第4次【黒き覇者】5節【最奥の秘密】
たった独りで黒い大地に溶け込むように高速疾走する影。
勿論、カインである。
消し炭を混ぜ込んだかのような真っ黒い地面の上には、凶暴極まりないモンスターたちが徘徊している。
進路上にいるモンスターのみを【ルーブルヴァイン】を操って切り倒しながら、最奥にあるという神殿めがけて一直線に突っ走る。
「………あれか。秘密とやらがある神殿は」
これまた真っ黒な峡谷の先には、黒色と銀色と金色で飾られた、大きな神殿があった。
「…………行こうか」
* * *
移動系武芸スキルの【縮地】や、機械翼の飛行も織り交ぜながら問題の神殿にたどり着く。
これまた星空か宇宙を連想してしまうような輝きの中を、扉を抜けて進む
。抜けた先にまた、広い広い、プラネタリウムのように星空を映し出したでもどこか空しさが感じられる。
向こうの、高坏のような台の上に、小さな白銀の錠前つき箱が乗っていた。
鍵は見当たらず、このパターンはもしや…と警戒するカイン。
その予想は斜め上を行く形で的中した。
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