十話 キューピッドのアフターフォロー

 部活が終わっても女子マネの仕事は終わらない。

 部室に残って今日使ったサッカーボールを磨く私。


「なぁ、新山にいやま……」

「ん? なんですか、大町おおまち先輩」


 話しかけてきたのは我等がサッカー部でエースをしている大町先輩だ。

 他の部員がすぐに帰る中、彼だけは居残って道具の整備をする。

 優秀な選手というのは道具を大事にするらしいけど、先輩もその一人かもしれない。


「俺、昨日鳴海なるみとデートしたんだよね」

「らしいですね。おシズが言ってました」


 メッセージを送ったのに既読にならないからどうしたのかと思っていたら、夕方になって今までデートをしていたと返事が来た。

 仲睦まじくてよろしい限りです。


「何か言ってたか、鳴海?」

「別に?」

「別に……か……」


 シューズを磨いていた先輩の手が止まる。

 なんか、うなだれてしまったぞ?


「いやいや、いくらおシズが親友だからって、デートのノロケ話なんていちいち聞きたくないですよ」

「そうか? そういうものなのか?」

「そういうもんですよ」


 少なくとも私とおシズの間ではそうなっている。

 二人は中学以来の仲よしだけど、何でもかんでも情報を共有しているわけじゃない。

 私はホラー映画が大好きだけど、おシズはむしろ苦手。

 向こうの趣味も私は苦手。

 あんまり干渉し合わないからこそ仲よくやっていけていると、私は思っていた。


「そうなんだ……」


 試合では雄々しい大町先輩が、今ではライオンを前にして死を覚悟したガゼルみたいな顔をしている。


「どうしたんですか? 喧嘩でもしたんですか?」

「喧嘩の方がよっぽどマシかもな……。あの子、嫌々俺と付き合ってるっぽいんだよ……」


 ええ? なんかメンドくさいこと言い始めたぞ、このエース。


「そんな訳ないですよ。先輩が告白した時、泣いて喜んでたじゃないですか」

「そもそもあの告白は強引すぎたんだ。追い詰められたあの子は、ただ泣きながら受け入れるしかなかった……」


 先輩が抱えた頭を深刻そうに振る。


「どっからそういう発想になるんですか? ネガだなぁ」

「昨日も別れ際に聞いたんだよ。『次はどこ行きたい?』って。そしたら、『どこでもいいです』って言われたんだ……。どこでも……いいんだってさ……へへっ……」


 ホント、ウザいくらいネガだなぁ。

 単にとっさに言葉が出てこなかっただけでしょうに。

 ここで私ははたと気付いた。

 来週の土曜日に我等がサッカー部では練習試合があるのだ。

 対戦相手はそこそこ因縁のあるいわゆるライバル校。

 このままこのエースがグダグダだとサッカー部的にマズい?

