テーマの使い方
今回はおまけなのでお気楽に書きます。
さて、小生が最近感想を書いた三つの作品。
『コードギアス 亡国のアキト 』(アニメ)
『86―エイティシックス―』(小説)
『螺旋じかけの海』(漫画)
この三つには共通点があり、それは『差別(弾圧)』というテーマ(要素)を扱った作品と言うことです。
ですが、それぞれの媒体が違うということもあり、各作品から受ける印象は大きく異なります。簡単に説明しますと、
『コードギアス 亡国のアキト 』
『差別』という要素ははあくまでも要素の一つに過ぎず、メインはメカ戦闘。
この作品の場合は『生と死』というのが、おそらくメインテーマとなっている。
『86―エイティシックス―』
『差別』というテーマをきちんと描いている作品。
その分だけ物語が複雑化し、戦闘などの他のシーンは省略傾向にある。
『螺旋じかけの海』
『差別』というテーマに加え、『人とは何か?』というもう一つのテーマを絡み合わせた作品。その分だけ作品に深みが増している。アクション要素はあまり無し。
分類すると
『コードギアス 亡国のアキト』は娯楽性の高い作品。
『86―エイティシックス―』と『螺旋じかけの海』はテーマ性の高い作品。
となります。
更に、
『86―エイティシックス―』はアクションシーンが多めの作品。
『螺旋じかけの海』はアクションシーンが少なめの作品。
と分類することもできるわけです。
こんな感じで三作とも『差別(弾圧)』というテーマ(要素)を取り入れながらも、作品そのものはかなり異なります。
一番娯楽性の高い作品と思われる『コードギアス 亡国のアキト』でも、差別の影を感じることはできるため、これで十分という方もいるでしょう。
もっと詳しく語って欲しいと言う方ならば『86―エイティシックス―』。差別と言うテーマを読みたいけど、戦闘シーンはパスというなら『螺旋じかけの海』。
まあ、正確に言うならばもっと細かいですが、他の読者に大まかにお薦めするならこんな感じということで。今回はおまけなので、ツッコミは不許可です(笑)
えーと、何が書きたいのかというと、一つのテーマを語るにしてもいろんなやり方があるということです。
ただ一つの要素として取り入れるだけなのか。
作品全体で一つのテーマをしっかりと語るのか。
それとも多角的に別のテーマも交えて考えさせるのか。
そもそも『どのような作品を作りたいのか』ということを作者様が考えなければなりません。『テーマの使い方』一つ例に挙げても、その使い方によって作品は大きく変わってしまうのです。
他にも『戦闘シーンの書き方』『恋愛要素の強弱』『食事描写の美味しさ指数』などなど、作品に影響を与える様々な要素があり、作者様がどのようにして書くのかというのを事前に考えて置かねばなりませぬ。
でも、今回はおまけなのであまり語りませーん。
問題は『何に比重を置くか』ということでもあります。
小説でも漫画でもアニメでも、一度に表現できる容量には限りがあります。
それを『ウイザードリィ』の『ボーナスポイント』のように割り振るわけです。
それによって作品が名乗れる『職業』が異なるわけです。
うん、一部の人しか分からない例えかもしれませんね。
でも、いいんですよ。『小生とカクヨム』はそういう作品ですし。
作品名『小生とカクヨム』
テーマ『てけとー』
属性『中立・カオス』
終わり。
<オワタ>
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