FGO亜種特異点Ⅲ『英霊剣豪七番勝負』 感想(ネタバレ)
その者は『空』に至りし、歴史に名を残す偉大な剣豪。
死の間際で彼の願いはたった一つ。
『運命との死合』
だが、多様性の世界の中ですら『運命』に出会うことは無い。
『あるいはこの世が地獄なら――』
それは偶然だろうか?
それとも必然だろうか?
誰がその願いを叶えたのか。
あるいは老人の妄執が世界を歪めた証かもしれない。
ただ導かれるように、近くて遠い別の自分が世界を超えていく。
『彼女』もまた本来ならば『運命』と出会えぬ存在。
だが、舞台は整った。
狭間の世界に地獄が生まれ、集う七人の英霊剣豪。
それは『マスター』と共に世界を救うための戦い。
だが、『運命』は過酷で残酷だ。
その全てが『彼女』が『空』に至るための生贄に過ぎない。
前座が終わり、舞台の幕が開く。
『出会うはずの無い二人』が出会い、『叶うはずの無い夢』が始まる。
世界にとってはまったく意味が無い試合。
だが、当人たちにとって世界以上に意味がある死合。
世界は救った。
だから後は好きにやらせて欲しい。
生も死も無意味な戦い。
観客はたった一人。
だが、その一人がこの物語の結末を決める。
それはちょっとしたズルかもしれない。
それでもそこまで一緒に歩んだ者の特権だろう。
かくて夢は終わり、たった一つの波紋が世界に広がる。
『小次郎敗れたり』
そして、己の業を全うした一人の英霊が誕生する。
これはそんな英雄譚。
――――
というわけで、Fate版『魔界転生(小説)』と見せかけて、Fate版『巖流島の決闘』という二段オチの物語でした。演出的には完璧ではありませんが、全ては『最後の一戦』のために存在していたという構図です。
個人的には『魔界転生』と『英霊剣豪七番勝負』は『違う物語』だと思います。それだけが小生にとっての事実なので、後はまったく興味ありません。両方楽しめる小生は楽しい読者です。たのちー。
むしろ本質は『――――』(アニメ・ネタバレ防止)に近い作品だと思います。
全てが終わった後に殴り合うわけですヨ。
あまり『魔界転生』のことを書くとファンからボコボコにされるので書きませんが、小生は『柳生忍法帖』の方が好みかな。個人的な自由意見です。
さて『英霊剣豪七番勝負』は面白かったですが、出来れば『小説』とか『漫画』とか『アニメ』で見たかったシナリオでしたね。
『決闘のシーン』をゲーム演出だけで終わらせるのは勿体無いかなーと。可能性がありそうなのは『漫画化』ぐらいかなー。
でも、『剣豪小説(時代小説)の良さ』みたいなものもしっかりとあったので、面白かったです。『FGO』でも派手さとか面白さならもっと上の物語はありましたけど、この妙に心に残る感じが『他の物語との差』なんですよねー。
そう言えば『亜種特異点』になってから一般人の存在感が増しましたよね。
『犬』とか『モブ男』とか『子供』とか。
特に今回は別れが悲しかったです。
殺伐とした世界の癒しでした(泣)
それにしても『侍』とか『忍者』とか日本が誇るべき物語の存在だなーと改めて実感しました。『騎士』や『王様』とは別の面白さがあるわけです。
『動』に対する『静』の物語でもあります。最後に再会しないところが『素晴らしい余韻』だと思いました。再会したバージョンも見たかったですけど(汗)
『小太郎』も今回の『影の主役』でした。以前も活躍してましたし、星3なのに素晴らしい存在感です。そのうち『忍者対戦』とかやりましょう(笑)
今回の物語でほぼ登場が確定したサーヴァントもいますし、おそらく『第二部』で展開されると思われる『日本編』が楽しみです。親子対決は実現するのかな?
他にも『宮本武蔵(男)の出番はあるのか』とか『宮本武蔵(女)と佐々木小次郎の共闘はあるのか』とか、今回のストーリーで更に世界観が広がりましたね。
『源氏と平氏』辺りの伏線も着々と積み上げられてますし、『源義経』の実装はよ。
さてさて、これでしばらくはゆっくりもしていられないという事実。
今更明かされた『ハロウィン三部作』という秘密。三部作だったんかーい(笑)
その頃には『メガテン』なので更に忙しいという現実。
いや、『スパクロ』のOGイベントで今も忙しいですけど(汗)
しばらくは低更新が続くのでよろしく(たぶん)
期間限定である『スマホゲー』が優先されるという人生を送っているわけですヨ。
でわでわ、今回の物語で時代劇などの歴史小説に興味を持つ方が増えればいいなーと思いつつ、さらだばー。
<宝具演出は新しい方が好きです>
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