* * * * * *

「痛い痛い痛い痛い痛い!」

ちょきちょきちょきと裁断鋏の鳴る音。恐怖の表情と鋏の動きのクローズアップ。去勢された有栖にとって鋏はトラウマの一つだった。服は破かれいる。暴行の痕跡。それはむかし母親に殴られた傷が再有レユニオンしているようだ。

 処刑が先、判決は後。女王たる華子の裁判ではそうだった。有罪と決めてかかって、先んじて私刑リンチをかます。そうさせない為に法があり言葉が世界を規定しこの世界は秩序である。手前と自分という言葉がどちらも一人称と二人称を示す事のできるように、世界は正しく出来ているし、ぼくはそれに参加コミットメントしていないだけだ。だから、きみは、こうして裁かれるbeing judged/can judge

「なんて事をしやがるんだ。無実の人間に」

「お前が無実だと?」

「状況証拠しかない。この納骨堂コストニツェには確かに人骨があるようだ。老若男女、人種も様々にね。でも僕が殺したって、確たる証拠は? 第一そもそも、君たちは何を裁こうっていうんだ? (C)人道に対する罪? (B)戦争犯罪? それとも、(A)平和に対する罪?」

東京裁判にニュルンベルク裁判は事後法の遡及処罰のインチキさ。僕らは時代の状況に呼応して、ただ生き残ろうと努力しただけなのに。その戦後の時代の上に僕らの日々の生活は立脚してる。再び燔祭ホロコーストを起こさない為に。神輿今上天皇とヒットラーを再び担ぎ上げられぬように。増え続ける南京虐殺の犠牲者と慰安婦たちの為に。資本主義によって法的に正しく飼い慣らされる奴隷たちの為に。差別され迫害を受けてきた者たちの為に。誰もが時代の犠牲者だったのだと言って利益と恩恵を受けられるのならそう偽るだろう。偽る事に嘘を吐く事に良心が痛まないのならば。あるいは言葉の鎖で自分すらをも自縛し自己暗示し偽っているのならば。そうであるがゆえに彼らは原爆を落としたしそれは神に捧げる供物ホロコーストだったのだ。して、僕らのかみは? (なぜ僕らは分かり合えない?)

「お前は、――(まだこの状況から生き残れると思っているのか)」

華子は言葉に詰まり、オズワルドが言葉の主導権を奪った。

「あんたがここに居た事を、あたしは知っているのよ!」

「オズワルド。お前はどうしてそれを知っている? 華子の命に背いて蚕場を放棄し街に遊びに来たからか? お前は不在性アリバイを認める事が出来るのか? 自らの責任を放棄した事を?」

オズワルドは黙ってしまった。それは有栖の言い分云々よりも、「もしかしたら、友達になれたかもしれないのに」という感情の方がまさったからだ。全ての各々の立場から全ての事象を心象を見据える事が出来たなら、それはきっと素敵な事なんじゃないかって、そう思いませんか? 現実に起こるのは乖離と不安定と混沌カオスのみだ。私たちは、安定の為に、立場を取る。陣営に付く。戦争は争いはその為に発生する現象であり、誰もが戦争を起こそうとして戦争を起こす訳ではない。我々は自らを保護する為に孤独となったのであり、過度の共感の重力はやがて自我アトム崩壊を引き起こす。だから我々は壁を作る。国境に、ベルリンに、万里の長城に、大西洋の壁。人種の壁、言語の壁、男女の壁、世代の壁、社会階層と階級の壁。

 全てが混ざってしまって、融け合わない。様々な不純物の混じった脆い金属が砕けて落ちる。人間が機械であるなら、まして一つの意志を持った群体であるならば、その組み合わせと比率バランスとは全く正確でなくてはならない。不具合なく作動していなくてはならない。『優生上の見地から、不良な子孫の出生を防止するとともに、母性の生命・健康を保護することを目的とする』。バグは、欠陥レモンは、キャンサーは、異常と病気とは治療されなくてはならない。相対する我々すなわち僕と君は根本からして別の生命体であり同時にまったく成り立ちからして同じ生き物なんである。