 私は女子マネとしての自らの使命を自覚した。


「先輩、とにかくもう一回デートしてみましょうよ。私も一緒についていきますし」

「え? 新山も来るの?」

「そうそう、二人の仲をフォローしたげますよ。おシズに嫌われてるだなんていう先輩の情けない妄想を打ち砕きます」

「いや、嫌われてるまでは思ってないんだけどな。でも、新山がいたらデートにはならなくないか?」


 まぁ、私もそう思うよ。


「今さらですよ、先輩。紹介から告白まで、全部私の段取りだったでしょうに。アフターフォローもいたしまするので」


 二ヶ月前、大町先輩が私の親友たるおシズを紹介してくれと頼んできたのがそもそもの始まり。ちなみに土下座だった。

 大人しいおシズに群がる悪い虫を追い払うのが私の使命なのだが、おシズもいつまでも彼氏なしというわけにもいくまい。

 先輩がいい奴だというのはよく知っていたので、心優しい女子マネたる私は彼の懇願を受け入れる。

 それから実にメンドくさかった。

 おシズは引っ込み思案で、大町先輩はヘタレ。そんな二人をくっつける私の苦労ってばさ……。


「そ、そうか? だったらここは藁にでもすがるか」


 だからその藁にすがってお付き合いまでこぎ着けたんでしょうに。


「じゃあ、水曜、部活が休みの日にデートということで。駅前をブラブラでいいですよね?」

「駅前で遊ぶ程度をデートって言うのか?」

「ああ? じゃあ、自分で全部セッティングできるんすか?」

「全てあなたにお任せいたします」


 膝に顔面を押し付けるお辞儀をしてくる。

 あーあ、さっそくメンドくさくなってきた。




 そして水曜日の放課後。おシズと大町先輩を引き連れて学校の最寄り駅前へと繰り出す。

 まずはゲームセンターへ。


「ちーちゃん、『たぬのしん』のキーホルダーがあるよ。取って取って」


 と、私の腕に絡み付いてくるおシズ。相変わらずかわいいなぁ。ってそうでなく。


「そういうのは彼氏さんに取ってもらいなよ」

「え、でも、そんなの悪いよ……」


 おシズが遠慮がちに大町先輩を見る。

 一方の先輩は違う筐体を覗き込んでいたり。

 ここへ来るまでの道のりで気付いていたけど、この二人のぎこちなさは私の想像をはるかに越えていた。

 もう付き合って二週間になるのにな……。


「先輩先輩、これ取ってやってくださいよ」

「え? お、おう……でも俺、こういうの下手なんだよなぁ」

「いいから。努力するとこだけでも見せてください」

「お、おう……」


 そして大町先輩の挑戦が始まる。

 そして大町先輩は挫折する。


「ムリです……」

「仕方ないなぁ、じゃあ私がやりますよ」


 一回で取ってみせる私。


「はいよ、おシズ」

「ありがとう! さすがちーちゃん」


 と、私の腕にしがみついて、いい匂いのする身体をなすりつけてくる。

 ほら、うまくやるとこうやってご褒美があるんですよ。

 う、先輩かなりヘコんでるぞ。川の中洲で立ち往生したヌーの子どもみたいな顔になってる。

 なんとか挽回させねば。

 お? あれなら取れるんじゃね?


「おシズ。あのフィギュア、おシズが好きなアニメの奴じゃない?」

「ちょっとちーちゃん!」


 いきなり抱き付いてきたおシズが私の口を塞いできた。


「え、何? もがもが……あれ先輩にさ……もがもが……」

「やめてやめて、やめてってば、ちーちゃん!」


 おシズがあんまり暴れるものだから、二人して倒れそうになる。

 親友の身体を抱いて鎮めてどうにか体勢を立て直す。


「なんでさ、あれって前に気になるって言ってたキャラでしょ? 男同士のカップリングについて熱く語ってたじゃない」

「だからだからだから! そういうの先輩の前で言わないでっ!」

「別にいいじゃん。自分の趣味は彼氏にちゃーんと知っててもらわないと」

「駄目だって! そんなの先輩には知られたくないのっ!」


 そうなんだ?

 私がドン引きするぐらい、のめり込んでるくせに?


「お前ら、ホント仲いいよなぁ……」


 先輩の情けな~い声が聞こえてくる。

 ここで気付いたけど、今、私とおシズは熱い抱擁を交わしていた。

 うん、ちょっとマズいかもね。


「分かった分かった、おシズ。先輩には内緒で」

「そうだよ。ちーちゃんとだけの秘密なんだから」


 どうにか引き剥がすことに成功した。

 先輩を見ると、一連の事情をものすご~く知りたそうな顔をしている。


「先輩、特に気にすることのない話題ですから」

「そ、そうです。大町先輩には関係ないですからっ!」


 おシズ、その言い方はマズいよね?

