FGO『栄光のサンタクロース・ロード』 感想(ネタバレ)
それはかつて『炎』であった。
それはかつて『洪水』であった。
それはかつて『雷』であった。
それはかつて『竜巻』であった。
それは『神』とは異なるもう一つの体系。
それは人類の脅威となる『災害』そのもの。
人々はそれを『竜』と呼び、ただひたすら恐れていた。
だが、その中で『竜』に立ち向かった誰かがいた。
彼ら/彼女らはそれぞれの理由を胸に『竜』と相対した。
それは無謀な行為で、そこで何があったのかは語られまい。
ただ後世には結果のみが伝えられる。
『英雄によって竜が退治された』と。
それは一つの英雄譚。
敵わぬ『試練』を超え、次へと進んだ人類の物語。
かつて世界に『竜』がいた。
でも、今は世界に『竜』はいない。
役目を終えた『竜』は消え去り、人類は更なる『試練』へと立ち向かう。
楽園を旅立った人々の旅は、苦痛と共に終わらぬ煉獄。
いつか辿り着くべき場所に辿り着く日まで。
我らは常に試されるのだろう。
――――
そんな感じで『試練』です。
別の言い方をすれば『壁』ですね。
その向こう側の景色が見たいのならばその『壁』を乗り越えなくてはなりません。その壁を破壊できなくなったとき、人類は『停滞』し、滅亡への道を歩み始めてしまうわけです。
この『試練に負けた世界』や『試練を遠ざけた世界』がそれぞれの『異聞帯』になります。言わば『人類の可能性を切り開けなかった世界』と言えるでしょう。
『試練』というのは『変化』でもあります。
それにどう立ち向かうかによって『未来が変わる』のも当然です。
かつての人々が『試練』と向き合ったことによって今の世界があるわけです。人類にとって『この場所が正解なのか』というのはとても難しい問題で、だからこそそれを研究している人々もいますねん。
『試練が無い方が人類は平和に暮らす』ことができますが、『試練が無いと人類はどこにも進めない』のも現実という悲しい事実。
『不便』だからその『不便』を無くそうとする。
『悲しみ』があるからこそ、その『悲しみ』を繰り返さないように足掻く。
『鬼滅の刃』もこの『試練に基づいた物語』と言えるでしょう。
『竜退治』と『鬼退治』は根本的には同じことなのです。
ただ『FGO』では『鬼』の方がより人間に近い存在のようで、だからこそそこに前回のような葛藤が生まれてしまうわけです。
とはいえ、人間と言うのは身勝手な生き物でもあります。
必ずしも皆が『竜』に立ち向かえるわけではありません。
『竜』がいると知っていても自分に被害が無ければ無視する人は多いですし、逆にその『竜』を悪用して自分だけ得しようとする人もたくさんいるわけですよん。
人類は協力すればもっといろんな『試練』に立ち向かえるはずですが、未だにその段階は遠く、なったらなったで『オタク』なんて人種は真っ先に排除されるんじゃないかなーと思います。オタクは自分のことしか考えてネーです(ぷぎゃー)
まあ、今の状況を考えると逆に人類が皆『オタク』になって統一されるかもしれませんけど。オタク世界征服計画ですね。たーかーのーつーめー。
今現在、世界は多様性の方向へと向かってますが、多様性の先にはたいてい『多様性の対立』が待ってるので、その前に『他の価値観』を容認する心が必要です。
でも、『多様性』と叫んでる人々の中には『他人の多様性を認めない』人もいるのだから恐怖新聞ですね。彼ら/彼女らが守ろうとしているのは『自分の価値観』だけなので、どちらかというとあれは『ジャイアニズム』に近いです。
自分の価値観は自分のもの。
他人の価値観も自分のもの。
まあ、陥りがちな失敗ではありますが、やられる方としては魔女裁判のごとく危険を感じてしまいます。ある価値観を保護している人たちがある価値観を猛然と差別するということもよくある話です。なので小生はひっそりと生活してるわけです(汗)
多様性を叫ぶなら『自分のこと』だけを考えていては駄目なのでふ。
『差別』と叫ぶ前に少し『理由』を考えた方がいい場合もありますよん。
あんまり書くと炎上するからぼかしますけど。
『映画』とか『映画』とか『映画』とか(笑)
まあ、『ハリウッド』とかが『日本人の役者』を使ってくれるならそれはそれでいいのかもしれませんが、たぶんまったく関係ない話でしょうねー。日本人が『あれ』されても世間はあんまり騒がないですしおすし。
そもそも『忖度』しちゃうと作品自体が駄目になったりしますし。
日本でもそのせいで多くのドラマが『ぼーん』しましたし。
おっと、危ない話になってきたのでおしまいです。
危険な場所に踏み込まないのが炎上しないコツですよ。
逆に炎上してる人は自ら進んで危険な場所へとダイブしてるわけですな。
良くも悪くも。完。
<風来のシレン>
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