小生小説講座『知名度』
Q『知名度が無い作者様はどうなるなりか?』
A『この駄文を書いている小生みたいになるなりよ』
はい、『知名度』が無い作者の代表格である小生です(笑)
カクヨムの底辺をさ迷っている駄文へようこそ。
ちなみに『知名度』とは『存在感』であり、それが無いということは『路傍の石』と同じということです。誰かの視界に入ってもそれが読むべき作品と認知されないということになります。この駄文がそれです。いえーい。
というわけで(おそらく)大勢の読者に読んで欲しいと願っている作者さまたちは、何としてでも『知名度』を得なければなりません。
なぜならば『作品があること』を読者が知らなければ、そもそも読まれないからです。『路傍の石』を拾って眺めるのはかなり酔狂な人間であると言わざるを得ないわけです。
例えば『有名な映画監督』が作った映画と『無名の新人』が作った映画。
このどちらを見るかと言われれば、大勢の人間が『前者』を選ぶでしょう。
それが例え前者が駄作で後者が傑作だったとしても、まずは前者の映画を見る人々の方が多いわけです。『知名度』とはそれだけで人々が見る理由になるからです。
『有名な映画監督が作った駄作』というだけでも『話題性』という価値があるわけですよ。逆に無名の新人が駄作を作ったとしてもそれは『当然』であり、人々はそこに価値を見出しません。
とはいえ、その新人が作った映画が傑作であり、口コミでその評判が徐々に伝っていけば、人々はそこに『見る価値』を見出し、普段は映画を見ない人々まで見に来て、大ヒットするという展開も十分に在り得るでしょう。
もちろん映画の内容が変わったわけではありません。ただその新人が作った映画が傑作であるという知られ、『知名度』が高まっただけです。
『新人が作った映画』
『新人が作った面白い映画』
この二つはまったく同じものを表している文章です。
ですが、そこに込められた『存在感(知名度)』はまったく異なります。
前者は
『新人が作った映画だし、面白くない可能性が高いので、見る必要はない』
と思われるのが一般的でしょう。
ですが、後者の文章に込められた意味はこうです。
『新人が作った映画なのに面白いらしい。他の人も見てるし、一度見てみよう』
『新人が作った映画』という言葉に『面白い』と『他の人も見ている』という二つの付加価値が付与されるだけで、その作品は『路傍の石』では無くなるのです。
基本的に作品は『路傍の石』のままで読まれることは難しいです。面白い作品ならば誰かが見出して、自然と『知名度』を高めてくれることもありますが、そうやって隠れた名作として歴史の闇に消えていった作品がわりとあることも事実です。
特に今は『自己プロデュース』というか自分でやらないといけない時代です。例え書籍化したとしても売れないと一巻でさっさと打ち切られるような時代なのです。
書籍化するならばまずは売れることを確信してからオファーを受けた方がいい場合もあるでしょう。十分に知名度を高めてから書籍化する方が安全な道です。
はっきり言えば商売というのはシビアです。
売れない作品の続編を出さないというのは当然の選択です。
なのでまずは自分の作品を守れるのは自分だけということを理解しましょう。『勝つべくして勝つ』というのは商売の世界では難しいことですが、勝ち目が無いのに戦いを挑んではいけないのも商売の世界です。
まあ、商売の話は別としても読者に読まれたいならば『路傍の石』から抜け出す方法を考えなくてはならないわけです。
そのために一番手っ取り早いのが『知名度』を得ることです。
つまりは『炎上』することですね。ぼーぼー燃えましょう(焼死)
すいませーん。
嘘です(てへぺろ)
もちろん『炎上商法』が『知名度』を稼ぐために有効なことは確かです。
なのでユーチューバーとか落ち目の人間がよくやってるわけです。
でも、『炎上商法』は基本的にはやらない方が良い方法でもあります。
なぜならば『炎上』によって手に入る『知名度』とは、その多くが『悪名』だからです。もちろん『悪名』もまた『知名度』の一種であり、『無名』よりもマシであるという考え方もあるでしょう。
しかし、『悪名で得た傷』は今の世の中では長い間残ってしまうのです。
場合によってはアンチによる『嫌がらせ』が発生してしまう危険性もあります。
なので上手い人はそのギリギリを狙うわけです。最近ではVチューバーの『壱百満天原サロメ』氏が初配信のときに炎上をしないぐらいのギリギリをせめて一気に『知名度』を獲得しました。
『実力』があるのは良いことです。
でも、実力があっても『知名度』がなくてはなかなか見てもらないのが現実です。