 この子は時たまテンパって考えなしの発言をする。


「そ、そうか……俺には関係のない話題か……」


 ネガッてるよ……。

 なんとか先輩の疎外感を除去しなくては。


「おシズ。ダンスゲーム、先輩としてみなよ。先輩、運動神経いいから格好いいよ?」

「イヤだよ、そんなの!」


 だからそういう言い方しないで。


「なんでさ。仲のいいペアだってとこ、私に見せつけてよ」


 おシズがまた私に身体を寄せてくる。


「イヤだよ、そんなの恥ずかしいよ。ちーちゃん一緒にしない? ね?」

「いや、私としたら意味ないでしょ? 一応今日のこれはデートだからね? 私はただの付き添いってだけで」

「でも……」


 潤んだつぶらな瞳を私に向けて訴えかけてくる。

 うん、かわいい。でも、そんな視線は彼氏にこそ向けて欲しい。


「じゃあ、先輩が踊ってくださいよ。格好いいとこ、二人で見てますから」

「お、おう」


 そして先輩のアピールが始まる。

 そして先輩のアピールは失敗に終わる。

 なんだあのギクシャクした動きは? 前に部活のみんなと行った時は上手かったのに?


「き、今日はちょっと調子悪いかな? 鳴海が見てたら緊張しちまったよ」


 顔を引きつらせている先輩。


「そっか、私のせいなんだ……」


 うなだれるおシズ。

 何この二人?

 帰りたい。いますぐ帰りたい。

 でも、二人だけになったらもっと悲惨なことになりそうだ。

 がんばれ私!


「ねぇ、もっと盛り上がっていこうよ、二人とも。おシズ、なんかやりたいのない?」

「え? うーん、もういいよ……」


 大町先輩に背を向けているおシズが、私にだけ聞こえる声の大きさで呟く。


「そっか、もういいか。じゃあ、カラオケでも行く?」

「イヤッ!」


 大町先輩にも聞こえる大きな声で叫ぶおシズ。


「なんでさ?」

「だ、だって、先輩にアニソンなんて聴かせられないよ」


 確かにおシズはいつもアニソンだ。

 でもまぁ、


「ボカロはアニソンに含まれないよ」

「そ、そうかな?」

「そうそう、ぱぁ~っと明るく歌いまくろうぜ!」


 一人明るく声を出す私。




 そしてカラオケへ。

 おシズの懇願により、私と二人でデュエットなんてする。

 だから、私と仲よくしてても仕方ないんだよ。


「へぇ~、ボカロっていうんだ。それってアニソン?」


 根っからの体育会系たる先輩はご存じなかったらしい。


「ア、アニソンだったら何だって言うんですかっ!」

「お、おシズ、いきなりキレるな」


 なだめる私。

 ホント、テンパりすぎると何を言い出すか分からない子だ。


「ご、ごめん……。アニソンいいよね、アニソン……」


 しかし先輩は視線を逸らす。

 帰りたい。今すぐ帰りたい。


「次は先輩ですね。頑張ってください」


 先輩はなかなか聴かせる人なので、うまく挽回できるはずだ。

 ……あのさ、なんでできたての彼女と一緒に来たカラオケで、失恋ソングを歌うの?

 おシズもいろいろと思ってしまったようで、うつむいて唇を噛みしめちゃってる。


「つ、次はまたおシズだよ。大丈夫、この歌はアニメの主題歌だけど、知らない人が聴いたら普通の歌だから」

「そっか、だよね」


 そしておシズが歌う。

 この歌はおシズのお気に入りなので、ノリノリで身体を揺すったりする。

 先輩も聴き惚れてるぞ、いいかんじだ。

 歌い終わったおシズが満足げに席まで戻ってくる。


「俺、この歌聞いたことあるぜ。たまたま見たアニメで流れてた!」


 なんでよりにもよって、これだけピンポイントで知ってるの?

