姫香の策略

第1話

「わ、私……」




どうしようかなぁ…

悔しいけど、バニーの姫香に色気で敵うはずはないから、なにか全く違う傾向のが良いよね…

となると…たとえば、ボーイッシュ系とかだよね?

ボーイッシュ系…ボーイッシュ系…と…




「そうだわ。めぐみさんにぴったりのがありましたわ!」


そう言い残して、姫香は衣装を選びに行き……




「めぐみさん、早くこちらへ!」


姫香はフィッティングルームの前で手招きをする。

なんだか、微妙にいやな予感を感じながら、私は姫香の元へ向かった。




「さぁ、着替えましょ!」


「あ!」


姫香は、あっという間に私の服をはぎとっていく。




「あら……これもいりませんわね。」


「えっ!ぐ、ぐぎゃーーー!」




姫香の細い指が私のブラジャーに滑り込み、まるで手慣れのスリのような華麗な指さばきで私のパッドを抜き去った。

途端に、しぼむ私のブラジャー…




「な、な、な、なにを…!」


「いいから、いいから。」


憤る私をすっかり無視して、姫香は私に衣装を着けていった。




「はい、出来ました!」


姫香は、私の肩をポンとたたいた。

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