小生小説講座『表現』
メリークリスマス。
メリークリスマス、ミスターローレンス。
コマネチ!(ずっこけ)
という今の若者にはすでに分からないネタで勝負する小生です。
でも、そういうものです。
審査員が『分からない』と白旗を上げて評価するのはそりゃ販促でよん。
自分が『気に入らない』からって評価を下げるのもそれは審査じゃねーですよ。
でも、怖いのはこれが『当たり前』ということですね。『自分が理解できないものは面白くない』というのは簡単ですが、そこを正統に評価するのが『審査員の役目』なのですががが。
それができないなら『小生と同レベル』と言えます。
それは『評価』ではなくただの『感想』になってしまいます。
まあ、素人ならそれで構いませんが、プロになるならばもっと上のレベルを目指すべきでしょう。
そんなわけで今回は『表現』です。
小説を書くということは当たり前ですが『表現する』ということです。
ここで問題なのは『何を表現するのか』ということでふ。
『設計図(プロット)』が作成し、その通りに作品を製作して『想定通りの表現』をすることが創作活動の基礎の基礎です。
それが『想定通りの表現』に成らなかった場合は『失敗』になります。
これは作品が『上振れ』しても『下振れ』しても同じく失敗です。
なぜならば『上振れ』した場合は『偶然』ですし、『下振れ』した場合は『想定外』ということになるからです。つまり、それは『自分の実力』ではありません。
(感覚に理解が追いついていない場合は例外になります)
(その場合は言語化されていないだけで実力はあるからです)
勝負の世界には『勝つべくして勝つ』と言う言葉がありますが、この場合は『作れるべくして作る』とでも言ったところでしょうか。
書けるものは書けますし、書けないものは書けません。これも当たり前のことですが、なかなか『自分の限界』を理解している製作者は少ないですね。だから本番で失敗する作品が多いわけです。
(稀に製作中に限界を突破する人がいますが、それは例外です)
(大半は失敗しますので『奇跡』には頼らないようにするのが基本です。)
重要なのは作品を『想定通りに表現する』ということです。
それが『面白いのかつまらないのか』というのは『副産物』に過ぎません。
例えば実力がある作家さんがすごい作品を書いたとしましょう。
それは歴史的には凄い価値のある作品です。
でも、読者を喜ばせるために書いているわけではないので売れませんでした。
これは『商業的』には大失敗ですが、『学術的』には大成功と言える作品になります。まあ、『パトロン』でもいればその作品で飯を食っていくことも可能でしょう。
もちろん『売れる作品』を書こうとしたときその作品が売れなかったらそれは『失敗』です。そして、その失敗には当然のごとく『理由』があります。
作品を『想定通りに作って失敗した』場合は『想定そのものが悪かった』のかもしれません。あるいは『売る環境』や『売り方』が悪かった可能性もあるでしょう。
例えば『文学作品』が売れ難いのは、それを『お客様のレベルまで表現を下げていない』からです。商業的に売るためには『理解できないものを理解できるレベルまで砕いて伝えるという作業』が必要になります。
今の世の中ではこれをやらずにヒットさせるというのは難しいでしょう。『分かる人にだけ分かるような作品』というのは、今の世の中では分かる人だけしか手に取らないわけですよん。
まあ、それはそれで『マイナージャンル』として生き残ってますけど。
『SF』とか『ミステリー』もこちら側ですしおすし(汗)
『どんな作品を何のために作るのか』
この『初志』を忘れてはいけません。
これを忘れてしまうと作品の『芯』が失われてしまいます。
もっと噛み砕いて言えばこれは『作品のテーマ』とも言えるでしょう。
その作品とは何なのかというのを一言で伝えるのが『テーマ』になります。
読み終えた読書がその作品の『テーマ』をはっきりと応えられる作品は良い作品であることが多いですね。分かり易いですし。