 先輩なりに気を遣ったつもりだろうけど、おシズは露骨にイヤそうな顔をしただけ。

 結局カラオケは、私が歌う時が一番盛り上がるというよく分からない展開のまま終了した……




 帰る前にちょっと公園でひと息入れる。

 疲れているのは主に私だが、それでも私は気を遣い続けないといけない。


「じゃあ、ジュース買ってくるね。おシズはオレンジだよね? 大町先輩は何にします?」

「……ミネラルウォーターで」

「はいよ」


 何なんだよ、ベンチに腰かける二人のあの微妙に開いた間隔は。

 うーん、どうしよ。私なりに精一杯盛り上げたつもりなのに、今日のデートは二人の仲をいっそう冷え込ませただけに終わった気がする。

 マズい……非常にマズい。

 かといって、今からヘンに挽回しようとするとドツボにハマる予感があった。

 土曜日の試合、先輩大丈夫だろうな?

 飲み物を買ってベンチまで戻ると、おシズが両手で顔を覆ってうつむいていた。


「え? どうしたの?」


 顔を覗き込んでみたら、おシズは指の間からぽたぽたと涙をこぼしていた。


「俺たち……別れることにした……」


 やっぱり下を向いている先輩がつぶやく。


「え? なんで? なんでそんなことになるの?」

「鳴海は、俺なんかとより新山といる方がずっと楽しそうだった。俺といると息が詰まるだけみたいなんだ……」


 確かに今日のおシズはそんなかんじだったけども。


「いやいや、それはちょっと初々しいってだけじゃないですか」

「そうだろうか……やっぱ鳴海はずっとムリしてたんだ。俺が無理矢理付き合ってくれなんて言ったばっかりに……優しい鳴海はムリして俺に合わせて……」

「うわぁぁぁん!」


 おシズがかわいそうに泣き叫んでしまう。


「ほら先輩。おシズは悲しんでるじゃないですか? 先輩に振られて泣いてるんですよ?」

「仕方ないよ、仕方ないんだよ、ちーちゃん。私がこんなだから、大町先輩は愛想つかしちゃったんだ……」


 私はしゃがみ込んで、おシズの顔を下から見上げた。

 まだまだ涙は止まらない。


「大丈夫、先輩は愛想尽かせてないよ。運動バカだから、初めての彼女をどう扱っていいのか分かってないんだよ」

「でも……でも、大町先輩は私のことなんて、もうどうでもいいって思ってるんだよ。だって……」

「だって?」

「だって、おめかししてデートに行っても、ちっとも服を褒めてくれないんだよ? 三日かけて選んだのにっ!」


 うわ~、それは先輩、どうかなぁ~。

 先輩を見ると、驚いたような顔をしている。

 え? 自覚なし?


