孤独な黒の青年は、この夢を終わらせる決意をする。
第2次【ダンジョンと孤独な戦神】1節【初回アップデート】
この時間に、デスゲームとなって最初のアップデートが入った。
アップデートの間は、戦闘不可、街・村から出ることはできない。
およそ30分ほどかかったアップデートをカインは降霊の森に最も近いアルヴィドの街で待っていた。
「第1次アップデート、【
どうやらアップデートの名称は、追加されるキャンペーンクエストの題名らしい。ちなみにキャンペーンクエストというのは、この世界の場合、複数の島にまたいで続くストーリークエストのことである。複数の章から構成されるキャンペーンクエストを完全クリアすると、
「もうそろそろ終わるな。じゃ、レべ上げに行くか」
「パペッ!パペぺッ!」
「変な鳴き声だな。まあこんなのもいるか。一応弓持ってるし狩人かな」
カインの今の
手に持つ(というか宙に浮かんでいて、それを操っている状態)の魔皇剣【ダーククォーツ】に闇属性の
紅と濃紫の刀身が暗紫色に輝きはじめる。
「【システムコール。エレメンタル・ダーク=バースト・クロウ】」
カインが今唱えたのは、この世界での基本武具スキル、
ダーククォーツが内包する炎と闇の魔法素子が、操作の術によって解き放たれる。
ごおおおおっ!!っと闇色の炎が周囲の木ごとレッドパペットを焼き焦がした。
こんなことができるのも、周囲にだれもいないからだ。
「もう、覚悟を決めないとな…
虚空に浮かぶLV,1→LV,3へのレベルアップメッセージウィンドウを見つめながら、カインは【孤独】なプレイヤーとしての覚悟を決めるのだった。
次回→2節【風スイレンの塔と風樹の街】 END
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます