銀河の魚
「今回取り上げるのは往年の名作ですね」
「銀河の魚と聞いてもピンと来ない人は多い気がするけど…」
「いや、結構有名だと思うよ」
「実際どうなんだろう?たむらしげるの映像世界は有名だとは思うけど」
「ねぇ知ってる?銀河の魚って日本初のハイビジョンアニメなんだよ」
「豆しば先生~!」
「ソフト化されて見た時の感動は忘れられません。今だと普通なのかも知れませんけどあの絵が動くってすごい事だったんですよ」
「初めて見た時、特に浮いている岩だけがリアルなCGって言うのがすごい違和感があって逆に面白かったな」
「LDが出た時に喜んで買ったんだけどね…感動したなぁ。デジタルアニメの先駆者でもあったはず…」
「音楽もまた美しいんだよね。本当に夜にピッタリなんだ…すうっと銀河に吸い込まれていくようで…総合的に言って童話系の映像作品では完成度むっちゃ高いよ」
「肝心の話にまだ触れてなかったけどこの話がまたファンタジーでいいんだなぁ…」
「銀河の海を荒らしまくる大きな魚を退治するお話なんだよね」
「そうそう、それで最後にめでたしめでたしってなるんだけどハラハラするシーンもあるし不思議な世界観も楽しいしこの手の話を書く人にとっての良いお手本になると思うよ」
「ところで、馬鹿猫にとってこの作品で一番好きなシーンってどこ?」
「一番好きなのはやっぱり湖の底に街が広がっているシーンかな…初めて見た時は正直鳥肌が立ったよ。イマジネーションの勝利だって思ったね」
「あのシーンはある意味クライマックスだったね。序盤のシーンだけど。」
「制作が「愛があれば大丈夫」って言うのも面白かった。EDで最後に名前が出た時ちょっとくすっと来ちゃったなぁ」
「銀河の魚は時代に左右されない色褪せない名作だからまだ見た事のない人は是非見て欲しいな」
と言う訳で今回取り上げるのは銀河の魚です。私の記憶が正しければ日本初のハイビジョンアニメとして制作されたはずです。そしてフルデジタルアニメでもあります。こちらも時期的にかなり早かったと記憶しています。
デジタルでなければ彼の作品世界を表現する事は難しかったでしょう。そのお陰でたむらワールドがかなり忠実に再現されています。原作者が監督だから当然ですね。
物語の筋はとても単純です。星の海を荒らす魚を主人公の少年が退治すると言う話。それをとびっきりのファンタジーで演出しているんです。湖の下に広がる町や巨大な岩男、ビル人間にロボット灯台、そして魔法使い、物語の敵役である星魚…。
見ているだけで想像力が刺激されまくりです。
本編が23分と短いのであっと言う間に見られます。その優しい世界観はお子様にも安心。クライマックスに星魚を倒すシーンがあるので同監督の別作品である争いが存在しない「クジラの跳躍」の方がお子様には優しいかも…。
でもこっちの作品の方が内容は大人向きで子供が見る分にはつまらないかな。
この作品を語るのに欠かせないのが音楽です。手使海ユトロが担当した音楽は作品世界にピッタリ合致していて本当に幻想的で素晴らしいです。今でもサウンドトラックを聴ていますよ。って言うかこの記事を書きながら流していますw
折角ハイビジョンで制作されているんだからブルーレイ版も出たらいいのになぁ。DVDとそんなに画質は変わらない気もするけど…(汗)。
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