第3話

「めぐみ、もうなんともないか?」


「え…は、はい。」


なんだか恥ずかしくって、蘭丸の顔がまともに見られない…

そりゃそうでしょう。

あんなことがあったんだ。

意識してしまうよね。




(だけど……)




そう、さわやかな江戸浪人に見える奴は、実は小狐だ。

そう…人ではない。

る~るるるる…と呼べば来るかもしれないケモノなんだ。




(でも……)




カレー味のう○こと、う○こ味のカレーだったら、カレー味のう○こを食べたいと思うのが人情というもの。

なんとなくだけど…それに似てる…




元がケモノであろうが、目の前にいる蘭丸は超美形の江戸浪人…しかも、優しい!

好きにならない道理はない。




あぁ、どうしよう…

龍之介さんという想い人がいるっていうのに、蘭丸を好きになってしまうなんて、これってもしかして二股??

私って、ふしだらな女…?




どうしよう……!?

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