「君たちだって罪を犯している。僕はみんな知っているんだ。『みんながやらない事』をするのが僕らChúng taの利益さ。法と秩序があるから、犯罪と前衛をやる旨味がある。性は禁止されているからこそ価値があり、強姦はんざい売春しごとが成立する。表現が規制されているから、タブーを破る可笑しさがある。禁止・規制するっていうのは、それに価値があると認めているって事さ。自傷・自殺・殺人・堕胎・食肉が犯罪つみだというのは、それに罪の意識を感じるのは。僕ら生命いのちには生きる意味があると思い込んでる事の、裏返しなんだよ。肉が旨いのは食肉動物は草食動物を食べ、草食動物は植物を。その沢山の命によって形作られたモノを喰らっているから。先進国の人生が幸福なのは、後進国の人間の不幸の上に成り立っているから。資本家が、共産党が搾取を続けるのは言わずもがな。君たちが強盗ぬすみ略奪パクリとで生きながらえてきたように、僕らは、他人の甘い不幸を啜って生きるんだろ? 他人をしながら生きているんだろ? 死人に口なし。それはすなわち、死んだ奴だけが消費をしないからだ。死んだ奴だけが、消費される対象となるからだ。生きるという営みは、すなわち誰かを何かを、消費するという事から離れられない事だ」

そして今まさに君が言葉をそうしているように。有栖にとって他者とは通じ合うものでなく、互いに消費し合うものでしかなかった。それで合っていると思っていた。人は愛し合う事もなくて、理解し合う事もない。ただ肉体の内部で蠢いている精神が、互いに融け合う事はないというのが普通だと思い込んでいた。人間はすべて自立していて、責任があり、上っ面の道化の化粧スマイルだけで表面を滑り合う。心は言葉はまやかしで、脳は自分自身に起きている現象を終ぞ理解する事は出来ない。他人のを理解するには、脳を切り刻み、その匂いを嗅ぎ、食べて味わうほかにないだろう?

 表面うわっつらに立ち現われてくるモノは、全部ウソだ。

 僕ので感じている感情こそがホンモノだ。

 君と僕は、対立・敵対し合う事でしか交流コミュニケーションできない。

 僕らのとは、まるで目の前の鏡に映り込む虚像げんそうだ。

 有栖は(本当に今更ながら)、共感を欠いていた。

「こいつはの隊のものだ」

華子が白いブランク骨を拾い上げる。その上肢骨は指の骨が欠損している。あるいは指が六本あったり、七本あったりする。次いで拾い上げた下肢骨は、脚の先の骨が欠損している。地雷を踏んだ時のものだ。他に拾った骨には骨折線が残っている。奇形の痕跡もある。壁に並べられた小さな頭蓋骨を見やる。

「こいつの事も、は覚えている。甘いものばかり食べていてな。虫歯だらけだった。それにこっちのは、顔面がどんどん崩れていく病気で。骨繊維が異常増殖して顔が膨らんでいた奴もいた」

だけど僕のなんて、本当はどうでもいいんだ。

「死体が何も語らないだと? 余白かれらは雄弁に語っている。お前の驕りは、言質ことばだけが主張だと思い込んでいる事だ。こいつらは確かに存在していて、生きていて、そうして最期はお前に殺されたのだ。無惨に、慈悲も無く」

