第4話 名前とルビのギャップが凄い。
魔粘土で新しい体を作ったあと、俺はそこで一晩過ごした。どうやら夜?はほかの魔物も寝ているのか知らないが見かける事はなかった。だけど適当に天井を鑑定してみるとこんなのが出た
『グラードダンジョンの天井』・・・・あ、ここってダンジョンだったんですね。わかります~
で、なにを思ったか『ステータス閲覧』も使った、すると
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『グラードエビルバット』
LV 37/45
HP 500/500
MP 67/200
力 75
防御 35
速 1600
技 150
運 30
魔力 200
精神 50
固有スキル
ナシ
通常スキル
「超音波」
「毒噛みつき」
「吸血」
「操る」
「飛行」
「闇魔法LV1」
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・・・・見るんじゃなかった。死ぬほど後悔した。それから震えが止まらなかった。いや、おかしいだろ!!あんなのに襲われたらひとたまりもねえぞ!!・・・まあそんなのが頭上にいても俺は曝睡していたんだが。いやーゴーレムも寝れるんだね。
朝?起きるともうあの化け物こうもりは居なくなっていた。それとHPが全快していて安心した。・・・そんなことよりおなか減ったな。う~ん昨日から何も食べていないからなぁ。・・・蜘蛛って食べれるのか?いや、前世の話なんだが、ある3人組女性タレントが番組で外国に行き蜘蛛を食べていたんだ。その人達が言うに毛ありのカニらしい。
・・・カニか。まあ、毛ありって段階でもう嫌なんだがな!!しかしこの状態で四の五の言っていられないのも確かだ。とりあえず昨日の場所に戻ろう。
俺は横穴から出て通りを歩く。この道は一本道だから迷うことは無い。悪く言えば逃げ道が無いということだが!!しっかし体が軽いなぁ!!魔粘土って凄い。今の俺なら蜘蛛ごとき100匹は倒せるかもな!!
・・・・嘘です。すいませんでした。だから帰ってください!!!
調子に乗って道を歩いていると前方に砂埃が発生、そこからでっかい、本当にでっかい蛇?見たいな物が出てきた。
・・・・す『ステータス』。
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『土ヲ喰ラフモノミミズ』
LV 8/10
HP 30/30
MP 15/15
力 50
防御 30
速 50
技 30
運 5
魔力 25
精神 16
固有スキル
ナシ
通常スキル
「穴を掘る」
「毒噛みつき」
「土分解」
称号
『土喰ライ』
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ミミズだったんですね。いや、読み仮名とギャップが凄いですね。なんだよ!『土ヲ喰ラフモノ』って!!あれでどうすればミミズって読めるんだよ!!
なんか、もう、ほんとにさ、なんなのよ!!ちょっとぐらい夢見てもいいじゃん!!ひどくない!?
『称号『土喰ライ』の説明を行いますか?』
YES!!もうどうにでもなれ!!俺は覚悟を決めたぞ!!
「『土喰ライ』・・・・ゴーレムなどの土や石でできた生物を好んで食べる生物に送られる称号。この称号を持つものはある程度の距離に近づくとにゴーレムの位置が本能的に分かり襲ってくる。彼らの好物は『魔粘土』と呼ばれるもので、魔粘土の中に含む魔力を吸収してLVを上げる。効果として高防御を誇るゴーレムに対しダメージを与えられようになる。
これに見つかったゴーレムの皆さん、おつかれさまで~す!!。」
ウオイ!!覚悟ぶっつれたわ!!え、なに!?俺の体好物で包まれているの!?お前マジでふざけんなよ!!何かこの天の声(仮)どっかでほくそ笑んでるだろ!!絶対こうなること分かってたんだろ!!あとミミズも空気読みすぎなんだよ!!もうちょい待てや!!
はあはあはあはあ・・・もうツッコミしたくない。だから帰って。
『キシャアアアアア!!』
『ですよね!!!』
ミミズはその大きな口を限界まで広げて俺のほうへと向かってくる。あ、やばい。これ丸呑み・・・されてたまるかぁ!!
