第2次【ダンジョンと孤独な戦神】3節【第1の戦闘=イグニスドラゴン】
第1の島【ファイアステーション】。カインは、降霊の森最奥の手前の位置にいた。
「さて、とうとうここまで来ちまったが、今さら退くわけにもいかないからな、いかせてもらおうか」
背に魔聖剣【ダーククォーツ】を背負い、黒い革防具に身を包んだその姿は、戦神と表現するにふさわしい雰囲気を纏っていた。
まだ誰もいない降霊の森最奥の、紅い木が取り囲む開けた地。その真ん中近くまでゆっくりと歩んでいく。といきなり、景色が歪んだかと思うと、巨体を持つ真紅のドラゴンが姿を現した。
〈【
「やはり島の名の通り、あるいは周りの木の色の通り、炎属性のボスか。丁度いい。こいつの練習台にでもしようか」
と、カインがアイテムBOXから取り出したのは水・聖属性の魔皇剣、【スプリット・オブ・クロウ】。【ダーククォーツ】と同じく浮遊する剣なのだ。
「多分まだこの森には誰もいないから、好きにやれるよな♪」
「システムコール!サファイアクォーツ・エレメンタルスピリットクロウ」
蒼い水の猛烈な濁流がボスを飲み込んだ。
この武器に備わる
元々炎属性は
「グアアアアアアアァァ!!!」
「ん?えーと、《イグニーマドラゴン、《生存本能=炎=》発動。HP・魔力徐々に回復。炎属性攻撃の威力UP》か。持久戦になったらきついなこりゃあ」
さっき放った
なので通常攻撃で押し切る作戦に出ることにする。魔導剣士など前衛&魔法職が扱える魔皇剣などの
振り回される真紅の尾と爪、炎ブレスを器用に回避しながら、蒼と銀色の魔皇剣を操って攻撃を加えていく。
「ふぅ…これで次に進めるな。さっさとやっつけてクリアしてしまうか」
浮遊する蒼銀の
次回→第3次【死神降臨】1節【エルフ
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