FGO『クリスマス2021』 感想(ネタバレ)

『美味しい料理は人を幸せにできるよね』


 というお話。

 今回は捻った展開もなく直球勝負なシナリオでした。


 まあ、どちらかと言えば『箸休め的なショートシナリオ』という感じですね。コロナという状況もありますが、今年は『リソースを注いでいる部分』と『手を抜いている部分』が分かり易いシナリオが多かった印象があります。


 ただ今回の物語を通してプレイしてみると『思ったより悪くなかった』と感じました。今回のクリスマスは『マルタ』というキャラクターに焦点を当てた一種の『幕間の物語』と考えることもできるでしょう。


『人はナニカを選んだときに、ナニカを失ってしまう』


『ただのマルタ』は『聖女マルタ』ではなく、

『聖女マルタ』もまた『ただのマルタ』ではないわけです。


 ただこの二つは根本的には同じ存在であり、『聖女マルタ』は『ただのマルタ』が進むべき道を選んでしまった後の姿というわけです。


 人間には様々な可能性がありますが、『生き方』を選ぶことによって人としての『在り方』が定まってしまいます。


 『一つの可能性』を選べば、『他の可能性』は失われてしまいます。『サンタマルタ』というサーヴァントが残ったのも、それが『ただのマルタ』が持っていた可能性の一つだからでしょう。


(もしも、というお話)

(二人の『葛飾北斎』もこれと同じです)


『英雄』というのは自分の生き方を通してしまった人々です。

 だからこそ人類史の中で『彼/彼女の物語』が語り継がれていくわけです。


 普通の人間にはそれができない。

 その状況によって『信念を曲げたりする』のは当たり前のことです。


 それが『生存に特化した生き方』だからです。

 でも、その『生存』を捨てて別のナニカを成し遂げようとする人々がいる。


 ただ生きるのではなく、

 意味も無く死ぬのではなく、


『そう在りたいという生き方』を目指すために手を伸ばす。


 それは良くも悪くも『世界を変えてしまう人の可能性』というわけです。

 かつてそう願った人々がいて、世界に様々な『祈り』が生まれたのでしょう。


 そして、そうやって生まれた『祈り』を利用したのも人の持つ『可能性』であり、人が背負わなければならない『業』なのです。


 それがどんなものであれ人類が生み出したものは必ず人類が『悪用』します。

 このネット社会もその縮図の一つです。


『祈り』もあれば『便所の落書き』もある。小生のような生き物を大量生産したくないならば、多少の規制は必要でしょうねー。


 いや、まあ、小生の場合はそもそもネット環境の方が生存に適していたとも言えますけど。元から『人間なんてこんなもん』と思ってましたし(汗)


 『美味しい料理』は人を幸せにしますが、

 『毒の入った料理』は人を不幸にします。


 その両方を生み出せるのが『人』というものでふ。

 世界がこうして複雑化してるのも、それが『人の生み出した結果』なのでふ。


 でわでわ、今年中に後何回か更新したいのでがんばります。

 探していた本は見つからないのでたぶん感想は来年になるでしょう(大汗)

 

 何とか正月を利用して積んでる本とか減らしたいものです。

 最近読んでる作品の紹介とかもしたいですしおすし。


 でも、スマホゲーのイベントも多く、『ガデテル』めっちゃおもろいです。

 スーファミ時代の黄金期を受け継いだスマホゲーです。おすすめです。


 おわり。


<進化石>

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