FGO『死想顕現界域 トラオム』感想(ネタバレ)

 生きるということは。

 死ぬこと。


 だから、誰もが死ぬ逝く定め。


 生に『意味』は無く。

 死に『価値』は無い。


 だからこそ、人は『目的』を掲げるのだ。

 

 生きることに『意味』を求め。

 死に逝くことに『価値』を見出す。


 ある者は『満足』だと笑い。

 ある者は『未練』を残し。


 命を散らす。


 それぞれが。

 それぞれの『夢』を求め。


 ただ生きて。

 ただ死んでいく。


 夢の終わりすら見届けられぬ死者の群れ。

 それでも彼らは託したのだ。


 同じ夢を見た『仲間』たちに。

 己の屍を踏み越えていく『同士』たちに。  


 その背中を見届けて彼らは想うのだ。


 この生に『意味』はあり、

 この死に『価値』があったのだと。


 例え『結末』を知らずとも。

 例え『自己満足』に過ぎないとしても。


『人生の目的』を決められるのは『自分』だけなのだ。から 

 

 

―――― 


 作風的には『第二部六章』と同じで。

 それぞれが自分のやりたいようにやって死んでいく物語と言えるでしょう。


 ただ『妖精』と違うのは人間は『目的』を共有できるという点ですね。

 それによって自分の『死』に『死』以上の価値を見出すことができるわけです。


 もっとも『目的』が同じでも方法や理由が違うため、そこに『派閥』ができるわけです。政治家は基本的には自国のために働きますが、その方法や理由は様々なので、本当は仲間であるはずなのに馬鹿みたいに戦っているわけです。


 権力争いばんざーい。


 とはいえ、本来は争わない方が理論的には『健全』なわけです。

 争えば争うほど周囲の被害が大きくなり、割りに合わないからです。


 むしろ協力した方がお互いの目的を叶えるためには『楽』な作業なのです。

 それでも『譲れないもの』のために争うのが人の業です。


 例えば今回登場した『ドン・キホーテ』と『サンチョ』は同じ目的を共有しているように見えますが、その実情はまったく違うわけです。


『ドン・キホーテ』は『物語の中のような騎士』になりたいわけです。

 だからこそ彼は『ドン・キホーテ』という喜劇を否定する者でもあります。


 彼が夢から覚めて現実へと戻るのはそれが理由です。

 彼にとって『ドン・キホーテ』という物語は『失敗』なのです。


 しかし、それは『サンチョ・パンサ』にとっては違います。彼にとっては『ドン・キホーテ』という物語こそが『真実』なのです。あの狂乱に満ちた日々こそが彼の望んだ『冒険』だったわけです。


 だからこそ『サンチョ』にとって『ドン・キホーテ』がどれほど無様に見えたとしても関係ないわけです。彼は『ドン・キホーテ』という物語を肯定する者なのです。

  

 その二人のすれ違いが表面化するのがあの『決闘のシーン』になります。

 

 ただ生きることを優先した『サンチョ』

 善良な人間として死ぬことを選んだ『ドン・キホーテ』


 どちらも譲れないからこそお互いに『裏切る』しかなかったのです。


 これは『コンスタンティノス11世』と『ヨハンナ』の関係にも同じことが言えるでしょう。『ジークフリート』と『クリームヒルト』の関係性とも同じですね。肝心なところですれ違ってしまうわけです。


 まあ、『シャルルマーニュ』と『カール大帝』の関係性にも同じことが言えるかもしれません。幻想に生きた『シャルルマーニュ』と現実に生きた『カール大帝』は同じ人物でありながら、それぞれが別の他人でもあるのです。


 物語のテーマ的にはこんな感じでしょう。

 後は『ホームズ』関連ですね。


 まあ、『復活フラグ』が満載なので蘇るんじゃないですかね(てけとー)


 まだ明かされていない謎だらけですし。

 今回は謎解き編ではなく『問題編』なんですよね。


 その謎が回収されるのが『七章』というわけでしょう。

 果たして『物語の真実』はどこにあるのか? 


 世の中には知らない方が良いこともありますが、知らなければ解決できない問題もあるわけです。未来を切り開きたいならば人は『真実』を知らなくてはなりません。


 例えそれがどれだけ『罪深い真実』だったとしても。

 知らなければ何も解決できないからです。


『シャーロック・ホームズ』も謎を解き明かしたからこそ『正義』を選択することができました。かつて『モリアーティ』という『悪』を葬ったように、今度は自分自身を葬り去ったわけです。それが彼の選んだ『正義』だからです。


 まあ、死んでないと思いますけどね(爆死)

  

 それにしても『モリアーティ(ヤング)』には驚きました。

 まあ、『モリアーティ』は原作でもあまり深堀されていないキャラですけど(汗)


 そもそも『なぜ犯罪者になったのか』すら分からんし。

 そのうち映画でも作られるかもしれませんけど。『ジョーカー』みたいに。


 後は『シャルルマーニュ』は相変わらずカッコいいキャラでしたね。

 がちゃがちゃ(笑)


 いや、『ドン・キホーテ』も召還したかったのでそっちもがちゃがちゃ。

 なぜか大量に出てくる『モリアーティ(ヤング)』。


 そっちも好きなキャラですけどぉぉぉ(爆死)

 星四が欲しいときに限って星五から出るのはやめてください。


 物欲センサーも相変わらず作動しているわけですね、はい。

 星四が欲しいときに星四がすんなり出た経験がねえわけです。


 星五が欲しいときに星五がすぐに出ることはあるんですけどねー。

 後は星五が欲しいときに星四が出まくるとか(汗)


 水着前だからなるべく課金は抑えたいのにねえ。まあ、水着のときは課金リミッターを外すので関係ないといえば関係ないのですががが。


 まあ、水着も期待してますが『徐福』の実装はいつでしょうか?

 イベントで活躍してるのにまったく実装されない悲劇。


 そのうち配布でしょうか?

 いえいえ、金の匂いがするのでガチャかもしれません(笑)


 でわでわ。

 またそのうち。


<夢と現実>  

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