機動警察パトレイバー

「おっ今回はパトレイバーなんだ。馬鹿猫は結構思い入れがあるんだってね」


「遡れば高校生の頃、視聴覚室で1巻を見たのがこの作品との出会いなんだよね」


「伝説のOVA第1巻…」


「本編が始まる前の作品世界設定説明のナレーションのシーンでパトライトだけが動いていたのがすごい印象に残っているよ」


「後は作品内でCM流れていたんだっけ。OVAなのに」


「そうそう、初の低価格OVAって事でそれまでの半額以下の値段で売ってたから」


「そう言う時代だったんだなぁ」


「でもCMの出来も良かったよ。カセットテープのCM」


「そう言う時代だったんだなぁ」(2回目)


「でも視聴覚室でOVA見るって何?文化祭?」


「部活、文芸愛好会の。部活動と言っても視聴覚室でアニメ見てるだけの日が多かったなぁ」


「そう言う事言うと羨ましがる読者が多そうだゾ」


「同人誌作るのが部活動だったからねぇ。ゆるい高校でした」(遠い目)


「話をパトレイバーに戻すけどこの作品の魅力ってなんだろう?」


「地に足の着いたロボアニメって言うのが良かったんじゃないかな。パトレイバーを語る人はみんな同じ意見だと思うけど」


「長く愛されているコンテンツだよね。最近実写映画が作られていたけど今後も何らかの形で続いてくれたならいいな」


「作品の舞台設定が1999年だからもう未来の話じゃなくなったよね。でもそこにこだわる事もないだろうし、結局パトロールレイバーが活躍すればいい訳だから」


「パトレイバーは柔軟な題材で色んな問題を語れるから新しい世代のパトレイバーがいつか作られたりするといいなぁ」


 今回のテーマは機動警察パトレイバーです。ハッキリ言って説明の必要もないくらい有名な作品ですよね。

 私がこの作品と出会ったのは高校の視聴覚室でした。それが記念すべきOVA第1巻でそれからもう何年経ったかしら?28年位?流れる月日を感じますねえ。


 勿論原作コミックも集めてましたよ!ゆうきまさみ先生は究極超人あ~るの頃からファンでしてね。パトレイバーの地に足の着いた感覚はやっぱりゆうき先生のイメージが大きいのではないかと思うのですよ、ええ。


 パトレイバーはメディアミックスの元祖とも言えます。OVAから始まって劇場版、そしてTVアニメと当時の通常のアニメの流れと全く逆のパターンを成功させました。それだけ時代に受けたって事なんでしょうね。世界は救わないし普通のおまわりさんが主人公なのにここまで受けるってすごいです。その設定が斬新だったからこそ受けたんでしょうね。


 いつの間にかパトレイバーが活躍する時代をすっかり追い越してしまいましたけど未だにレイバーが日常風景になる気配はありません。

 しかしいつかそんな時代がやって来た時、パトレイバーの世界は現実のものとなる事でしょう。現実の世界と地続きだったからこそ、その作品は近未来へのシミュレーションとして見る事も出来ます。そう言う作劇も許された世界観でした。事実映画版はそう言うテーマで制作されていましたし。


 地に足の着いたSF、また見てみたいものです。パトレイバーと攻殻機動隊、現実が追いつくのかどちらが先になるのかまだ分かりませんけど、まだレイバーが身近になる方が日々を気楽に過ごせそうではありますよね。

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