『涼宮ハルヒの憂鬱』がヒットしたのも久しぶりに出た『スニーカー大賞』の『大賞作品』だったという理由も大きいでしょう。読まれる前から『期待値(知名度)』が高かったわけです。
つまりは『知名度』とは『話題性』とも言えるわけです。
宣伝にしろ口コミにしろ人々に『話題』になるようなナニカが欲しいわけですよ。
知名度を獲得するために一番簡単なのは『作品を有名人が紹介する』ことですね。
テレビで紹介した商品が次の日に大量に売れるというのはこの現象です。
『有名人が読んだAという作品を私も読んでみたい』
という同調効果でもあります。つまりは有名人と『同じものを体験できる』という付加価値が得られるわけです。
あるいは『有名人が面白いと言ったならば面白いに違いない』という面白いという知名度の付与の場合もあるでしょう。
まあ、単純に人気のある有名人に紹介してもらえれば様々な付加価値が得られ、一気に知名度がバク上がりするというわけです。
なのでこれは出版社もよく使う手です。『帯を有名人に書かせる』というのがよく使われる手法ですが、よく使い過ぎたため読者からの『信頼度』が低下し、以前ほどの効果は無くなってきています。
とはいえ、小生たちのような底辺的一般人にそんなコネはどこにも無いので、この方法は偶然か運以外の手段として考えるのは無理でしょう。
同じようにアニメ化も大量の『知名度』を獲得できますが、そもそもある程度知名度が無いとアニメ化(書籍化)することができないので、こちらも現実的な方法ではありません。
では、コネも知名度もまったくない底辺的初心者作家様はどうやって知名度を稼げばいいのでしょうか?
まずは『話題になる作品』を書くことから考えて見ましょう。
例えば『ダンまち』は一つの名シーンで知名度を稼いだ作品です。
皆さん大好き『ミノタウロス戦』ですね。
小生もそこから嵌った読者の一人ですしおすし。
他にも異世界転生が流行している中でアンチ異世界転生を描いて知名度を獲得した『このすば』とか悪役令嬢作品を広めた『はめふら』とかもあります。
アンチ異世界転生も悪役令嬢作品も当時は今ほど作品が無かったんですよね。そこに面白い作品が出てきたので、一つ頭が飛び出た形で知名度を獲得できたわけです。
当たり前ですが知名度を稼ぐためには『目立つ』ということも重要なのです。自分の作品が『他のありふれた作品とは違う』ということを読者に知らしめなくてはなりません。
ただこれができる作者さまというのはそもそも『実力がある』方が多いです。
そもそも何もしなくとも自然と人気が出てしまう作品が多いのも事実でしょう。
では、まだそこまで実力が無い作者さまはどうすればよいのでしょうか?
まずはシンプルに『拘り』を捨てましょう。
書きたいものに拘ることは悪いことではありません。
しかし、読者が読みたい作品に対して目を背けることは良いことではありません。
『自分が書きたいものを書けばいいんじゃー!』
というWEB小説家の人は多いと思いますが、それならば例え誰一人読まなかったとしてもその結果は受け入れるべきです。
その作品は『読者に読ませるための作品』ではなく『自分が書きたいものを書くための作品』だからです。
この駄文がそれです。
基本的に自分のためにしか書いてません。
なのでそれを否定する気はまったくありません。
やりたいことをやって小生と一緒に底辺生活を楽しみましょう(笑)
ですが、多くの読者に読んで欲しいならば『自分のための作品』から『読者を読んで貰うための作品』に変更しなくてはなりません。
この辺りの話は以前から言ってるように時には『作品の完成度を下げた』としても、『受け手を楽しませる』ための要素を入れる必要があるということです。
恋愛要素。
主人公が活躍する展開。
分かり易い(読者のヘイトを受ける)悪役。
などなど。特に実力が無い人ほど『読者が喜ぶ要素』を積極的に活用した方が(読者にとって)面白い作品を作りやすいわけです。
とはいえ、何でもやればいいというわけではありません。ハリウッド映画などは『恋愛要素』や『家族要素』を毎回のごとく入れるため、そのせいで駄作となった作品も少なくありません。
上っ面だけを取り入れても意味がありません。きちんと『読者が好む展開で自分の作品に取り入れられる要素』を見抜くことも、話題になる作品を作るためには必要な努力なのです。
でも、まあ、そういう読者に媚びるようなことをするのを嫌う作者さまも多いわけで。そのせいで実力があるプロでも売れない人はけっこういます。
自分のやりたいことを優先して読者はそれに白けてるみたいな感じで。そのやりたいことがきちんとできてるならば良いのですが、そもそもそれが独り善がりでまったく面白さに繋がっていないなんてこともあります。
自分だけの作風に拘ることは良いことです。
ですが、自分だけの作風に囚われることは悪いことです。
