(6)V6
岡田主演の「SP革命篇」が公開されたのは震災の翌日、2011年3月12日。
しかしその話をする前に6年ほど時間を戻します。
2005年1月、単発SPドラマ「タイガー&ドラゴン」が放送されました。主演はTOKIO長瀬とV6岡田。
V6は普通に好きなものの(当時ジャニの中で一番好きな楽曲が多いのがぶいだった)、それまで特に岡田が好きという訳でもなかったのにあたしはそのドラマを見ました(現在はDVDも所持)。なぜなら長瀬と岡田の共演だったからです。
長瀬と岡田と言えばあたしの中で伝説となっているドラマ「D×D」の組み合わせ! D×DとはDangerous Angel Death Hunterの略です。長瀬が天使で岡田がハンターですよ! いやそれはあまり関係ないんですけど。でもたぶんこれ、あたしが2番目に萌えた半生じゃないかなー(ちなみに最初は大河の独眼竜政宗)。本当に岡田演じる寅が右に見えて萌えだった記憶が……(18年も前のことなのであまりよく覚えてない)。
なので期待したわけです。そういう意味で萌えられるドラマかもしれないと。岡田はもちろん、この頃の長瀬は今より痩せていて小綺麗でしたしこれは期待出来る! と。実際見たら腐萌えというより岡田に単体萌えだった訳ですが。しかしこれを見たことで同年4月からの連ドラ「タイガー&ドラゴン」も見ることになり——
と、ここまで書いて当時の日記を読み返したら上記に書いたことはほぼ記憶違いということが判明しました。
『本当のところV6ってそれほど好きってわけではないんですけど、好きな曲──というか思い入れの強い曲はジャニーズの中で一番多いかもしれません。というわけで本日入荷して来た『Film V6 act 4 〜DANCE CLIPS and more〜』、購入してしまいました。』
『「Film V6 act 4 〜DANCE CLIPS and more〜」を購入し何度もくり返し見ているのですが、岡田への愛が復活しそうです。
や、もともと岡田大好きなんですけど(昔、日テレ土曜夜9時からやってた『D×D』のときから)、もうどうしてこう岡田ってあたしの心に突き刺さる表情ばかりするんでしょうか。というか、岡田ってきれいな顔してるんだけど、いつも──笑っててもどこか寂し気な目をしてて、それに心を鷲掴みにされちゃうんですよねえ。
や、どんな性格かとか、ぜんぜん知らないんですけど。
や、もともとなんで岡田を好きになったかっていうと、先述の『D×D』を初めて見たとき「自分の(小説の)キャラクターが実体化してる」と思って、で、あたしは自分の作ったキャラってみんな大好きですから、当然岡田に対しても強い思いで「好き」になってしまったわけです。』
『歌って踊ってその合間に見せるさまざまな表情やしぐさ、動作を見ているとどうにも磁石に引っ張られるような感じで、どんどん「好き」って気持ちが大きくなっていってしまうんですよ。』
『このままだと岡田の『タイガー&ドラゴン』も見なくちゃいけないことになってね、なのにあたしは毎週同じ時間にテレビの前に座るのが苦手なんですよ!』
あれ? なんか腐萌え期待したんじゃなくて単純に岡田熱が上がりそれで見たみたいです。てか「もともと岡田大好き」とか書いてんじゃん! どんだけ覚えてないんだ………。しかしその後、探しても探してもぶいに関する記述は「SP」第1話の感想までありません。2005年4月から2007年10月まで皆無。
これ、KAT-TUN、NEWS、∞、涼介くんに熱を上げていた時期とかぶるんですよね。なのでおそらくその子達への愛の方が勝っており、岡田にまで気が回らなかったんじゃないかと。というかあたし結構な年月をかけ三段階踏んでぶいを好きになったんですけど、これが第一段階だったのかなと。
そして第二段階が2007年11月、「SP」です。
TV雑誌で前情報を読み、岡田主演で「踊る」の本広克行が総監督ということで「おもしろそうだな」と期待して見たらまんまとハマった訳です、「SP」に。これは本当に脚本の勝利と言うか金城さんの功績というか金城さんのお陰。昨年放送された「BORDER」にも見事にハマり小栗旬にすっ転んだので、金城脚本のドラマを見ると死にそうになるほど萌えて主演した役者さんを好きになるっぽいです。たぶん金城さんとツボが似てるんだろうなぁ。
そして「SP」が放送されていた頃カミセン主演「COSMIC RESCUE」DVDを購入。「SP」放送終了後(2008年2月以降)「学校へ行こう!」「VVV6」を見るようになったのかな。第一段階が「岡田好き」だったとしたら第二段階は「カミセンが好き」。とは言え三宅さんに限っては今のように好きではなかったのですが、とにかくカミの3人が好きだったもよう(覚えてない)。コンDVDも2つくらい買ったのかな。「フライ,ダディ,フライ」DVDを購入したのもこの頃で、しかし当時はそれほど萌えなかったようです。「SP」の萌えが激し過ぎて他の物を寄せ付けなかった……。
それと2008年4月に始まった「ごくせん3」にハマったせいでもあります。「SP」熱が落ち着いた頃でしょうか、大和だけでなく高木を好きになってしまったので、この頃は「本当に高木好きなんだね……」と言いたくなるようなことしか日記に書いていません。そしてそのままカミへの熱も落ち着いてゆき、三浦春馬くんがきっかけで佐藤健くんにハマり、2008年4月から2011年はたけるんに熱を上げていた時期でもあります。
第一段階2005年。
第二段階2008年。