僕には政治的な意図もない。主張したい事もない。同意・共感されるとも思わない。ただ、世界には暴力が規制される事なく今もに存在しているんだって、知ってもらいたいだけ。そうであっても、僕は全ての人間を肯定したいんだ。何も考えてないような人も、考えすぎているような人も。何を知らない人も、よく知っている人も、犯罪者も、聖人も、普通の人も、みんな、ありのままに存在していて良いんだ。僕がわざわざ言うまでもなく。だから僕の事も、同じようにのだと、肯定してほしい。だがそれは叶わないんだろうな。この文章ことばが政治的に意図されたものに堕落した瞬間、魔法の効果は解けてしまう。為政者の創る法が為政者の為のみであってはならないように。三大宗教が発祥の地ではなく外国で普及したように。子なる神イエスが自らを救済できないように。

 自己犠牲……。男が共感を欠くとされるのは、それが社会的に赦されていないからだ。あまつさえ女をも卑下して「女々しい」と罵る。僕の本質が歪んだ鏡ならば、それを正常とする世界のほうが既に歪んでいるんじゃないか。ここまで辛抱強く読んでくれたなら分かると思うけど、(政治的)極論は最早無意味ノンセンスと変わりないって事。


 ここに証人を召喚する! 帽子屋、参れ。

 法廷では嘘偽りなく真実のみを語ると誓うかね?

 ええ、誓いますよ、何に誓うかは分からないけど。

 この件について、何か知っておるかね?

 。 帽子屋が言いました。

 まったく? 王様が訊ねました。

 

 これはヒジョーに重要な証言ぢゃ! 王様が言いました。

 陪審たちは一所懸命にノートを書き付けます。非常に……重要……非常……重要……非……重要…………非重要……非重要……。


「お前は、境界タブーを破った。人には、超えてはいけない一線ラインというものがある。人の命を玩具おもちゃにして、弄んだ。お前はそれを侵したのだ」

 境界ラインを越えただって?

 こそが僕たちの抱える課題だろうが!

「僕がやった事は創作だ、芸術だ、そのものだ!」

「他人からそのたましいを奪って自分勝手にする事が、か?」

僕はそう信仰している。僕たちは互いに互いを道化とし合う関係性なのだ。世界情勢はとんだ喜劇ファースで、世界の首脳たちが核戦争の恐怖に怯えながらパイを投げ合い、椅子取りゲームに興じている。これならダラスでたっぷり遊べるよ。そうやって、表面上を茶化して道化して誤魔化してばかり。世界を暗に支配するゲームのルールにコミットメントしてくださいと。スタートラインは同じとされており、あとは自己責任という事になる。

日向有栖ひむかいありす。おれはお前に言い渡す」

あ、名前。初めて呼んでくれたね。

「こいつを追放しろ」

判決が下された。(そんなもの、全部じゃない!)トランプの兵隊が一斉になって飛びかかる。鋏の鳴る音、痛い痛い痛い痛い! 髪はやめろ! 髪はやめろ! 綺麗な黒髪は無惨にも切り刻まれて服は下着は乱暴され破かれる。有栖の去勢の痕が露わになって、トランプたちはそれを見るに、「こいつは女のフリをしていたのか」と察し、オカマ野郎! いかれた年増のチンポ吸い! 気狂い! ソドミー(Cのトライアド第二転回形)! などと罵声を浴びせる。

 有栖は女王の一声によって追いかけてくるトランプたちから必死になって逃げた。どこをどうやって生き延びたのか、分からない。ただ涕泗なみだが溢れてきたのだけ覚えている。ただ悲しかった事だけを覚えている。

 ああ僕は、華子のような本當ほんたう性別越境者トランスジェンダー(暴力性と象徴性とを兼ね備えた存在、皆に崇められながら力によって支配する事の出来る存在。結局のところ、華子が男女両方の性器を持っているというのは、有栖がそのように幻視デリュージョンした可能性もあるからね)ではなく、偽物でしかなかったのだ。裁判で認められなかったのだ。周りの人間に認められない限り僕は【高貴なる少数派】ではなく、【自己責任による自己弁護者】でしかないのだ。僕は、僕の人生の三枚目ピエロ・ル・フ。それじゃ、僕の人生の主役ヒーロー二枚目ヒロインはどこに居る?

