小生とミステリー 第四夜
うん、飽きてきた(笑)
ですが、ミステリーの基礎的なことは語ったのではないかと思います。
これまた簡単にまとめますと、ミステリーとは、
『提示される謎に興味を懐き、登場人物と同じように翻弄されながら、最終的に導き出される答えに納得する物語』
でしょうかね。
こうやってまとめると、三回分の駄文が無意味なような気がするのだから不思議ですねー(死)
そう言えば、最近何か忘れてるなーと思ったら、ゲーム『ダークソウルシリーズ』の話を忘れてました。
高難易度ゲーとして有名な『ダークソウルシリーズ』ですが、ほとんど説明されない隠されたストーリーというのが毎回散りばめられた作品なのです。
ただエンディングまでプレイするだけでは、作中でなにが起きたのかほとんど理解することができませんが、一つ一つの説明文や断片的な事実を積み重ねることで、その物語が何だったのか、ということをある程度理解できる仕組みとなっています
その過程がミステリー小説のような楽しみをもたらすのです。
いや、フロム脳じゃないと思いますよ(笑)
終わり。
さて、外堀を多少埋めたところで、肝心の『ミステリー小説は何を読めばいいのか』という疑問に答えていくとしましょう。
最初に宣言しますのは、完全に好みであるという点です。
一言でミステリー小説と言っても、その中でのジャンルは様々なのです。
推理小説としてフェアであることを重要視する『本格ミステリー』
青春小説をミステリー化した『青春ミステリー』
事件をコミカルに描く『ユーモアミステリー』
などなど、ジャンルによって雰囲気も違えば、作風も変わり、ルールまで違うという始末なのです。
この場合ですと、
謎解きを楽しみたいなら『本格ミステリー』
(若い)登場人物の成長やほろ苦い青春を味わいたいなら『青春ミステリー』
軽い雰囲気・ドタバタ劇のような騒動を望むなら『ユーモアミステリー』
という感じでしょうかね。
まあ、そのジャンルごとでもさらに幅があるのですが、背表紙などに書かれたあらすじなどから、何となく傾向は分かるようになっています。
ただミステリー小説自体、けっこう読むのが面倒なジャンルなのですよー。
特に『本格ミステリー』などでは、ちょっとした伏線の存在を忘れてしまうと、解決編のときに意味が分からなくなる、ということも起きる場合があります。
そのうえ、ある作品は昔の有名な作品のネタバレになっているということも珍しくないため、作品を読む順番によっては、その作品の評価そのものが変わってしまうこともあります。
基本的には昔の作品から読んでいった方が、ミステリーの系譜として楽しめることが多いのですが、それだと大変ですよねー。
もちろん初心者の方でも楽しめるミステリー小説はたくさんあります。
むしろ、小説という媒体がもっともミステリーに向いているのではないか、と小生は考えています。
ですが、今は一旦はミステリー小説から離れてみましょう。
優しく、優しくすることが、人口を増やすために重要なのです(笑)
初心者は狩ってばかりいては衰退する一方なんですよー(泣)。
まあ、優しくするのが優しさとは限りませんが、ね。
さてさて、そんな優しい小生がお薦めするのは『テレビドラマ』などの映像系ミステリーです。『シャーロックホームズ』『名探偵ポワロ』『ミス・マープル』などの名作に始まり、様々な作品が現在では映像化されています。
日本でも多くの作品が映像化され、『金田一耕助シリーズ』などは様々な役者に演じられるほど、有名な作品となっています。最近またリメイクしましたし。
というわけで、ここからは小生のお薦め映像ミステリーです。
まず最初の注意事項としては、原作付きの作品の場合は、もちろん原作小説のネタバレになります。しかも、内容が変わっている場合も多く、原作の方が面白い場合も多いです。
ですが、映像化の最大の利点として『分かり易さ』が挙げられるでしょう。
謎に対する伏線がきちんと映像という形で伝えられることが多いため、小説のように伏線を見落とすような状況は起こり難くなります。
『役者が演じる名探偵の良さ』『伝わり易い時代設定(雰囲気)』などの利点もあったりしますが、基本的には原作小説を読んだうえで楽しむというのが一番かなーと思います。
思いますが、これは個人的な感想なので、気楽に楽しむ分には映像作品でも問題はないと思います。そのあと小説を読んでも、楽しめる作品も多いですし。
まあ、いつも通り自己責任です。
ミステリー作品に置ける一度目の出会いを何で費やすかは、ね。
では、個人的なお薦めを土蔵。
『シャーロック・ホームズの冒険』(探偵・推理・原作)
『シャーロック・ホームズ』の映像化作品は多いのでちょっとややこしいのですが、『ジェレミー・ブレット』がホームズを演じた作品です。
多くの推理小説に影響を与えた作品であり、ミステリー初心者の方が最初に味わうには相応しい作品となっています。
『バスカヴィル家の犬』『四つの署名』『まだらの紐』『赤毛組合(連盟)』
と、軽く名前を挙げるだけでも有名な作品だらけですね。
ただ昔の作品ですので、トリック(謎)の欠点が指摘されることもあります。
それでも『シャーロック・ホームズ』という多くの名探偵に影響を与えた存在は偉大である、と小生は思いますね。
