スターシステム

「スターシステムって何?」


「手塚治虫先生が編み出した偉大なシステムだよ。簡単に言うとキャラ使い回し」


「使い回し?」


「他の作品のキャラを他の作品でも出演させるんだよ」


「えぇと、それはつまりAと言う作品の主人公がBと言う作品で犯人として出てくるとか?」


「そうそう、作品のキャラを俳優に見立ててるんだよ」


「で、それを今回取り上げた理由は何で?」


「これを小説でも使っていいんじゃないかなって思って」


「?」


「ほら、キャラクターを考えるのって結構しんどいじゃない」


「そう?それを考えるのが楽しいと思うけど」


「でもサブキャラクターとか数が多いと大変でしょ」


「そこで他作品で出したキャラを使い回すのか」


「ただ名前だけを使い回すだけでもかなり楽だよね」


「確かにどうでもいいサブキャラの設定を考えるの面倒かも」


「手塚先生のスターシステムだと結構大胆に主人公に絡むキャラで使いまわされているからね。小説でも世界観繋がっていなくてもやっちゃっていいかと…まぁ手塚先生以外にうまく使いこなせている人が思い浮かばないから漫画でさえ難しいんだろうけど」


「細かくキャラを作るのが苦手な人は試してみてもいいかもね」


 と言う訳で今回取り上げのは懐かしのスターシステムです。キャラクターを俳優に見立てて色んな作品に出演させるというアレですよ。作品ごとに役柄を変えてね。


 何故これをテーマにしたかと言うと小説でそれをやってもええんちゃうかなーと思いついたからです。単純に作品ごとにキャラを作るのがしんどいなーって思ったからなんだけど。名前を考えるのも一苦労ですしねぇ。


 自分の作品のネコがきゅうりに驚く理由の最後の章が悪夢を見る話で次々に悪夢の内容が変わって、でも登場人物は同じってって言うのを書いていて思いついたんです。スターシステムってありじゃね?って。ちなみのその悪夢編に出てくるのがここの会話文に出てくるシロとフクだったりします。


 自分で提案しておきながらスターシステムを採用した作品ってまだ書いていません。これから色々面倒になったらこの手を使おうかな。ネコの名前をアルファスにしてもいいし不思議ちゃん少女の名前をカレンにしてもいいし…。


 これを読んでいてキャラクターに悩んでいる人がいたら是非スターシステムを検討してみてください。その作品だけにそのキャラを閉じ込めておくのはもったいないかもですよ!それが作者の持ち味になるかも知れませんし。


大体小説だから名前だけ使っても別にいいですよね。ビジュアルはないし。名前って本当に悩みますからねぇ。

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