読書感想文『百花宮のお掃除係 5』感想(ネタバレ)
『FGO』のレイドが忙しくてなかなか更新できませんでした(爆死)
そんな感じで急いで頑張って書きたいと思いマフティー(流行語)
とはいえ、今回読んだ『百花宮のお掃除係 5』に関しては『期待半分不安半分』の状態で読みました。いつもより小生のテンションは低めでした。
なぜならば、今回のエピソードはWEB版では『普通』だったからです。
『悪くはないけど、以前のエピソードに比べると……』
というのがWEB版の感想だったので、それがどの程度書籍版で『クオリティー』が上がるかという『不安』があったわけです。物語的にこれ以上掘り下げるのは難しいのではないかという『懸念』もありました。
ところがガッテン。
書籍版を読んで見ると『以前(他の書籍版)と同じクオリティー』に仕上がってるので驚きました。この物語の主軸である『親子』という要素を軸に、様々な『三角関係』を構築した物語に仕上がっていたわけです。
(注:この場合の『三角関係』は『三人の人間関係』という意味です)
これには感心しました。
WEB版を『一つの主軸』として、そこに『立派な肉付け』がされていたのです。
WEB版の内容自体が大きく変わったわけではなく、それに『相互作用するエピソード』を配置することで、『WEB版の内容が何だったのか?』という部分も含めて分かり易くなってます。
今回のエピソードは主役である『雨妹』の掘り下げだったわけですね。書籍版ではそれぞれの『対比』も分かり易く作られてますし、追加された『試合の話』も『新しい三角関係』予感させる良い追加要素になってます。
書籍版でこれだけ『クオリティー』がアップするならば、次回作も安心して購入する予定です。面白かったでーす(喜)
ただし、逆のことを言ってしまえば、WEB版はそれだけ『クオリティーが足りてなかった』ということになりますけど(汗)
以前ならWEB版が『完成版』で書籍版が『追加版』という関係性だったのですが、今回はWEB版が『先行公開版(お試し版)』で書籍版が『完成版』という関係性になってます。
この関係性はおそらく次回のエピソードも同じで、個人的には『WEB版を読まなくて書籍版だけ読んだ方が楽しめるかもしれない』という風に感じてる部分もあります。
けっして面白くないわけじゃありませんが、以前と比べると(WEB版の方は)どうしても『パワーダウン』してます。
もっとも『書籍版を売る戦略』としては正しいかもしれませんし、書籍版に追加要素を入れようとすると『WEB版が弱くなってしまう』のも分かります。
ただ書籍版の内容を少しWEB版に分けるだけでも、WEB版の『クオリティー』ががくっと上がるので、その辺りは『惜しいなー』と感じます。
今回のWEB版にもきちんと『物語』は構築されてますが、『面白い物語』を構築するためにはピースが足りてない状況なのです。書籍版ではその部分がきちんと補われているわけですね。
(『辺境への追放に関する第三者の考察』はWEB版にも必要だったと思います)
まあ、『WEB版』と『書籍版』を比較すると『物語』というものの違いがはっきりと分かるので、これはこれで小説家を目指している方には貴重な資料になるとは思います。比較できる資料というのはとても貴重ですよん。
以前から思ってましたがこの作者様は『上手い』ですね。『凄い』というわけではありませんが、『読者に物語を見せることができる作者様』だと思います。
なのでWEB版が『先行版』になってしまっているのも、おそらく『忙しい』からなんだと思いますよ。
書籍版を出してから駄目になってしまった作品もたくさん見ているので、書籍版でこの『クオリティー』を維持できるならば個人的には問題ないのかなーと思います。
まあ、この辺りは難しい問題ですよねー。WEB版は読みたい人だけ読めばいいですけど、書籍版は売れないと打ち切りになりますから、『先行版』と『完成版』という関係性もけっして悪いわけではありません。
WEB小説を売るためにはいろんな方法があり、まだ『これが正解』という形式が確立されていない状況でもあるわけです。
ただ『イラスト』が悪いと売れないのはほぼ確実ですけど(汗)
その点、この作品に関しては『イラスト』も好きなので安心ですたい。
今回は『涙を流すイラスト』が良かったです。
コミカルな表現もできるというのは一つの強みだと思ひますよ。
さてさて、いろいろ書きましたが結論は『面白かった』ということです。
それがこの業界の『ジャスティス』なのですよー(笑)
でわでは、六巻も楽しみにしております。
<完>
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