まあ、作者様にとって一番多いのは『多くの読者に楽しまれたい』とか『プロになって作品が売れて欲しい』という感じでしょうから、もう一つアドバイスしますと。
『チェンソーマン』ではなく『鬼滅の刃』のような作品を作りましょう、です。
勘違いしないで欲しいのはこの作品は両方とも面白いです。
ですが、どちらが売れ易いかと言えば『鬼滅の刃』になります。
(短期的には『チェンソーマン』が勝つ可能性もあるでしょう)
これは『鬼滅の刃』の方が読者に分かり易い作品だからです。
もちろん『チェンソーマン』にはあれにしかない面白さがあります。
むしろ『オンリーワン』の位置にいると言ってもいいでしょう。
ですが、『オンリーワン』だからこそ付いてこれない読者も多いのです。
逆に『鬼滅の刃』は他作品との類似が多く『パクリ』と言われることも多いですが、それだけ過去のヒット作と同じ目線で書かれた作品ということになります。
『オンリーワン』にはなれませんがその年代の『ベスト』ぐらいにはなれる作品でしょう。言葉にすれば『平均的につおい』ですかね。『特化型』ではありません。
これはどちらが『上』という問題ではなく、それぞれの作者様が『想定通り』に作品を仕上げた結果です。両方とも面白いのはそのためであり、売れる売れないというのは『作品の方向性の違い』に過ぎません。
いや、まあ、『チェンソーマン』だって売れてますけどね。最後も面白かったですけど、個人的に好きかと言われると『うーん』と唸ってしまいます(汗)
まあ、『鬼滅の刃』に関してはまた別の機会に解説する予定なのでこの辺りで。
もう一度言いますが作品を書く前に『作品を想定する』ことが重要なのです。
『想定通り』に作品が完成したならばそれは『成功』であり、作者様がその『クオリティ』に満足できないならそれは『想定』が間違っていたということになります。
逆に『想定通り』に完成しなかったのならばなぜ『完成しなかったのか』を考察しましょう。そもそもの『想定に無理があった』のかもしれません。自分の『技術力が足りなかった』せいかもしれません。ともかく必ず『理由』があります。
後はまあ『良い作品』が作れたならば『発表の仕方』ですね。
『新人賞に送る』のか『ネットで公開する』とか。
この『カクヨム』で作品を公開するのだって『理由』があるはずです。例えば『なろう』だと公開できないので『カクヨム』で復活させたという理由でも良いでしょうし、こちらの方が『感想が平和だから』という理由でも良いでしょう。
小生の場合は『カクヨムが生まれそうだったので便乗した』だけです。
まあ、せっかくだから『祭りに乗ってやろう』みたいな感じですね(笑)
でも、それが今も続いているのだから恐ろしい。
止める理由も無いのでやってるという泥沼です(汗)
まあ、『プロ』レベルを目指すなら『偶然』に頼るのは止めましょう。
展開に対する読者の反応を『想定』するのも大事なことですよん。
それが当たっているならば作者様の行動は『成功』ですし、外れていたら『失敗』と言えるでしょう。それを『成功』させた数だけ作品は『自分の望んだ通りの作品』になっていくと言ってもよいと思われます。
『面白い作品を書きたい』というのも立派な『想定』ですが、そこから一歩進んで『どんな面白い作品を書きたいのか』というレベルがスタートラインです。
まあ、いちおう忠告しておきますと『鬼滅の刃みたいな作品を書きたい』と言って『同じ想定』をすればそれはただの『パクリ』になります。
そこで『自分だったらどうする』という問いかけが重要なのです。そして、そこで自分なりの『個性』が出せるようになれば『プロ』レベルに近づけるでしょう。
一言で『個性』と言ってもいろいろありますので、それはまた別の機会に。でわでわ、これをクリスマスに読んでる人はいない気がするのでこう言っておきましょう。
メリークリスマスアフター。
チキンとケーキが安くなってる頃でしょうかね(笑)
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