そして第三段階となる2011年。3年ごとにぶいに戻ってくるのはなぜだろうと思いつつ。
待ちに待った「SP革命篇」の公開を明日に控えた3月11日、東日本大震災がありました。地震が起こる前まではわくわくした気持ちでいたものの、あの揺れの後はそれどころではなくなってしまいました。しかしうちの辺りはそれほど大きな被害はなかったので、取りあえず落ち着いた頃に観に行きました。
映画そのものには激しく心を揺さぶられたものの、岡田への愛はそれほど燃え上がらず。しかしその数ヶ月後、夏になると観たくなる映画ナンバーワン「ピンポン」、次が「フライ,ダディ,フライ」ということで見た「フライ,ダディ,フライ」で思いっきり岡田にハマることに。
おそらく震災による精神的なものもあったのでしょうが、ハマってからの数ヶ月はひどかった……。関連小説やDVD、CDなどいろいろ買ったのですが、全部で幾ら使ったのかは考えたくありません。しかしここまでは「岡田にハマった」なんですよね。カミも好きだしぶいも好きだけれど強烈に惹きつけられたと言えるのはこの時点では岡田のみ。
じゃあなぜぶいを好きになったのか——。そのきっかけとなったのは健だと思います。
「三宅健さんに落ちたきっかけはなんですか?」という文に書きましたがジャニーズウェブの「にこ健」を読み、カミのアルバム「Hello-Goodbye」通常盤に収録されている「ファイト」を聴いてそれまでの健の印象が変わりました。それまでは「男の子」だと思ってたんですよね、かわいい男の子。いつも元気一杯で自由でかわいらしい男の子。そしてそれは確かにそうなんだけど、それだけではなかった。
繊細というかナイーブというか、元気でかわいらしい一面のその裏に言葉にすることなく飲み込んで抱えているいろいろな感情がある、ということが「にこ健」を読んでいてわかったのです。直接的な言葉にはしないけど、心の揺れや不安が伝わってきたり、些細なことに心を痛めたり喜びを感じたり。ああこの子、見えにくいだけですごくいろいろな物を背負ってるんだな、いろいろな物を背負いながらいつもこうして元気一杯で笑ってるんだな。
そう思いながら「ファイト」の歌詞を聴いたらもうダメでした。
アイドルという仕事をしてる健だから、そしてあの性格だから、いろいろと思うところがあるんだろうと思います。なのにいつも笑ってる、いついかなるときもかわいい。
ダメなんですよね、表向き笑ってたりヘラヘラしてたりするけどがんばってる姿は見せないとか、そういう人。どうしても好きになってしまうし強く心を掴まれてしまう。
それまで岡田と剛には心を持っていかれてたんですが、健はそこまでではありませんでした。しかしこれがきっかけで思いっきり落ちてしまい、カミの3人を同じくらいの思いで好きになったことがぶいに対する思いを深めることに繋がっていったのだと思います。
上手く説明出来ないんですが、カミは「ぶいあってのカミ」だと思うんです。ぶいという母体がなければカミという存在は成立しない。ぶいがあるからこそカミが成立し得るという意味でカミはカミである前にぶいであり、そしてそれに気づいたら、ぶいという6人をより強い思いで見るようになっていたのです。
そうして、2011年の夏の終わりに健に落ち、「健かわいい」をくり返しているうちに年が明け、2012年は剛が大河ドラマ「平清盛」に出演、シングルを3枚発売し、それらのMVで踊る剛が本当に格好良くて格好良くて格好良くて、2012年は剛に心酔した1年でした。MVだけでなくコンDVDのマルチアングルでどれだけ剛をリピったことか。
剛のダンスを好きになったきっかけをよく覚えてないんですが、覚えている限りではコンDVDで「LIGHT IN YOUR HEART」を見て叙情的だと思ったのと「ROCK THE HOUSE」で超絶格好良いと思った、この2つが大きかったのかなぁ。叙情的で、でも超絶格好良くて、本当にごくごくたまにかわいくなる剛のダンス。心の一番やわらかい部分に触れてきて泣きたくなるほど胸がぎゅーっとなるんですよね。
踊る姿だけでなく「金閣寺」DVDを見たのもその年の2月、これは「舞台上で生きる」剛に興味を持たせてくれた作品でした。ダンスで表現される物、それは鋭く刹那的ですが、舞台では剛自身から発される物がもっと明確で強い意志を持っているように感じられます。そして年末、どうしてもコンに行って踊る剛が見たくなりFCに入りました。
明けて2013年。3年ぶりのアルバムが発売され、それを引っさげてのツアー。代々木の4/20昼夜入りました。11月には剛の舞台「鉈切り丸」を観劇。
2014年岡田の大河「軍師官兵衛」が始まったものの3月に脱落。8月に健の舞台「炎立つ」観劇。12月剛の舞台「ブエノスアイレス午前零時」観劇。
熱を上げてもしばらくするとそれは下がりしかし3年ごとに再び熱を上げ、というのをくり返した訳ですが、2011年に上がった熱は落ち着きはしたものの下がることなく今も続いています。これはたぶん剛が舞台をやってるからかなぁ。
「ブエノスアイレス午前零時」を観て「今後この人の舞台は絶対観ないといけない」と思ったんですけど、本当に舞台上の剛はいいんです。踊る剛も泣くほど好きだけど、舞台の剛も大好きで、剛に対する思いが消えない限りはぶいを好きでい続けるんだろうなと思います。
ぶい好きで、楽曲もダンスも好きだけど、やはり「これ」という強く心惹かれる物がないと好きでい続けるのは難しいと思うのです。
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