ジャニーズと私

（2）滝沢秀明

KinKi Kidsの後にハマったジャニーズ、それがタッキーこと滝沢秀明でした。

あまりよく覚えてないけど、キンキのバックで踊ってましたよね。キンキのバックというと佐野瑞樹、原知宏、国分博、小原裕貴、をまず思い出すのですが、彼等と共にMyojoにも結構載っていた気がします。そしてそれを見て「かわいい！」と、「こんなにかわいい男の子がいただろうか！」と、そんな理由で滝沢を好きになった気がします。

さて滝沢と言えばまず「木曜の怪談／怪奇倶楽部」です。小学生編は声変わりをする前でそりゃもうかわいかった！　紅一点の野村佑香ちゃんが気の毒になるくらい滝沢はちょーかわいかった！！　中学生編になり前田愛ちゃんが出るようになってからもそれは変わらず、「女の子が二人も出てるのにそれよりかわいいなんて！」とあたしのかわいいNo.1でした。

そして「愛LOVEジュニア」「ニュースの女」「8時だJ」と滝沢を愛でるための番組が続きます。滝沢は本当にかわいくて、かわいくて、かわいかった！　それしか言うことはないのかと突っ込みたくなるほどにただただかわいかったです。ですが滝沢はかわいいだけの男の子ではありませんでした。見た目は本当にかわいくて、かわいくて、かわいかったのですが、中身はオヤジでした。

ええ、見た目は本当にかわいかったのです。「女の子だってこんなにかわいい子はいないわ！」当時のあたしは思っていたほどです。でもバラエティ番組で見る滝沢はなんと言えばいいのか、若々しさがない？　ノリがオヤジっぽい？　とにかく10代の男の子なら持っているであろう若さゆえのあれやこれやがどうにも見受けられなかったのです。「この子、顔はこんなにかわいいのになんで中身はこんななんだろ……」とよく思ったものです。

しかし今それを思い出すと「だから滝沢は滝沢なんだよなぁ」としみじみ思います。

これはあたしの見ている滝沢という虚像ですが、滝沢は自分のことよりまず周囲の人々のことを優先するんですよね。それが望まれることならするけど、「自分が自分が」と他人より前へ出て行こうとはしない。「どうやったら周囲の和を保ち皆が楽しく過ごせるか」を常に一番に考えて言動する。

まぁある意味普通じゃないです。そう考えることは出来たとしても、10代でそれを実際にできるかと言われたら難しいじゃないですか。そこら辺、お家の事情もあったりするのかなーと思ったりしますが、自分が他人より前へ出ることより場を作ることに心を砕く子なんだから、そりゃ若々しさは横へ置いとかれるよなぁと。そしてそういう子だからあたしは滝沢が好きなんだよなぁ、と。

周囲のことを考えてなのか、滝沢はいつも笑っています。怒ったりムッとしたり嫌な顔をするのを見たことがありません。求められてそういうポーズをとることはあるけど、素でそういう顔をするのを見たことがない。他の人だったらそうなる場面では困ったように笑います。決してネガティブな感情を顔に出さない。

なんて子なんだろうなぁ、と思います。全部自分で抱えちゃうんですよ、抱えて笑顔を見せる。それってどれくらい大変なことなんでしょう。そしてその思いは滝沢の姿を見るたび、歌声を聴くたび、心の中に強くわき上がるのです。

ジャニーズに興味を持つきっかけとなったのはキンキだし、一時キンキにハマったのも事実なのですが、あたし的にはマイファーストジャニーズは滝沢だと思っています。あたしにとってのアイドル、ジャニーズとはこういうものだと、常に笑顔を絶やさず周囲を幸せにするものだと心に刻み付けたのは滝沢だからです。

もう何度書いたかわからないけど、この先もずっと、滝沢を見るたびどうしようもなく彼を好きだと思うでしょう。

ちなみにタッキーではなく滝沢と呼ぶ理由ですが、好きになった当初からずっと「滝沢くん」と呼んでいたからです。気がついたらいつの間にか皆タッキーと呼ぶようになってたけど、そう呼ぶのにすごい違和感があります。あたしが好きなのはタッキーじゃない！　みたいな。なので滝沢と呼んでいます。

そして滝沢のことは本当に本当に大好きだったのですが、あたしの興味は別の対象に移ってゆきました。