創作物は全て自己紹介
「うん、何ですかこれ?」(威圧)
「いやね、創作物ってよくも悪くも作者の思想とか滲みでるから……」(汗)
「前が悪を倒すハッピーエンドにせよ、最後に主人公が敗れるバッドエンドにせよ、それが作者の伝えたいものだとするなら、それは自己紹介になるのではないかと」
「プロの場合は編集からこんな物語書いてよって依頼もあるだろうし、また違うんだろうけどね」
「素人が自発的に書く物語なら、僕はこう思うんだ!僕はこう言う思想なんだよ!って言うのを物語の形で描いている人もいると思う」
「少なくとも、思っていない事は書かないよね。って言うか、書けない、かな」
「小説に限らず、作品として何かを発表する人みんなに当てはまるかなあと思って」
「だから”創作物”はってタイトルにしたんだ?」
「そうそう」
「でも、これってここで肯定しちゃうと会話文ここで終わっちゃうんですが」
「たまにはこの駄文も短くてええんちゃう?」
「自分から言っちゃった」
「それはともかくとして、よく作品と作者は別物だって言う人がいるけど、作者の頭から出て来ている以上、完全に別物とは言えないと思うんだよね。よく作者の人格が変な時は別物だった騒がれるけど、人格者だったら言われないでしょ」
「作品を好きな人が作者がゲスだとそれを認めたくなくて防御しちゃうのかな」
「人には色んな面があるから環境次第なところもあるんだよね。余裕がなくなると精神もそれに沿ってしまうだろうからさ」
「人の心だって変わっていくし、その時々で作品の傾向も変わっちゃうだろうし、その変化が良い変化ばかりとは限らないって事かな」
「技術は磨かれても伝えたいテーマは別だしね。勿論変化だからどちらにも転ぶだろうけど」
「作品って自分が読みたいものを書くだろうから、そこに作者が透けて見えるのは仕方ないんだよね」
「表面上だけじゃなくて深く読み込めば色々推察出来そうだよね」
「今回はいい悪いの話じゃないから。作品と作者は切り離せないって言うだけの話」
「これって前に語ったいい作品を書く人は頭がいいって言うのにも繋がるのかもね」
「そうそう、馬鹿には馬鹿な話しか書けないんだよ……うう……自分で書いていてダメージが半端ない……」
そう言う訳で今回は創作物と作者の関係についてでした。
これはつまり作者と作品は別!と言う訳でもないよねって事なんですよ。
だってその作者以外にその物語は生み出せないんですから。
テーマありきの作品を書く人は特にそうだと思います。キャラ重視の人は展開が思い通りに進まなかったりしてちょっと違うかも知れません。
私はこう思うし、こうあらねば!って言うのは物語でも他の創作物でもでてしまうと思うんですよね。私自身、自分が思わない事は書けませんし。
作品を読むと作者の思想が見える。物語の展開から推測できる。キャラの言動から予測出来る。つまり創作物は自分はこう言う人間だと自己紹介をしている。そう言うものなのではないかと。
残酷な話を書く人が温和だったり、ハートフルな物語を書く人がDVする人だったりとか、そう言うのはあるかと思います。でも優しい人の中の残酷な部分とか、暴力を振るう人の中の愛情の深い部分とか、ただ見えないだけで普通にあると思うんですよね。どちらもあってどちらも本当と言うのが正しい認識ではないでしょうか。
何か作品を書く時は作者の内面をみんなに見せているんですよ。とてもとてもデリケートな部分を。だからしっかり意識した方がいいですよ。
なんて事を思ったりしたのでした。
ま、Twitterとかで自分の自撮り写真をのせるようなものです。そう言うのはみんな普通にしてるし、だから気にする人ってそんなにいないのでしょうけどね。
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