物が喋って騒いでいた。とても、とても楽しい学校だった。授業は魔法の授業で、魔法について勉強した。人間なのはいとわれともう一人の男の子がいるだけだった。男の子は必死に魔法の勉強をしていたけど、彼のことを人外の生徒たちは「彼はこの国の王子さまなのだよ」といっていた。王子さまと一年間ずっと魔法の勉強をした。とてもとても楽しかった。いとわれは、三月、目が覚めると、気が付いた。これは幻覚だ。魔法の学校なんてあるわけない。わたしは幻覚を見ていたんだ。わたしは妄想を見ていたんだ。
そして、いとわれは町外れの木に向かって走り出した。学校は本当にあるのだろうか。なかったらどうしよう。そんな学校があるわけがない。全部、幻覚だったんだ。
そしたら、町外れに一本の木が立っていて、その下には学校はなかった。ただ野原だった。だけど、王子さまはいて、いとわれを待っていた。王子さまと木だけは、ちゃんと現実に存在したのだった。
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