『鉄血のオルフェンズ』 感想
うん、個々の要素だけを見れば、悪くない作品でした。
それを一つの作品として見た場合、粗が目立ってしまう。
なぜ、そう感じてしまうかと言うと、製作者側が作品を制御し切れなかったのだろう、と思います。
一期の物語は『子供』と『虚構』であり、
二期の物語は『大人』と『現実』だったと推測
表現としては後者の方がより難しく、だからこそ上手くまとめられなかったのではないか、と考えられます。本当ならば一期よりも二期の方が丁寧に描写しなければならなかったわけですね。それが出来ていないのかなーと感じました。
最後の方が『ガンダム作品(ロボットアニメ)の否定』とも取れるような終わり方だったのも、微妙な感じ。もう『ガンダム』なんて時代遅れなんだよ、というようなメッセージが読み取れます。ロボット同士の戦いなんて意味無いよって。
まあ、考えすぎですが(汗)
マイナスで始まった(鉄火団)の物語が、たくさんの命を散らしながらも、僅かにプラスとなって続いていく。善も悪もなく、それぞれがやりたいようにやっていく。破滅する者もいれば、成功する者もいる。世界は多くの犠牲の上で成り立っている。これはそういう物語だったのでしょうね。
物語は終わっても世界は続いていく。
生き延びた人々が次の瞬間に殺されてもおかしくないような世界が。
たぶんあのシーンはそういう意味もあったのかと。パンパン。
構造的には『ガンダムOO』の逆とも言える。
たぶん『OO』の方が受け入れられ易い作品でしょう。
面白いかは別として。
内容的には『ベルトーチカ・チルドレン』をやりたかったのかなーと。
その辺りを比較するのも面白いような気がします。
希望と絶望。その顛末について。
まあ、悪くは無いですが、見直すほど好きな作品では無いですね。
小生好みの終わり方ではないですし、好みを超越できるほどの面白さも感じませんでした。
ええ、悪くは無い作品ということで。
他のガンダム作品が突っ込まなかった部分に、突っ込んでいっただけでも価値はあるかもしれません。これまた面白いかは別として。
小説版のガンダム作品をアニメでやったという感じかもしれませんね。
『ターンA(福井版)』とか『閃光のハサウェイ』とか。
好き嫌いは分かれるでしょう。
終わり。
あ、でも、『鉄血のオルフェンズ 月鋼』の続きは楽しみにしてます。
こっちはあまり暗くならないといいなー。
<次は『Twilight AXIS』かな>
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