第23話 ロボットの管理をするロボット
未来人が隣人に話しかけた。
「わたしたちの暮らしはすべてロボットがまかなっています。では、わたしたちは何をすればいいのでしょうか」
「遊べはいいんですよ」
「しかし、ロボットの管理をしなければ、いつか人類はロボットに倒されてしまうのではないですか?」
「その心配はいりません。ロボットの管理はロボットがしています」
「ロボットの管理をするロボットを管理しなくては?」
「ロボットの管理をするロボットを管理するロボットが管理しています」
「ロボットの管理をするロボットの管理をするロボットの管理をしなければ」
「ロボットの管理をするロボットの管理をするロボットの管理をするロボットが管理しているので大丈夫です」
「だが、ロボットの管理をするロボットの管理をするロボットの管理をするロボットの管理をしなければならないだろう?」
隣人は笑って答えた。
「それは、人類の遊びを乱数として表現して管理しています。だから、人類が遊んでいるだけでロボットは管理されているのです」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます