面白さの定義
少し前に『スクール・マーダー・フェスティバル』という作品のレビューを書きました。小生が大賞予想で選んだ『ジャンピング・ジャック・ガール』という作品の続編で面白かったのですが、今回は話はそこじゃないのでカット。
さて、そのレビューで小生は、
『最初から最後まで一気に読ませる力がある』
という一文を何気なく使用したのですが、よく考えてみると『面白い作品の定義』とはこれだなーと思いました。
なろう全盛期のお話です。
物語中毒者の小生は、それこそ馬鹿みたいに小説を探し続けました。
そして、面白い作品に出会ったとき、小生は寝るのも忘れて読み耽りました。寝ないと不味いということが分かっていながらも、読むことが止められなかったのです。
たまに目次に戻って、『まだこんなに残っている』と喜びました。
終わりが近づくと、『後これしかない』と嘆きました。
上手い文章もありました。
下手な文章もありました。
書籍化するような作品もありました。
書籍化できない作品もありました。
『ファンタジー』『SF』『ホラー』『恋愛』
様々なジャンルがありました。
幾つもの違った作品の中で、『面白さとは何か?』という問い掛けに応えることはできません。
ただ小生があの頃夢中になった読んだ作品には、
『最初から最後まで一気に読ませる力』があったのです。
読めるではありません。
読まなければならない、でもありません。
小生が『読みたかった』
それが事実です。
実は大賞予想をやってたとき、小生のテンションは微秒でした。
読みたくてやっていたのですが、どこかで読まなければならないという考えも混じり始め、ふつーに後悔してたわけですね(汗)
ですが、その中で一話二話読んだだけで『読みたい』と思うような作品がありました。『大賞予想』で『大賞候補』に選んだ作品がそれです。
中でも『ネッ禁法時代:東京試炸例(略)』はWEB小説で読むような話ではないなーと思っていたのですが、読んで見ると、びっくりするぐらい面白く、『体調が悪い状態で読む作品ではないな』と思い、自分の体調を整えながら読んだ作品です。
大賞予想をやってなかったら、たぶん読んでいない作品だったので、『カクヨム恐るべし』とか思ったわけです。
本来なら『ヒーローは眠らない』という作品もWEBでは読まない類の作品なのですが、こちらは好きそうな話なので、たまたま読んでみたら一気に読んでしまった作品です。大賞予想前に読んでいたので、『カクヨム恐るべし』と思ったのはこちらが先ですね(笑)
さて、『最初から最後まで一気に読ませる力』というのは面白さと同じで説明できるものではありません。好みに近いけど、好みだけではないという微妙な感覚です。
ただ作品を少し読んだだけで、自分の中のスイッチが切り替わるのが理解できる作品がある。たぶん理由はあるのですが、それを『言語化』できない。好みじゃない作品でも、この力がある場合はあるので、好みだけではないですな。
うーん、たぶんどこかで『作者の力量』を計測しているのかなーと。
文章、キャラクターの個性、会話、展開、この作品は面白いという無意識の確信が生まれているのかな?
やはり上手く『言語化』できませんね。
何というか『センス』みたいなものなのかな。
『作者の力量』というより、『物語を作るセンス』を計測しているという感じかもしれません。そこに『無意識の信頼』を見出しているのかなーと。
つまり、『序盤は重要』だよ。
終わり(笑)
いや、もう小生の文章力ではこの辺りが限界です(汗)
うーん、うーん、もしかすると『作風』を判断しているという可能性もありますな。この作者様は『作風』を持っていると、僅かなシーンで判断しているのかもしれません。
引き込まれる作品とそうじゃない作品には明確な違いを感じます。
その違いが何なのか、というのが小生も分からないわけですね。
あ、でも、先ほども出た『ヒーローは眠らない』という作品ではこれがちょっと分かり易く、『WEB版の冒頭シーン』で引き込まれましたね。最初の打ち合わせのシーンでぴんと来ました。
逆に『ネッ禁法時代:東京試炸例(略)』はじわじわとエンジンがかかるような感じだったと思います。中盤の男二人の会話シーンでどっかーんと爆発した記憶があります。
うーむ、分かり難い(笑)
映画『シン・ゴジラ』だと『ゴジラが登場したときのコントみたいなやり取り』かな。これを描ける映画なら面白いだろう、というように感じました。
もちろんこれらの確信が外れるときはあります。
『鉄血のオルフェンズ』の一期が面白かったから、二期も安心だと思っていたら、ちょっと微妙だったり。いや、個人差がありますけど(汗)
うん、駄目だ。
説明すればするほど、本質から遠ざかっていく気がする。
口にすれば果てる、というわけです。
というわけで終わり。
バイバイ。
<諦めたので試合終了>
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