アイツの口が俺の体を飲み込もうとする寸前に俺は思いっきり右にヘッドスライディングしなんとか回避。おお~怖いよ~。
もう俺怒ったぞ!!なんで俺がこんな目に遭わなきゃ行けないんだよ!!くそミミズ!!来るなら来い!!考えたらステータスは俺のほうが上だかんね!!・・・そう考えたらなんか出来る気がしてきた。
オラオラコイヤ!!
ミミズは馬鹿正直にまたつっこんでくる。ホーーーーアッパー!!!!あ、アカーン!!
俺の全力を込めて打ったアッパーはミミズの体を少し浮かしただけに終わった。ん?浮いたって結構凄くないのか?
『ステータス閲覧』!!
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『土ヲ喰ラフモノミミズ』
LV 8/10
HP 20/30
MP 15/15
力 50
防御 30
速 50
技 30
運 5
魔力 25
精神 16
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・・・結構効いている!!?後2回これを繰り返せば倒せるんだな。よ~し!!
勝機が見えた俺はこぶしを握り締めて前を見る。・・・しかしそこにはミミズの姿は無かった。ホワイ!?
・・・落ち着け俺。アイツが逃げたと思うか?いや思わない。だとしたら・・・やばい、走れ!!!
俺は全力で走るが遅かったようだ。地中から飛び出してきたミミズに左腕を食われてしまった。
「グッ!?」
『クカカカカカカカ!!!』
洞窟にミミズのうれしそうな声が響く。激痛が体を走る・・・
ス、『ステータス』!!
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種族 『ミニチュアゴーレム』-素材 『魔粘土100%』
属性 『 無 』
名前 『 なし 』
LV 1/10
HP 5/10
MP 5/5
力 40
防 150(0→150)
速 30 (10→30)
技 5
運 10
魔力 5
精神 20 (5→20)
魅力 ・・・・ウデガナイナンテナサケナイゾ(笑笑)
固有スキル
・・・・無し
通常スキル
『ステータス閲覧』
『鑑定』
『こねる』
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魅力は無視。俺の高防御力を貫通して5もダメージを与えられている。つまり相手はあと1発、俺はあと二発食らわさなきゃならない。不利だ。圧倒的に不利だ。自分は片腕。これで攻撃を当てるのはきつ・・・
『左腕部接着しますか?』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ああ・・・・はい。・・・・・うん・・・・・お願いします。
『素材を選んでください
・・・・①ただの土とただの』
「①で!!」
『・・・ハア、接着中・・・完了しました』
そこには最初見た土と石でできた腕があった。・・・うん、ありがたいのはそうなんだけど、なんかさ・・・
ミミズはまた地中に隠れているのだろうか?おそらくこれがアイツのスキルにあった『穴を掘る』なのだろう。
まあ、もう対策はしてあるが、
え~と前提として、アイツは目が見えない。だって目が無いもん。だから音で確認していると考えよう。まあ目が合ったとしても土の中では見えないだろうから別にいいんだが。・・・アイツは音で追ってきている。
俺は地面に落ちてあった少し大きめの石を拾い少し離れたところに投げる・・・・ドン!!
・・・・・ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!ドバシャアアアアアアアアアアン!!!!!!
石が落ちたところの土が爆ぜミミズが釣れた。・・・・死ねえええええええええええ!!!!!!
ミミズは獲物がいなくて一瞬戸惑っていた。その隙を俺は逃さない。オラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!
右左右左右左右左!!!!
そしてミミズは息絶えた。俺の頭に音声が流れる。
『土ヲ喰ラフモノを討伐・・・EXP100獲得・・・天敵撃破ボーナスより+100獲得』
『LV1→LV8になりました。』
『通常スキル『クレイ』、『火花』、『臭気』を会得しました』
・・・なんか色々上がった。
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種族 『ミニチュアゴーレム』-素材 『魔粘土85% ただの石と土15%』
属性 『 無 』
名前 『 なし 』
LV 1/10
HP 30/30
MP 20/20
力 50
防 155
速 45
技 20
運 15
魔力 20
精神 23
魅力 ・・・・ハンバーグミタイダナ
固有スキル
・・・・無し
通常スキル
『ステータス閲覧』
『鑑定』
『こねる』
『クレイ』
『火花』
『臭気』
称号
『天敵殺し』
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