「私が作ったお弁当食べても、『おいしい』としか言ってくれないし。味付け失敗したのもあるのに、そんなの気付かないでただ食べるだけなんだよ」

「いや、愛おしい彼女が作ったものなら、何だっておいしいんだよ」

「でも、一緒に歩く時も一人で先に行って並んで歩いてくれないし。追い付くだけでも大変なの」

「単に気が利かないだけだって、それは」

「二人でいてもずっとずっとサッカーの話ばっかりで、私には興味を示してくれないの。ヨーロッパのクラブチームなんて、名前すら覚えきれないよっ!」

「こいつがどうしようもないサッカーバカだってのは、おシズもよく知ってるはずだよ?」

「それにね、ちーちゃん」


 急に声を低くしたおシズが私を見る。


「何? おシズ」

「前に私がマンガ読んでるとこ、先輩に見られちゃったの。私お気に入りのカップルが、仲よくしてるっていう素敵なシーンを。そしたら先輩、なんて言ったと思う?」

「なんて言われたの?」

「『そのキャラ、全然見分け付かないね』だって! やっぱり私たちは分かり合えないんだよっ!」


 おシズの目が赤いのは、泣いていたからだけとは思えない。


「あのさ、おシズ。さっきから嘆き悲しんでるように見せかけて、ひたすら先輩を批難し続けてるよね?」

「えへっ、そうかな?」


 とってもかわいい照れ笑いを見せてくる。

 はぁ……普段大人しい分、いろいろ溜め込むんだよね、この子。

 私はよいせと立ち上がる。


「分かりましたか、先輩? つまりは先輩がうかつすぎるのがいけないんですよ」

「え? 今の……その……?」

「ああ、ここまで言われても、まだよく分かっていらっしゃらない?」

「はぁ、大変申し訳ないのですが。よろしければ、解説してくださいませんか?」

「する訳ないでしょ!」


 私が怒鳴りつけると、サッカー部のエースは首をすくめてビビってしまう。


「もういいや。もっと二人で話し合ってくださいよ。もっとオープンに、オープンに!」


 私は両手を広げて二人を鼓舞する。


「でも、鳴海はもう、俺のことなんて……」


 またネガだよ。

 どうしたもんだか。


「そんなことないですよ、大町先輩」


 おシズが先輩の方へ身体を向けた。

 言いたいことを全部吐き出して、もうすっきりした顔になっている。


「先輩から付き合おうって言われて、私、とってもうれしかったです。お付き合いが始まって先輩と一緒に過ごした時間。ずっと楽しくって仕方がなかったです。いろいろ不満はありつつも。男子同士のカップルしかあり得ないって思ってたけど、男女のカップルもいいかもしれない。そう思えるようになりました」


 先輩が少し首を傾げる。しかしこのままゴーだ。


「大町先輩。もし、まだ私に愛想を尽かせてないんでしたら、私にチャンスをください。きっと、先輩が気に入る女子になってみせますから」


 おシズが語り終えると、先輩は優しく首を横に振った。


「いいや、鳴海。俺は今のお前が好きなんだ。今のままのお前でいて欲しい。俺、やっぱり……」


 しかしそこで大町先輩の言葉は途切れてしまう。

 どこまでもネガティブな男にこれ以上はムリなのだろうか?

 いいや、まだホイッスルは鳴っていない。


「先輩、ここで決めちゃってくださいよ?」


 私の言葉に先輩が喉を鳴らす。

 ためらい、ためらい、しかしついにおシズの手を取った。


「鳴海。もう一度、俺とやり直してくれないか? ……どうしてもお前と一緒にいたいんだ」

「はい、こちらこそよろしくお願いします。ヨーロッパのクラブチームのこと、いろいろ教えてくださいね」

「鳴海!」

「ひゃっ!」


 大町先輩がおシズを胸に納めてギュッと抱き締める。

 ふぅ、やっと収まるとこに収まったか――




 土曜日の試合はおシズの応援もあって大町先輩大活躍。試合も我が校の勝利となる。

 明けて月曜日。

 私が教室に入ると、同じクラスのおシズがすぐに駆け寄ってきた。


「ちーちゃん、ちーちゃん、ありがとう! 全部ちーちゃんのおかげだよ!」

「いやいや、今回は骨が折れたよ」


 それでも先輩と親友の幸せそうな顔を見れて私もうれしい。


「ありですよ、あり! サッカー選手!」


 なーんか、イヤな予感がしてくる。


「ほらほら、このツートップの二人とか、ありでしょ?」


 と、差し出してきたのはサッカーの専門誌。

 汗にまみれた選手同士が抱き合っている写真を、おシズは鼻息も熱くしきりに指さしてくる。


「ふ、ふーん。まぁ、入口はどうあれサッカーに興味を持ってくれてうれしいよ」

「うん、大町先輩ともすっごく話が盛り上がったんだぁ。今のままの私でいいって先輩も言ってくれたし、私はこのまま突っ走るよ!」

「程ほどに……程ほどに、ね?」


 とんでもなくすれ違っている気もするが、二人の仲はすっかり改善したようだ。

 めでたしめでたし。


 ――などと他人様のお世話ばっか焼いてないで、私も頑張らねば、な。




(「キューピッドのアフターフォロー」 おしまい)

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