プ~ねこ

「今回は猫漫画やね!」


「最早北道正幸先生の代表作と言ってもいい作品になったこの作品。大好きです」


「月4ページしか更新しないから単行本が中々出ないんよね」


「5巻が出てから2年以上経つしそろそろ6巻の話題も出る頃なのかな?」


「この漫画の魅力と言うと?」


「一言で言えばシュールな世界観なんだけどまずね、猫が写実的!猫漫画でここまで写実猫な猫を見る事はあんまりないと思うよ」


「ほほう、猫が写実的、と」


「後は……特にないかな。ネタがシュールって最初に言っちゃったから」


「モコちゃんの性格がアレだとかPRポイントはまだあるんちゃう?」


「それも含めてのネタがシュールだからね」


「猫と人間が会話出来ちゃう系の漫画なんよね」


「そうそう、だから面白いんだけど人間キャラが担当する部分を猫が代わりに演じている感じなんだ」


「そう言うのを楽しめる人向けの漫画やね」


「全編猫だけで進む探偵ものとかあるしね」


「あれ、オチがひどかったなぁ」(褒め言葉)


「シュールなマンガ好きな人には必見です」


「猫好きにはオススメ……は、難しいかもやね」


「確かに人と猫とのハートフルな生活みたいなのを楽しみにしている向きには不向きかもね。猫自体の描写は写実的でいいんだけど……。一昔前に流行った猫漫画を漫画で描いているって感じって言うか」


「猫漫画って猫の写真で話作るやつやろ?昔のブームだから今知らない子多いんちゃうかな?」


「えへへ……他にいい例えが思いつかなかったんだよ」


 そう言う訳で今回はプ~ねこを紹介します。

 この作品は北道正幸先生の描く基本4コマ猫ギャグ漫画です。


 シュールなネタが多く、猫が絡むと言ってもその猫は心は人間、身体は猫みたいな猫ばかりです。猫がパンを咥えて遅刻遅刻~っと学校に向かって走っていくような作風です。勿論そればかりではありませんが。


 猫漫画って猫がある程度デフォルメされている事が多いのですが、プ~ねこはかなりリアル路線です。だから私はこの作品が好きなんです。シュールネタが好きって言うのもありますけどね。


 さて、ここまで書いてきてプ~ねこの名前の由来を書いていない事に気付きました。

 プ~ねことはどう言う意味かといいますと、プ~すなわち定職を持たない猫の事です。北道先生によると全猫の98%を占めるらしいです。


 プ~ねこは基本ストーリー以外にも沢山の小ネタで構成されています。むしろ小ネタがメインです。ある意味オムニバス短編集です。

 基本4コマと言いましたが、たまに普通のコマの漫画もあります。普通のコマでも内容はシュールです。探偵に挑戦状が送られて来たり、地球に怪獣が襲って来たりします。内容はとてもシュールで結構意味不明です。だがそこがいい。


 猫マンガ好きと言うよりシュールマンガ好きに強くオススメします。

 そう言えばアニメ化!って話があって期待して見ていたら全然絵が動かなくて詐欺じゃねぇか!って思ったのも今ではいい思い出。30秒アニメすら許容する今の時代、もう一度今度は動くアニメとしてこの作品を見たいものです。

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