推理小説で名探偵と助手のコンビが多いのも、たぶんこの作品の影響であるところが大きいのかなーと。
舞台設定を現代に移し、各エピソードを原案とした『シャーロック』というドラマもありますが、ある程度原作を知っている方が楽しめるかもしれません。
『刑事コロンボ』(警察・トリック暴き・オリジナル)
なるべく種類が違う作品をということで、次は『刑事コロンボ』です。
この作品の特徴としては『犯人が始めから分かっている』ということです。
ですが、どうやって犯行を実行したのかが分からない。
もしくは逮捕するための証拠がまったくない。
そのような状況で見た目はだらしない『コロンボ』が、狡猾に犯人を追い詰めていく過程を楽しむ作品なのです。
この形式は日本の刑事ドラマにも大きな影響を与え、『古畑任三郎』などは同じような作りとなっています。もちろん『古畑任三郎』もお薦めですよー。
小生の好きな話『コロンボ作品』ですと、
『忘れられたスター』『二枚のドガの絵』
かな。
いや、他にもありますが、タイトルが思い出せない。
調べてもどれがどれだが、分からん(汗)
『歌声の消えた海』もファンサービスのようなシーンがあって好きですね。
『パーソン・オブ・インタレスト シーズン1』(犯罪抑止・オリジナル)
ミステリードラマというには、ちょっと違うかもしれませんが、面白いので紹介することにしました。これも違う種類の作品ですしね。
殺人事件などを扱った多くのミステリー作品では、ほとんどと言っていいほど被害者が出てしまいます。名探偵も、名刑事も、誰かが被害者となった後にしか、本格的に行動することができないのです。
そして、そこに後悔が残ります。
『なぜ、こんな事件が起きてしまったのだろうか?』
『その事件を未然に防ぐことはできなかったのだろうか?』
そのような思いに答えるように作られた物語が、この『パーソン・オブ・インタレスト』なのです。犯罪抑止という言葉を付けた様な、犯罪が起きる前の時間帯を主軸とした物語となっています。
一つの事件を巡る『被害者』と『加害者』の存在。
どうしてその人物が犯罪へと巻き込まれていくのか。
そして、主人公たちはそれを未然に防ぐことができるか。
という一風変わった作品なのです。
その他にも主人公たちの過去など、様々な謎があり、『シャーロック・ホームズの冒険』や『刑事コロンボ』のような純粋なミステリー作品ではありませんが、それでも『一話ごとのラストシーン』は他の作品には無いものを感じるのです。
ちなみに『シーズン1』に限定したのは、最近の海外ドラマは物語が進めば進むほど初期の頃の雰囲気と変わることが多いからです。
途中で打ち切られる作品も珍しくありませんし。
『シーズン1』に限定するなら間違いなく面白いので、小生はお薦めできます。
『相棒シリーズ』(警察・推理・オリジナル)
というわけでようやく日本の作品です。
これも原作無しのオリジナルですね(たぶん)
『杉下右京』を謎解き役としたバディもの。
最近の日本を代表する刑事ドラマの一つなので、知ってる方も多いかもしれません。まあ、かなり長く続いているので、最近ではないかもしれませんが(汗)
小生がお薦めするのは特に『亀山 薫』が相棒だった時期の作品です。
『相棒シリーズ』初期という理由もありますが、この頃が一番物語のバランスが良かったと思います。物語の展開が二転三転するということも珍しくなく、トリックにも力が入っていたように感じました。
この頃の『杉下右京』がたまに声を荒げるシーンがいんですよねー。
普段は『亀山 薫』が犯人に怒るシーンが多いのですが、『杉下右京』の中にも彼と同じような激情があり、二人が同じ正義を共有しているということが分かるシーンなのです。
長くなったので終わり。
最初に名前を挙げた『名探偵ポワロ』『ミス・マープル』ともにお薦めできる作品なのですが、原作者である『アガサ・クリスティ』氏の作品自体がちょっと初心者向けではない作品も多いため、今回は『シャーロック・ホームズの冒険』だけを紹介しました。
もし見たいのであれば、『シャーロック・ホームズ』の有名な作品を幾つか見た後に、挑戦した方がより楽しめるかもしれません。
ってか、ほとんどオリジナル作品でした(笑)
もちろん面白い作品は他にもたくさんあり、『山村美紗サスペンス』『浅見光彦シリーズ』などの二時間ドラマ作品も有名ですね。
『税務調査官・窓際太郎の事件簿』とか。
つまり、紹介してたらおわらねーよ(汗)
最近見た作品だと『臨床犯罪学者 火村英生の推理』が好きかな。
『窪田 正孝』氏の演じる『作家アリス』が妙に好きでしたねー。
まあ、ミステリードラマは人気があるんだか知りませんが、毎シーズンのように作られるので、年に一二本は好きな作品が見つかります。
タイトルだけ挙げるにしても大量になりそうなので、また機会がありましたらやりましょうか。映画の方でも名作は多いですし。結末を絶対話してはいけない奴とか。
では、次こそがいちおう本番。
『小生のお薦めするミステリー小説』でし。
次回で終わればいいなー(笑)
<実に面白くない(偽)>
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