FGO日記 メインシナリオ編
『Fate/Grand Order』のメインコンテンツとでも言えるメインシナリオの話を、小生の記憶を頼りに振り返ってみましょう。
始めから実装されていたシナリオは『序章』『第一章』『第二章』までであり、そこから先には徐々に公開されていくという『スマホゲー』形式でした。
もともとは2015年の春から2015年の年末までの物語であったはずなのですが、様々なトラブルにより、結果として2016の年末に完結しました。
まあ、それは今回の話とは関係ないのでカット。
問題なのはこのシナリオであり、FGOのメインシナリオも決して平坦な道のりではなかったのですよー、というお話。
最初にして最大の問題となった点は『シナリオの途中で戦闘を入れる』という『スマホゲー』の共通認識でした。これにより長いシナリオはぶつ切りにされ、ちょっと話が進めば敵が来る、ちょっと話が進めば敵が来る、という『スマホゲー』のシナリオが展開されたのです。
そもそも『スマホゲー』というのは、『快適にプレイしたければ課金しろ』『早くシナリオを見たければ課金しろ』という文化なのです。プレイヤーにストレスを与えることも仕様の一つ、という悲しい現実がありました。
これも『スマホゲーだから』という理由で、製作者もプレイヤーも諦めていたことの一つだったと思います。『Fate』でもこれは『スマホゲー』なのだと、不満に思いながらも仕方が無いと諦めていました。
ですが、その流れが大きく変わったのは『第五章』からだったと思います。FGO』という作品を作っていく過程で、おそらく運営サイドが気付き始めたのでしょう。
『プレイヤー』が一般的な『スマホゲー』など求めていないということを。『FGO』にはそれをやれるだけの『力』があるということに。
これによって『スマホゲー』に縛られない『新しいFGO』が誕生したのである。
意味の無い戦闘シーンが連打されることも少なくなり、より物語を楽しめる環境へと変化していくことになりました。
こうした大きな冒険が出来たのも、間違いなく儲かっていたからであり、『FGO』を楽しんでいるプレイヤーが『面白い作品』を作れば、きちんと応えてくれると感じていたからではないか、と小生は思います。
では、ここから先は序章から終章までを小生視点で振り返って見ましょう。
以前書いた部分もあるので、簡単にですが。
『序章』
始まりの物語。
アニメ化されたので、あまり語ることも無いが、初めてプレイしたときははっきりと『シナリオは他のスマホゲーとは違う』という感想を得ました。
『第一章』
当初は難易度が高く、アサシンドラゴンスレイヤーが必要だったという思い出。
シナリオも面白く、様々な英雄たちの交流という『FGO』の魅力を最初に表現したシナリオだったと思います。
序章よりも『ぶつ切りシナリオ』が気になり始めた章でもありますけど。
『第二章』
おそらくもっとも評判が悪いシナリオ。
これに関してはライターさんのせいというよりは、そもそも物語としての材料が少なすぎたのではないか、と小生は考えています。
メインサーヴァントが『赤セイバー』であり、後に登場した『キャス狐』と同じように『FGO』では(この時期は)ゲスト扱いだったというのも、シナリオがあまり盛り上がらなかった理由の一つでしょう。
第一章とは違い、新しい掘り下げがあまり出来なかったというのが最大の敗因だと思います。というより、あまりさせてもらえなかったと言うべきかも。その分『向こうの作品』でいろいろと大活躍でしたし(汗)
まあ、憶測ですけど。
『第三章』
初期のシナリオではもっとも好きなお話。
どのくらい好きかと言うと、ガチャを回す予定が無かったのに、クリアーしたらガチャを回していたぐらい好きです(笑)
物語が終わった瞬間に『ああ、楽しかった』としみじみ思いました。
ここに来るまでいろんなことがありましたが、それでも『FGO』を続けていて良かったと思える瞬間だったのです。
この辺りからシナリオのぶつ切り感が和らいできた、というのも大きい勝因だと思われます。あと、髭の存在感も(笑)
『第四章』
この章もあまり評判は良くありませんが、小生は好きですね。
『赤のセイバー』がロンドンを守るためのお話なのです。
『赤のセイバー』の絆5の台詞を聞いているかとか、初登場作品を読んでいるかによって、評価が違うシナリオかもしれません。
まあ、このシナリオは『FGOの説明回』でもあるので、序章から第三章までに比べると割を食った感はありますね。Fate恒例のあれもありませんでしたし。
問題点としては敵キャラの掘り下げがほとんど無かったことですね。
うーん、この頃はまだ吹っ切れていなかったようなので、いろんな意味で難しかった箇所なのかなーと思います。
『第五章』
裏話によってシナリオがリライトされたことが判明した章。
シナリオが1.5倍になり、その増加に伴い素材が追加されたというお話。
その結果は『大成功』と言っていいシナリオになったと思います。
そうですねー。
読んでいてはっきりと分かるのは、シナリオの厚みが増したという事実。
主人公と英霊たちの関係だけではなく、英霊同士の関係性が強くなったという印象が残りました。
全体的に見せ場も多く、これが最終決戦であるかのような盛り上がり方でしたね。
『第六章』
おそらく『Fate』ファンがもっとも見たかったシナリオ。
第五章が多くの戦闘シーンでワクワクさせる物語ならば、第六章は様々な因縁で感情を揺さ振る物語でした。
シナリオ上の敵の強さとゲームの難易度が一致し始め、恐ろしいことになり始めたのですが、それはまた別のお話。
『第七章』
面白いのとは別に、『型月』ファンとしては貴重な設定が幾つも公開されたという特別なシナリオ。『FateEXTELLA』と合わせて、今まで謎だった部分がかなり解明された感じがします。
第五章のときも最終決戦のようだと思いましたが、第七章は人類にとっての最終決戦という感じのシナリオでした。
『終章』
終わりの物語。
そして、終わらぬ物語。
という感じです。
全体的に楽しめたFGOのシナリオですが、やはり制限を解除した後の『第五章』『第六章』『第七章』が特に素晴らしいかと。『序章』のこれから始まるぞという感じもすっごく好きですけどねー。
様々な問題もあり、けっして順調ではなかったFGOのシナリオですが、最終的にはファンの期待に応えた作品になったのではないか、と思います。
ファンが待ち続け、それに製作者が応えた。
ということかもしれません。
小生もその一人でございます。
<シナリオ編 完>
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