 僕の一番やわらかいところを……。

 僕の個人的な領域をおかされて…………。

 僕は、レイプされたんだ!

(僕、酷い事されたの)

 僕は被害者だ!

 が侵攻してこなければ、僕らはみんな、何も知らぬままに幸せなままに、生きていられたのに!

 が居なければ、何もかも上手く行ったはずなのに!

(ああ、お前の顔を見ていたら、誰だってその頭を叩き割ってやりたくなるさ)

 フランスが、日本が、アメリカが、北ベトナムが。

 レイプした人間が悪いに決まってる。

 僕は悪くない!

 僕は彼らが、彼らの造り出した環境の結果だ!

 誰も僕の事を大切に思わない。

 誰も僕の事を省みない。

 誰も僕の事を愛さない。

 誰も僕の事を理解しない。

(お前は沢山の人間を殺してきただろう、有栖?)

チェシャ猫のアンリが道化の化粧を歪めて言った。

 それが何だっていうんだ!

 誰もかれも。独裁者も、政治家も、兵隊も、便衣兵も、民間人も、外人も、邦人も、法人も、親も、老人も、子供も、男も、女も。

 どうして僕だけが殺人を犯してはならないと?

 そんなの不公平じゃないか!

 僕だって他人を侵襲したい。

 僕だって禁止タブーを犯してみたい。

 僕だって、人を愛してみたい。

(それじゃあ、まるで、あべこべだよ。禁止があるからその侵襲を贅沢できるのであって、元から禁忌や制限が無いのなら、それを犯す旨みもまた、無いものさ)

 論理ロジックの話をしてるんじゃない!

 僕は公平さの話をしているんだ!

 誰もが自分を殺して、自分に嘘を吐きながら生きている。

 感情なんて存在しないほうがマシだった。

 僕たちを、僕たちの感情を殺しているのは、僕たちの気持ちを抑圧しているのは、社会のほうじゃないか!

 深く暗い森に音がよく反響こだまするように、言葉だけが空っぽの脳味噌の中によく響き渡った。“言葉パローレ言葉パローレ言葉パローレ……。キャラメルに、砂糖菓子ボンボンとチョコレート。みな口先で溶けてしまって心まで響かないの”。お砂糖にスパイス、その他すてきなもので女の子は出来ている。カエルにカタツムリ、それに子犬の尻尾で男の子は出来ている。

