FGO『聖杯怪盗天草四郎』感想(ネタバレ)
それはいつか果たされる約束。
信じる者が救われる救済の日。
だけど、『彼』はその日を待つことができなかった。
目の前で苦しむ民に救いを。
一日でも早く世界に平和を。
だから『彼』はその未来を盗むことにした。
『いつか』救いがが訪れるならば、きっとそれは『今』でもいいはずだと。
苦しむ人々が救われるならば、それは『盗む価値』がある未来だと。
ゆえに『彼』は今も『怪盗』なのだ。
今果たされるべき約束を。
一日でも早い救済を。
それは人々の『歴史の歩み』すら無視した傲慢な願い。
この世から『地獄』を消したいという真摯な想い。
それは正しい願いだろうか?
それは間違った願いだろうか?
どちらにせよ、きっと『彼』の行動は変わらない。
善悪はすでにそこにはなく、『彼』はただ『盗む』だけなのだ。
人々が救われる『今』を求めて。
ただそれだけのために。
―――――
久しぶりであんまり調子でねー(汗)
でも、まあ、無難にはまとめられたかと思います。
『天草四郎』が『怪盗』なのは彼がいずれ訪れる未来を待てなかったからですね。
人がいずれ辿り着く未来を先取りしようとしたわけです。
それが『正しいことなのか』というのは難しい問題ですが、そこに至るまでの『過程』にこそ真に重要なものが転がっていたりするのが人間の生き方でもあります。
『結果』だけを求めていては得られないものも多いわけです。
ただその『結果』が無ければ『今』救われない人々がいるのも事実でしょう。
『いずれ救われるなら今の不幸は良し』と言えないのも人の性。宗教的には今の不幸は『試練』とか言うわけですが、そんなものは要らんという人も多いわけです。
まあ、『救いって何だろね?』という話でもあります。天国みたいな平穏な場所で暮らすことが必ずしも人々にとっての救いとなるとは限らないわけです。
人はそんなに高尚な生き物ではありません。
もっと馬鹿な生き物なのです。
コロナの中でも酒を飲んで騒ぎたいような生き物なのです。まあ、小生は酒を飲めない人間なので今の状況でも飲みたい人々の気持ちがまったく理解できません。
その辺りは『価値観』の壁でしょうね。
世の中には死んでもいいから飲みたいという人がいます。
小生にとっての『物語』が誰かにとっての『酒』になる。
大切なことは人によって変わるので難しい問題です。
まあ、小生としてはゴミぐらいは持ち帰れと思うだけです。
それは価値観とはまったく関係ありません。
さて、脱線してきたので話は戻しまして。
『ボイジャー』の出番が多いと和みますね(笑)
いや、本編が終わってないので『FGO』の方ではあまり出番が無いのかと思ってましたが、わりと出番が多いですよねー。
『宇津見エリセ』もちょくちょく出てますし。
両方とも良いキャラしてるので出てくると面白いです。
『荊軻』と『サンソン』も出番が多いキャラですね。すでに掘り下げる部分はあまり無いのですが、便利枠なのかよく引っ張り出される感じです。
でも、掘り下げがあまり無くてもキャラクターの組み合わせによってまだまだ面白い話を書けるのが『FGOの魅力』だと思います。立ち位置が変わるだけでも十分にキャラクターを生かすことができて面白いです。
後はライターさんの腕の見せ所ですね。これだけキャラクターが増えてるのですから、後はどれとどれを組み合わせると面白くなるのかというセンスの問題でもあります。これは面白い物語を作るためにも重要な感覚です。
『面白くなりそう』って感覚が無いとなかなか面白い話は書けないわけです。
何となく書いて何となく面白いものが書けるのはただの『偶然』です。
あるいは『天才』でしょう。天才の『何となく』というのはセンスの塊なので参考にしてはいけません。何となく書いてるようできちんと一つのまとまりになっているから恐ろしい。『それ』が自然と身に付いているわけですよん。
さて、今回はこの辺で。次回も続けて『FGO』のイベントの感想です。
次のイベントも始まっているので急がねば(汗)
<げんじのこて>
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