何かを表現するときにそれを表現する方法は『一つ』ではありません。
まずは読者に読んで欲しいならば『読者に読んで貰うための作品作り』です。
自分の実力が足りないと思う作者さまはまずそこから考えて見ましょう。
まあ、方法はいろいろあります。
『注目度』を高めるために一点突破型の作品を作るのも良いでしょう。
例えば『登場人物が全てクズでクズ同士がクズでクズし合う作品』とか(笑)
意味不明でしょ。
でも、その意味不明な部分が読者の興味を引くわけです。
まあ、中身が面白くなければ一話でおさらばされますけど(汗)
ともかく他の人が書かないようなインパクトのある作品を作るのも一つの手です。
後はシンプルにタイトルで読ませるというのも良い手でしょう。今となってはあまり効果がありませんが、『なろう系』のタイトルが長いのも短いタイトルに対するアンチ的効果を狙った作品だったわけです。
最近だと『貞操逆転世界の童貞辺境領主騎士』なんかは好きなタイトルの付け方ですね。作者さまが狙ってるというのもあるでしょうが、それでいてこのタイトルがぴったりと合う作品となってるベストなネーミングだったりします(笑)
ともかく知名度がない作者さまはこの作品が溢れた投稿サイトの中で『路傍の石』にならない工夫が必要なのです。『炎上』しないように注意しながら。
実力があっても読まれない作品は読まれませんし。
実力がなくても読まれる作品は読まれたりします。
自分の作品が読まれたい人は読まれるために何ができるか考えましょう。
本気で自分の書いた作品に自身があるのならば、自身の手であちこちに宣伝するのも手でしょう。面白くなかった場合はめっちゃ叩かれるので諸刃の剣ですけど(汗)
後は宣伝するならば適切な場所で宣伝することです。
SFの作品をファンタジー好きが集まる場所に宣伝しても効果が薄いです。
いや、当たり前なんですけど、たまにあちこちで宣伝して嫌がられる人もいるんですよねー。あまり露骨にやると逆効果になりますよん。
他にも『横の繋がりを作る』とかありますけど面倒になったのでカット(笑)
では、シンプルにまとめましょう。
まとめ
『自分の書いた作品が路傍の石にならないか考える』
いろいろ書きましたけどシンプルに言えばこうですね。
自分自身に『知名度』があるならば単純に作品を書くだけで読まれるでしょう。
あるいは書いた作品が本当に面白いならば、例え作者さま自身に『知名度』がなくとも少し宣伝しただけでも『話題』になるでしょう。
もしくは書いた作品が他では読めないような作品ならば、作者さまの実力が不足していたとしてもその『希少性』から作品を読む読者も多いかもしれません。
中には誰かが紹介してたという理由だけで読む読者もいるでしょうし。
単純にタイトルやあらすじが気になったから読む読者もいるでしょう。
という感じで読者がその作品を読む理由はいろいろあるわけです。変わった作品だと『他人にはけっして進めないけど面白い』と評判になる作品もあったりします。
ですが、『読んで貰える』のと『読み続けて貰える』のはまた別の話ですね。
その話はまた別の機会に。
『知名度(作者の・作品の)』
『話題性(人々の噂になる)』
『希少性(商業作品には無いような作品・かつての流行)』
『実力(他の作品と比べて質が高い)』
『好み(個人的な趣味趣向)』
大きく括れば読者が作品を読むために判断する要素はこの辺りですかね。
『鬼滅の刃』とかはこの要素をほとんど満たしていたので大ヒットしたわけです。
(とはいえ、『鬼滅の刃』も最初は知名度が無かったので苦戦してました)
(アニメ化の際に『知名度』と『話題性』が挙がったので一気に売れたわけです)
ちなみに書籍化する場合にイラストが重要視されるのは、それが最初に『知名度』を稼ぐための手段でもあるからです。上手いイラストというのはそれだけで『知名度』がある存在というわけです。
例えどんな名作だったとしても、そこに描かれたイラストが素人のような絵だった場合、まず初見の人は手に取ることすらしないでしょう。むしろ何のイラストもない方がマシな状態になってしまいます。
いや、もしかすると……初見の人をターゲットにしてないから……。
あ、やべ、炎上しそうなのでカットカット(汗)
業界の闇に突っ込んでしまうところでした。
危ない危ない。
小生は炎上したくない底辺作者なのでそういう危ないところにはツッコミません。これからも皆が安心して読めるような心温まるハートフルな駄文を書いていきたいと思います(笑顔)
でわでわ、垢バーンされないようにがんがります(お久)
<有名税>
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