 無い髪がはらりと落ちた。それはボロを纏って静かに震えている。

 ふ。ふ。ふふ。肺から空気が漏れた。

 震えているのは寒さに凍えているからではない。

 やがてその嬌声の笑い声は森じゅうに響き渡った。

 剃刀かみそり華がひっそりと佇むように咲いていた。

 冷たい雨が降り出して、日向有栖あるいはアンリ・リュカは腹の底から灰色の空をつんざくように笑ってみた。空は晴れなかった。

 叫雨スコールは池溜まりを作って水流を作ってネズミはそれに流される。涙は既に涸れている。濡れているはずなのに、酷く乾いている。

 ミミズが地中で溺れて死んでいく。

 固くなった蛹からしずくが零れて落ちる。

 一般名詞のアリスは大きくなったり小さくなったりして、大きすぎて扉を通れなかったり鍵を持っていくのを忘れたりする。

 僕は無力だ。

 僕は何者でもなかった。

 が分解していく。

 が意味を成さなくなる。

 僕は、僕の事を、無の上に据えたIch hab' mein Sach' auf Nichts gestellt

 感情なんて元々持っていないものだった。

 ひばりでも、ピアフでも、ウグイスでも、何でも。

 そう、恋心なんて初めから無かったんだ。

 キツネの葡萄。防衛機制。辛酸と苦味くるしみ

 だけど言葉によって救済される事なんてない。

 内的思考は、独白モノローグは不幸の源泉だ。

 この世には魔法なんて存在しない。

 オズの魔法使いは手品の種をバラされる。

 仮面が顔に貼り付いて、やがて取れなくなる。

 いずれ仮面が本当の顔だったと錯覚して死ぬのだろう。

 奴隷を救うための方便。価値の転換。良と悪。善と悪。

 虐げられた者は善である。

 ゆえに強者への暴力は肯定される。

 支配者たる良い人間を強者と、奴隷たる悪い人間を弱者と言い換え、弱者を救済する為の宗教のルール。「おれたちの神を信仰していない強者は悪人であり、おれたちの神を信仰している我ら弱者は善人である。彼らは死後裁きにあうだろう」。強者に対する嫉みや怨みの感情の転換。価値の転換。自分たちを価値あるものとする事。

 君たちがそうしてきたように、僕もそうしたつもりだ。

 対立軸があって戦争は起き、それは相手に支配されるかもしれないという恐怖心テロリズムから来るものである。ドミノ理論と正義の戦争。絶対的な神の支配。キリストとイスラムの宗教戦争は、どちらの陣営も恐怖に支配されているという点で一致する。

 エホバの神は暴力的だ。

 アジアの神々は、地母神的だ。

 その差は地域に拠る降水量と植生の貧富の差でもある。

 神は象徴トーテムである。大地を植物を産む物である。その意味で神とは本来、女性神だった。

 【彼】たるエホバの男性神は、砂漠の照り付ける太陽がそうであるように、暴力による支配テロリズムによって人間を隷属させる。

 それに従っている間は、幸福だ。

 神の支配が皆の中に息づいているうちは、幸福だ。

 言葉でなく、恐怖によって支配されているのだから。

 人智の及ばない非人間存在によって支配される事。彼を追い出す事は出来ても、殺す事は出来ない。

 だって彼は、書物の中にしか存在しないのだから。

 裁きは男性神のものだ。祟りは女性神のヒスだ。

 この神に見捨てられた大地で。(枯葉剤は森を禿山に変えたのだ)


 “主われを愛す

 われ弱くとも

 主は強ければ

 畏れはあらじ”


 だけど君たちは主の裁きを、死を畏れているじゃないか。

 虎の威を借りる狐ども。

 そうやって僕は、君と僕とが融け合わないよう、を作る。

 僕と君とが違う存在であるように。

 僕と君とが、永遠に何も共有できないように。

――なァーんだ。簡単な事だったんだ。

 友だちが居ないから淋しい、だとか、どうやったら友だちが出来るんだろう、なんて事はなくて。

 単に、の事なんだ。

 神が僕をそのように創られたのだから。

 主は僕を愛していない。

 ただそれだけがはっきりと分かった。

 ただそれだけがはっきりと分かった…………。

(et maintenant, elle a commencé à chanter)


 “姉は血を吐く、いもとは火吐く、可愛いトミノは宝玉たまを吐く。

 ひとり地獄に落ちゆくトミノ、地獄くらやみ花も無き。

 むちで叩くはトミノの姉か、鞭の朱総しゅぶさが気にかかる。

 叩けや叩きやれ叩かずとても、無間むげん地獄はひとつみち。

 暗い地獄へ案内あないをたのむ、金の羊に、鶯に。

 皮のふくろにやいくらほど入れよ、無間地獄の旅支度。

 春が来てそろ林に谿たにに、暗い地獄谷七曲り。

 籠にや鶯、車にや羊、可愛いトミノの眼にや涙。

 啼けよ、うぐいす、林の雨に妹恋しと声かぎり。

 啼けば反響こだまが地獄にひびき、狐牡丹の花がさく。

 地獄七山七谿めぐる、可愛いトミノのひとり旅。

 地獄ござらばもて来てたもれ、針の御山おやま留針とめばりを。

 赤い留針だてにはささぬ、可愛いトミノのめじるしに。”

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